5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★三題噺やりませんか?★

1 :主催者:01/10/20 00:26
タイトルの通りです。三題話をやりましょう。まずは、ある程度の数
お題を募集します。お題決定は基本的に私がやりますが、
今後いないときはどなたかが三つ決定していただいて結構です。
三題噺ネタ参加者も同時に募集します。

それではお題をどうぞ。

2 :重要無名文化財 :01/10/20 00:31
んじゃ「ヘクトパスカル」で。

3 :重要無名文化財:01/10/20 00:44
それでは「秋刀魚が焼けた」で。

4 :重要無名文化財:01/10/20 00:51
「近江八景瀬田の唐橋」で。

5 :名無しさん:01/10/20 00:53
「夜食」でお願いします。今丁度食ってるので。

6 :重要無名文化財:01/10/20 01:01
三題噺のお題って名詞に限るのが普通なのだが?>>1

7 :重要無名文化財:01/10/20 01:17
「プロジェクトX」で。

8 :主催者:01/10/20 02:10
そうですね、>>6氏の指摘の通り、名詞に限る方が普通ですし、
作りやすいと思うので、皆さん名詞限定でお願いします。
説明不足で申し訳ありません。

9 :重要無名文化財:01/10/20 14:24
出版社の入社試験思い出すな

10 :重要無名文化財 :01/10/21 01:14
↑へぇ、三題噺が試験なんておもしろいね

んじゃあ、「携帯」で

11 :重要無名文化財:01/10/21 01:17
>>1
三題噺はどこで公開するわけ?

12 :主催者:01/10/21 02:30
>>11
ここでいいのではないでしょうか?
長くなるなら幾つかに切ってレスするとか。

三題噺作家さんはコテハンで書くか、「その1・その2」などで自分の作品だと
区別できるように(横レスが入っても分かるように)して下さい。
作品がある程度集まったら、秀逸作品を選んだり批評したりしましょう。
そして、次のお題集めとしますか。
作家さんは、自分の演題のタイトルをどこかに書いて下さい。
(後で募集しても構いません)

私としては、どこかの落研の人や本職の芸人さんがネタとして使用願いを出す
ぐらいのレベルの作品が出る事を願っています。

時期を逸すると何なので、早速3つ選びます。独断ですのでご容赦を。
「近江八景瀬田の唐橋」
「プロジェクトX」
「携帯」
以上三題です。これらを用いて、噺を作って下さい。
応募お待ちしています。

13 :主催者:01/10/21 02:34
追記します。

作品の中でお題が出た時にはわざとらしいですが、
(パチパチパチ)の拍手を自ら書いて下さい(藁



熊「するってぇと、御隠居さんも携帯を買ったんですかぃ?」(パチパチパチ)

14 :重要無名文化財:01/10/21 14:07
お笑い小咄板にスレあったよ。
【三題噺】
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/owarai/1002888286/

15 :重要無名文化財:01/10/21 16:12
伝統芸能板の住人でやるっていう趣向でしょ?

16 :重要無名文化財:01/10/21 16:25
http://www.sex-jp.net/dh/01/

17 :湖亭半弗:01/10/21 17:11
ここは、お題を自由に選べるわけではないから(お笑い小咄板はお題の自由選択)
参加者の実力が問われるね。
「近江八景瀬田の唐橋」「プロジェクトX」「携帯」ね。

大坂のウマの合いました喜六清八という二人連れ。伊勢参宮の帰り途中、
見物に近江八景瀬田の唐橋までやってまいります。(パチパチパチ)
喜「あぁ、清やん。ええ眺めやなぁ。」
清「そうやなあ。瀬田の唐橋は有名な所やさかいなぁ。」
喜「何で有名やねん?」
清「確かな事は知らんが、更科日記なんかにも出てるて言うなぁ。」
喜「サラシの日記・・・、やくざの出入りの話か?」
清「あんじょうきけ、まぁお前に言うても分からんやろが、昔のえらい人が書いた回想録やな。」
喜「えらいちゅうと?」
清「この作者は、菅原孝標女ちゅうてな。この人の家系は皆学者の出やからな。」
喜「学者の娘が出入りにいたんか?」
清「出入りから離れぇ、ええ加減に。まぁ苦労して生きてきた後に、思い出して書いたんやろな。」
喜「ほな、えらい苦労したんか。」
清「そや。」
喜「どれくらい?」
清「どれくらい?どれくらい・・・、知らんで、わし。」
喜「プロジェクトXでやるぐらい?」(パチパチパチ)
清「知らんがな、無理矢理やなせやけど。」
わぁわぁ言いながら道をとっていきます。そうこうするうちに
だんだんと辺りも暗うなってきて、山道のこってすさかいに、
二人並んでトボートボ・・・。(ボーン)

18 :湖亭半弗:01/10/21 17:22
喜「せやけど清やん、物知りやな。」
清「お前が物知らずなだけじゃ。」
喜「・・・えらい暗うなってきたな。」
清「山道てなもんは夕暮れ前に暗うなるもんやがな。」
喜「そうか。ほんならええわ。・・・清やん。」
清「何じゃい?」
喜「携帯、アンテナたてへん。」(パチパチパチ)
清「何で持っとるねん、お前!おけ、そんなもん。」
喜「ほんまに暗うなってきて・・・、野宿でもせんならんかな?」
清「ほんに・・・、こら暗いな。ここらで野宿した方が無難やな。」
都合のええ場所を見つけて、その日は寝ます。
明け方ごろ、何やら煙りみたいなもんが二人の周りを立ち込めてくる。
喜「何じゃなんじゃ、火事か清やん!」
清「やかましなぁ、川でも近くにあるんじゃろ。百人一首でも「あさぼらけ宇治の川霧たえだえに・・・」
てなこというてな。明け方には霧が出るんや。」
喜「能書きはええさかいに。これは霧やのうて、どう考えても煙やと思うで。」
清「(クンクン)ほんまや、こら鯵(アジ)の干物の焼いてる匂いや。お、あそこに火がみえる。お?あそこで焼いとぅるな。」

親父「何じゃあんたがた?」
喜六「あんたがたやないがな、その煙で起こされたんやがな、わしら。」
親父「何じゃ、野宿をしてなさったか、そらすまなんだ。」
清八「一体ここはどの辺でやすか?」
親父「ここは膳所の山中じゃ。」
清八「ははぁ、なるほど。あっきの下の句「あらわれわたる膳所の鯵(アジ)の火」や。」

ドンドン

19 :重要無名文化財 :01/10/21 22:07

なかなかうまい

20 :重要無名文化財:01/10/22 00:38
八っあん「御隠居さん、てぇへんだ!」
御隠居「いたたたた、おい何をする。毛をひっぱるな、毛痛い毛痛い。」(パチパチパチ)
八っあん「さっき辰公に出くわしたらね、プロジェクトXだプロジェクトXだっていうんだよ。」(パチパチパチ)
御隠居「ああ、NHKでやってるな。それがどうした。」
八っあん「薦められてみたはいいんだけどさ、おもしれぇんだこれが。」
御隠居「ああ、そうだろうな。あの番組は中年層にうけてるんだってな。」
八っあん「俺も出ようかと思って。」
御隠居「馬鹿なことをいっちゃあいけない。お前がどうしたって、向こうが決めてくれなければしょうがないぞ。」
八っあん「俺は見てのとおり大工だ。だから、今から近江八景瀬田の唐橋を修繕しに行くんだ。」(パチパチパチ)
御隠居「また遠いところへ行くんだな。で、何が大変なんだぃ?」
八っあん「おう、それよ。近江八景だけにゼゼがねぇんだ。」
御隠居「そんな落ちじゃあ終わらせないよ。」
八っあん「何でもいいから、路銀出してくんねぇかな?」
御隠居「そう言われてもねぇ、わずかばかりのお金しかあたしだって出せないよ。」
八っあん「しょうがねぇな、家族ともども道々でゴザひいて茶碗を置いて、おありがとうございなんて言いながらいくか。」
御隠居「おいおい、そんなんでどうやって家族に飯を食わすんだ。」
八っあん「なぁに、仕事で行くのが瀬田の唐橋だ。橋(箸)と茶碗で食わせます。」

ドンドン

21 :重要無名文化財:01/10/22 21:04
age

22 :主催者:01/10/23 01:32
江戸・上方両方から一つづつ集まったようですね。
もう2・3作品集まると嬉しいですね。

両方とも凄い上手いと思います。
半弗さんは本格上方落語な雰囲気がありますし、サゲも古典チックでいいですね。
もう一つの江戸の作品も、テンポ良くお題を出して、突っ込まれないうちに落ちへという
流れが上手いです。

ちょっとお題が難しいとも思いますが(特に近江八景)、
才能を駆使して重ねて募集します。

23 :T.K.:01/10/23 04:58
「近江八景瀬田の唐橋」「プロジェクトX」「携帯」

あ「家にかけてもいないから携帯にかけてごめんね。今どこに居るの?」(パチパチ)
い「新幹線の中、名古屋越えてもう時期新横浜」
あ「どこに行ってたの?」
い「近江八景瀬田の唐橋見て来た帰り」(パチパチ)
あ「それどこ?」
い「京都からちょっと行ったところだよ。それよりなに?」
あ「実は面白い物発明したんで聞いて欲しいんだ。
  家庭用のジェットバスってお風呂あるじゃない。」
い「あるね」
あ「あのジェットを右前から左後ろへ、左前から右後ろって交差させてみたら
けっこう気持ちいいんだよ。これ売ろうと思うんだけど、良い名前ない?」
い「風呂のジェットを×(バツ)のように交差させてるの?んーーーバツじゃなく
  エックスって事で『風呂ジェットX』ってのはどう?」(パチパチ)
あ「今夜時間あるなら飲まない?神奈川県は地元だから横浜界隈の良い店知ってるんだ」
い「ごめん、予定入ってて。それに新横浜もう出ちゃったし」
あ「じゃそのうち飲もうよ」
い「了解。・・・・あれ?もしもし?急に切れたな」
社内アナウンス「まもなく東京」
い「切れるはずだ。県外だ」

24 :重要無名文化財:01/10/23 05:09
ストーリーがスマートでいいね
風呂ジェットは無理矢理でワロタ

25 :重要無名文化財:01/10/23 23:14
ここ何気に良スレだね。
もっと読みたいなぁ。

26 :重要無名文化財:01/10/23 23:23
「らくごのご」みたい。面白いし懐かしいにゃ。

27 :重要無名文化財:01/10/23 23:35
↑「らくごのご」懐かしいね。
特に、お題を無理矢理入れてるのがざこばっぽくて(毛痛いとか風呂ジェットXとか)

28 :T.K.:01/10/24 01:39
ところで「瀬田の唐橋」ってなんて読むの?(笑)
「せたのからはし」?「とうはし」?

29 :重要無名文化財:01/10/24 01:43
「おうみはっけいせたのからはし」だよ>読み方

30 :T.K.:01/10/24 03:38
もういっちょ。「携帯」「プロジェクトX」 「おうみはっけいせたのからはし」

我々噺家のほうでは、よく符丁なんてのを使います。
食べる事を「ノセル」なんて言い、数字の1、2、3を
「ヘイ」「ビキ」「ヤマ」などと言います。符丁を使うのは
我々だけではございません。ミュージシャンの方は1、2、3を
「ツェー」「デー」「イー」と言うそうですし、吉野屋ではつゆ多めを
ツユダクなんて言うそうです。あまりお世話に成りたくないのですが
警察の方にも符丁なんてのがあって、犯人を「ホシ」、自白することを「ウタウ」などと
言うそうで

刑事「取り調べを始める。名前、年齢を言うように」
容疑者「青海三朗、30歳」
刑事「2丁目のバー、ラウンジ・セタノでマスターをしてるヒロユキ氏を知ってるね」
青海「はい。あの店の常連でしたから」
刑事「ヒロユキ氏が殺害された昨日の火曜日の夜9時ごろ。なにをしてました?」
青海「8時半に仕事が終り家に帰ったのが9時。恋人の美由紀とNHKのプロジェクトXを
   見てました」(パチパチ)
刑事「その後は」
青海「10時に友達に電話してそいつらと10時半から朝まで自宅近くの雀荘にいました」
刑事「9時代のアリバイがありませんね」
青海「確かに美由紀とTV見てた証拠にマージャンの最中に番組の話してました」
刑事「その番組のタイトルと、友達と話した内容を覚えていますか?」

31 :T.K.:01/10/24 03:39
青海「タイトルは『巨大掲示版の危機を救え』でした。みんなで『夜勤さんは悪くない』
   と話してました」
刑事「嘘を言うな。お前がラウンジ・セタノから走って逃げてく所を見た証人がいるんだ。
   近くのコンビニの防犯カメラの複数に店外を走ってるお前の姿も映っている」
青海「しかし・・セタノにはTVはありませんし、番組の話したのは店員も知ってるはずで・・」
刑事「これは電話会社に取り寄せたお前の携帯の通話記録だ。(パチパチ)9時15分から
   10時まで自分の家にかけているな。お前は家に帰らずにラウンジ・セタノに行き、
   TVの音を携帯ごしにイヤホンで聞きながらヒロユキ氏を殺しそれから雀荘に向かった。
   どうだ?青海吐けぃ」
青海「セタノから走って逃げたのは私です」(ちょっとパチパチ)
刑事「解らない人がいるのでもう一度。・・・・おうみはけい」
青海「せたのからはし・・って逃げたのは私です」(パチパチ)

若手刑事「先輩、よく青海容疑者をウタわせましたね。」
刑事「じつは先にやつの恋人を追求したらプロジェクトX見てないと吐いたんだよ」
若手刑事「あー最初にミユキがウタッたんだ」

(ドンドン)

32 :湖亭半弗:01/10/24 03:51
>T・K氏
うまいですねぇ。近江八景瀬田の唐橋の使い方なんか最高ですね。
ちょっとパチパチが臨場感があって個人的に好きです。

33 :     :01/10/24 15:18
話のタイトル考えてみました。
半弗さんのは「近江路」
匿名さんのは「プロジェクトX出演計画」
T・Kさん一作目は「デッキにて」
二作目は「取り調べ」
いかがでしょう。

34 :T.K.:01/10/24 16:05
11に主催者がタイトル書けと言ってますね。
33さんの考えたので私はいいです。はい。

35 :重要無名文化財       :01/10/24 16:20
主催者さん
お笑い板からの提案ですが、
お笑い板三題噺:ジャンル自由・御題はよりどり
こちらの三題噺:ジャンル落語指定・御題は一律で
というのはどうでしょう。
住人の感じからして、その方がいいように思いまして。

36 :重要無名文化財:01/10/24 16:22
http://www.f2.dion.ne.jp/~impact8/

37 :重要無名文化財:01/10/24 16:58
そろそろ新しいお題キボン

38 :主催者      :01/10/24 21:19
お待たせしました、主催者です。
またいくつか集まったようでありがとうございmす。
T・Kさんの作品は・・・いいですねぇ。
無理やりなのがたまらなくいいですね。両方とも現代をテーマに
作られていて、三題噺らしいみずみずしさがあります。
ちょっと不勉強で「取り調べ」のほうのサゲがわからないのですが・・・。

噺のタイトルは自薦他薦、両方OKです。>>33さんのように
提案あり、自分でつけたいのがあれば名づけるのもありです。

>>35さんのいうとおり、それでいいと思います。
私としては、上のほうで述べた通りに、本格的な三題噺が
参加者で繰り広げられるのが希望なので、ここは形式は
落語オンリーでいきましょう。お笑い板では自由度が高いみたいなので、
こちらは形式を整えることで、住み分けたいと思います。

読んだ感想も、遅レス大歓迎ですから(作者も喜ぶと思うので)お願いします。

それでは、第二回御題取りに移ります。
あんまり多いと選ぶのが大変なので、レス一回につき一つでお願いします。
(規定だらけで厳しいでしょうか?お笑い板の方も落語形式と
 三題入れていただければ参加自由なので、お気軽にお越しください。)

39 :重要無名文化財:01/10/25 00:18
「正露丸」

40 :重要無名文化財:01/10/25 00:28
終身名誉監督

41 :T.K.:01/10/25 00:30
プロジェクトXの主題歌は中島みゆきが歌っているんです。

42 :主催者:01/10/25 00:41
>T・Kさん
なるほど!!そういうサゲでしたか!それで分かりました。
すいません、サゲの説明なんて野暮なことさせてしまいまして・・・。
主催者は物知らずですから、あきれず懲りずに挑戦して下さい(藁

43 :重要無名文化財:01/10/25 00:47
やかん

44 :重要無名文化財:01/10/25 00:49
「吉田茂」てぇのはどうです?

45 :重要無名文化財:01/10/25 01:09
言問橋
本格的な話きぼんぬ

46 :主催者:01/10/25 03:20
それでは私は寝ますが、その前にお題が5つ集まったようなので、
お題を三つ選びます。
「終身名誉監督」
「やかん」
「吉田茂」
です。選に漏れたうちの、「言問橋」は、個人的に面白くなりそうだったのですが、
前に橋が出たのであえてきりました、ごめんなさい。
多数の作品、お待ちしています、難しく考えずに気楽にチャレンジしてください。

47 :重要無名文化財:01/10/25 09:45
何気に名スレの予感。ワッショイワッショイ!

48 :重要無名文化財     :01/10/25 14:22
「終身名誉監督」
「やかん」
「吉田茂」

熊さん「おぅ、ご隠居さん、いますかぃ?」
ご隠居「おや、熊さんじゃないか、こっちへあがりな。」
熊さん「えぇ、なんでもね、ご隠居さんが終身名誉監督におなりんなったそうで、
    それでお祝いにかけつけたんですよ、えぇ。」(パチパチパチ)
ご隠居「あたしゃ長嶋さんじゃないよ。向かい筋の修さんに姪が一人いてな、
    それの勉強の監督、まあ家庭教師とでもいうかな。年寄りの何とやらで
    やることになったんだよ。」
熊さん「あぁ、修さんの姪の監督、ね。あっしはまた終身名誉監督だと思っちゃった。
    んで、ご隠居さんは何を教えるんです?」
ご隠居「あたしゃ、英語だとか算数だとかは苦手だからね。昔の事、そうだね、国語とか
    歴史なんかを教えるよ。」
熊さん「なんだか次のお題の使い方が分かっちゃった気もしますがね、今、歴史って
    言いやしたね?どの辺りを教えてるんです?」
ご隠居「えっつと、確かね・・・、そうそう、吉田茂のとこだね。」(パチパチパチ9
熊さん「何ですかその、よし!ダッシュで蹴るってえのは。サッカーの選手ですか?」
ご隠居「無理やりだな、この人はな、昔の総理大臣だ。」
熊さん「へぇえ、あっしはね、総理大臣てへのは、小泉さんしか知らねえんですよ。
ご隠居「今のだけだね。」
熊さん「あとは石橋湛山。」
ご隠居「マニアックなのを知ってるんだな。ちょうど戦後の内閣でな、
    長期政権だったんだよ。」
熊さん「何かあれですね、学研の漫画みたいになってみましたね。」
ご隠居「そりゃしょうがないよ。内容が内容だからな。吉田首相は
    サンフランシスコ講和条約や日米安保条約にも調印した政治家だ。」
熊さん「あぁ、一億火の玉とか、夜間(やかん)爆撃とかやったんですね。」(パチパチパチ)
ご隠居「違うよ、お前さん何を聞いてたんだ、戦後だといったろう。」
熊さん「聞いてますよ、ですからソフランCの条約やニチレイ・ぺヤング条約に
    チュウインガムを押し付けたんでしょ?あぁ、焼きそばくいてぇな。やかん貸してください。」
ご隠居「・・・頭痛くなるね、お前さんと話してると。そんな条約ないよ。」
熊さん「しかしまぁ、ご隠居さん。見てきたようにペラペラ難しいことがよくいえますね。」
ご隠居「何を言う、私ゃ吉田首相見たことあるよ。本物を。」
熊さん「え?けど、ずいぶん昔の人でしょ。」
ご隠居「私だって伊達に年食っちゃいないんだよ。若いときに見たんだよ。」
熊さん「へぇえ、だからご隠居の事を生き字引って皆が呼ぶんだ。いったいいくつまで生きるんですか?」
ご隠居「決めてるわけじゃないが、今が70だから・・・、あと30年は生きたいね。」
熊さん「今が70であと30年?あぁ、これじゃあ、こっちの終身名誉監督も、
    永久に不滅だよ。」

どんどん
   

49 :重要無名文化財     :01/10/25 15:42
>>48
「やかん貸してください」が何気に面白い。
サゲが駄洒落じゃないのも好感触だね。

50 :夢藻助:01/10/25 17:33
じゃあ、私も。

「終身名誉監督」「やかん」「吉田茂」

徳さん:「なんか寒い季節になってきましたね。」
円漠:「そーだなぁ。なんか暖かいものでも食うか。」
拓也:「いいっすね。」
円漠:「何がいいかねぇ。」

(しばらく黙り込む3人。テレビの音だけが部屋に響いている)

拓也:「日本シリーズやってますよ、徳さん。」
徳さん:「そーだな。でもよぉ、ヤクルトじゃ物足りないんだよな。」
円漠:「ははぁ、徳さんは巨人ファンだから『やっかん』でんだな。ヤクルトに。(パチパチパチ)」
徳さん:「やっぱ、巨人が強くないと面白くないんだよ。野球ってよ・・・」
拓也:「巨人ですか・・・そーいや長嶋監督って『終身名誉監督』になったんですよね。(パチパチパチ)」
徳さん:「そーよ。やっぱ野球界にはあいつがいないとな。ちっとも面白くない。」
拓也:「そーかなぁ。」
円漠:「僕もそう思う。長嶋監督が居ないほうが巨人は強いんじゃないかと・・・。」
徳さん:「何だとバカヤロー!」
拓也:「徳さん。それってもしかして『吉田茂』のマネ?(パチパチパチ)」
徳さん:「吉田茂って誰だよ。2人とも俺のことをバカにしやがってよ。」
円漠:「何もバカになんてしてないよ、徳さん。」
拓也:「そーだよ。」

徳さん:「もういいわ。頭に来た。早く何か食わせろよ。まったく。」
拓也:「で、結局何を食うんだっけ?」
円漠:「そうだ!鍋にしましょうよ。鍋に。」
拓也:「何でまた急に・・・」

円漠:「だって、この季節も長嶋監督もさ、鍋(ナベ)がつきものでしょう。」
徳さん:「いい事言うねえ、お前。」

円漠:「ついでに鍋にも吉田茂にもダシが入ってますしね。」

徳さん&拓也「・・・・・。おー寒(さみ)。」

どんどん

51 :重要無名文化財:01/10/25 18:03
初投稿。時事ネタ絡みだから間にあってよかった。
では、「終身名誉監督」「やかん」「吉田茂」

部下:「オーナー、もうじき日本シリーズ第5戦、始まりまっせ」
オーナー:(以下オ)
「お、もうそんな時間かいな。今日でいよいよ胴上げか?
 しかし、この時期で『夜間(やかん)』試合では、寒いやろな」(パチパチパチ)
部下:「いきなりなんでそんな無理矢理な熟語で…ナイターでよろしいがな」
オ:「ナイターというのはな、君、あれは和製英語や」
部下:「それやったら、ナイトゲームと言いなはれ」
オ「なんや? 今日は中止か?」
部下:「違いますがな!」
オ:「しかし情けないなぁ、毎年この時期は余所のチームばっかりで」
部下:「オーナー、ウチのチームも新しい監督を用意したほうがよろしいで」
オ:「せやな、嫁はんの脱税やらなんやらで世間もうるさいしな」
部下:「そうでっせ、なにしろ永遠のライバル、ガイアンツでは
 終身名誉監督とかいうのまで作って、えらい盛り上がってまっせ」(パチパチパチ)
オ:「それやがな、ウチにもあれを作りたいのやが、誰かおらんもんか?」
部下:「そうですなぁ、向こうの人に対抗できる人と言うたら
 天覧試合で打たれて死ぬまで『ファウルや』言うてた人が…」
オ:「あれはな…ファウルや」(関係なくてもここでもパチパチ)
部下:「そ、そうでしたな、えらいすんません」
オ:「それよりも、まだ生きてる人間で探さんかい」
部下:「オーナー、おりますがな、昭和60年にウチのチームを優勝に導いた…」
オ:「あぁ、吉田茂か?」(パチパチパチ)
部下:「あの人はそんな名前でしたか?」
オ:「もうなんでもええから、彼をここへ呼んでくれ」

OB:「お呼びですか? オーナー」
オ:「おお、来てくれたか。実は今度な、君に我がチームの
 終身名誉監督になってもらうことになったんじゃ」
OB「お断りします!」
オ:「えらいまた、あっさりと…しかしなんでじゃ? 悪い話やないと思うが」
OB「フロントがアホでは野球はできません」
オ:「バカヤロー! なんということを…君、呼ぶ人間を間違えとらんか?
部下:「申し訳ございません。オーナーのしょうもないボケのせいで
 国会に電話をしてしまいました」
オ:「もう許さん。今日をもって我がチームはやめじゃ!」
部下:「そんな、どうかお考え直しを」
オ:「いや、これでええのや。ウチのチームもバカヤロー解散や」

どんどん

52 :重要無名文化財:01/10/25 18:29
キヨ「今年は残念やったな」
ニシ「そうですね」
キヨ「だいたいな、うちのチームはおとなしすぎるんや」
ニシ「そうですかね」
キヨ「昔はな、瞬間湯沸し機と呼ばれた選手がぎょうさん
   いたもんや」
ニシ「今は沸かす人っていないですもんね」
キヨ「ほんまになぁ。ヤカンみたいに時間がかかる奴
   ばっかりや(パチパチパチ)」
ニシ「でも昔の人ってそういう人多いですよね、あの吉田茂って
   人も(パチパチ)バカヤローって言って国会解散したん
   ですよね」
キヨ「誰やそれ。知らんわ」
ニシ「しょうがないなぁ。燃える人って他に誰がいるかなぁ、
   あっそうだ、うちの監督ですよ、ホラ長島さん」
キヨ「そんならわかるワ。そういえば終身名誉監督になったん
   やったな(パチパチ)。終身ということは、いつでも
   教えてもらえるちゅうことや。よーし、今から監督の
   家に行って闘魂注入や!」
ニシ「今からですかぁ?」

ピンポーン、ピンポーン
キヨ「こんばんは!監督いらっしゃいますやろかー!」
亜希子夫人「あらごめんなさい、うちの人、もう寝たのよ」
ニシ「あ、就寝名誉監督」

ドンドン

53 :重要無名文化財:01/10/25 23:01
みんなすごいっす。どのくらい考えて思いつくの?
私は歌舞伎が好きでこの板に来てるのですが
落語も聞きたくなりました。(ってか、落語でいいのよね?)

54 :主催者:01/10/26 00:45
皆さんご苦労様です。
今日は精力的に作品が集まって喜ばしいですね。
大方の予想通り、野球がらみのストーリーが多いですが、
どれも秀逸ですね。

作家の方に出来るだけのお願いなんですが、
よろしければ私や皆が感想・批評がしやすいようにコテハンで
お願いしたいのですが。
また、読者の方も、お題とりや感想、タイトル名の候補など
気軽に出来る参加もありますのでよろしくお願いします。

>>53さん
このスレッドの三題噺は落語形式オンリーになっていますが、
兄弟スレで、お笑い板(ジャンル・お題決定が自由な)もありますので、
覗いてみてくださいね。落語に興味を持って下さって嬉しいです。

感想ですが、
一つ目「御隠居教師(仮)」は、ストーリーが野球にかたよらずに
歴史の知識をふまえて、落語的に仕上がっていていいですね。
二つ目「G党の徳さん(仮)」は、パロディ風に日本シリーズをみる彼を
うまく使っていて、親しみがわく作品です。さげも好きです。
三つ目「伝統の一選(仮)」は、ある球団のオーナーの苦悩が
生き生きとしています。タイトルは終身名誉監督選びからつけました。
四つ目「2001年オフ、巨人軍(仮)」は、長嶋さんの人柄がよく分かるような
展開で、選手のやりとりも妙に可笑しくて好きです。

55 :湖亭半弗:01/10/26 02:24
いやはや、これはまた難しい・・・。
「終身名誉監督」「やかん」「吉田茂」ですか・・・。
かなり冒険して古典落語っぽくやってみます。

今日は古い古い噺を聞いて頂きます。江戸時代の仇討ちちゅうのは芝居やなんかでは、
かっこよぉ描かれたりしとりますが、ほんまは大変辛いもんやったそうで。よぉ「父の仇」
てな事いうて、白装束で揃えた若兄弟とかいう構図がありますが、とてもやないけど、それだけの
お金がおまへんねやな。遠い遠い国元からあちらこちらを探し回るうちに、餞別やら何や皆尽きてしまう。
田舎の藩なんかで殿様の許しを得て出かけてますさかいに、見つからん内は帰れん。無茶して帰れば、
「武士にあるまじき振る舞い」とかいわれて逆にこっちが罪になる。えらい災難ですが。

侍「あぁ、許せよ。」
伊八「へぇ、お越しやす。」
侍「身共一人じゃが、構わんかな?」
伊八「へぇ、大事ございません。ごゆっくりお泊りを。」
侍「左様か。身共は播州姫路は池田公の家臣、吉田茂三郎と申す。」(パチパチパチ)
伊八「へぇへぇ、少々お待ちを・・・、吉田茂と書いて、三郎で、吉田茂三郎様でやすな。」
侍「くどいぞ。」
伊八「これはこれは、申し訳ございません。当方は武蔵屋善兵衛でございます。以後
お見知り置き下さいませ。」
侍「ほほぉ、その方が善兵衛か。」
伊八「いえいえ、私は使用人の伊八でございます。」
侍「何?では、その方じゃな・・・。」
伊八「前もって申し上げますが、イタチではございません、伊八でございmす。
鶏の尻から生き血もすすりませんので。」
侍「いや、わしは米をすくぅたりするものか、と。」
伊八「そら笊(いかき)でございますがな。私は伊八、伊八、いはちでございます。」
侍「あぁよい、よい。そのように選挙のように申さずともよい。伊八じゃな。」
伊八「へぇ、さようで。では、お部屋にご案内さしあげます。」
通されたのが藤の間。荷物や何かを脇において、
伊八「こちらでございます。」
茂三郎「うむ、なかなかよい部屋であるな。」
伊八「へぇ、当旅篭で一番の景色のお部屋ででございます。そこに見えますのは
紀伊水道、海岸近くまで散歩の道もございますれば、お気に召しませば、そちらも。」
茂三郎「いやいや、そうも参らん。わしは仇討ちの旅の途中じゃ。」
伊八「あ、仇討ち。と、申しますと、・・・俗にいう仇討ちで?」
茂三郎「何を申しておる、仇討ちは仇討ちじゃ。」
伊八「はぁ・・・、あ、道理で・・、いえ、失礼ながらお身なりが・・・。」
茂三郎「路銀も少のぅなって、この有り様じゃ。いやいや、宿代の払いは間に合うゆえ、
安心いたせ。」
伊八「へぇ、それはもう・・・、あの、不躾ながら、どなたの仇討ちで?」

56 :湖亭半弗:01/10/26 02:26
茂三郎「我が父、吉田義男丸の仇じゃ。」
伊八「・・・、どこかで聞いたようなお名前で。」
茂三郎「無念なり、父の義男丸は同輩の長島茂王丸に討たれたのじゃ・・・。」
伊八「相方もどっかで聞いたようなお名前で。」
茂三郎「憎き長島の首をこの位牌の前に供えるまでは、国元へは帰れん。」
伊八「あ、それがお父上の位牌でやすか・・・、失礼・・・、これは何と
書いてありますんで?」
茂三郎「秀信明誉観徳居士、しゅうしんめいよかんとくこじ、と書いてあるのじゃ。」(パチパチパチ)
伊八「はあ、またご立派な戒名で。」
茂三郎「以前、その戒名は長島にこそ似合うというものがおったが、そいつは
川へ突き落としてやったわぃ。」
伊八「えらいアンチG・・・、いえ、激しい御気性で。」
茂三郎「しかし、肝心の長島の行方は知れず・・・、どうしたものかと思案しておる。
・・・、ぬ、ぬぬぬ!」
伊八「吉田様、いかがなされました?」
茂三郎「ようやく見つけた・・・、父の仇、長島茂王丸がそこの散歩道に!!」
伊八「・・・何で和歌山におるんでしょうな、宮崎にでもおりゃええものを。」
茂三郎「何を申しておる!早ぅ刀をこちらへかさぬか!」
伊八「どうされるおつもりで?」
茂三郎「しれたことよ、今すぐ下へとってかえして、仇討ちへ参るまでじゃ!」
伊八「ちょ、ちょっとお待ち下さいませ、今出ていって仇討ちに及べば、
えらい騒ぎに相成ります。こういたしましょう、私が後をつけまして、泊まっておる旅篭を
確認をいたしまして、改めてどこそこで敵討ちという果たし状を渡すというのは?」
茂三郎「ふむー・・・。」
伊八「もちろん、旅篭同士の連絡は固ぅございますゆえ、長島様が逃げ出そうものなら、
ただちに連絡が入りますので。どうでございましょう?」
茂三郎「・・・あい分かった、そういたそう。」
取って返して、伊八が見え隠れについていきます。長島の泊まっている旅篭を
確認したしまして、その宿の者と連絡をつけます。商売人同士、面倒な事にならんように
との示し合わせもあって、連絡体制が整います。
茂三郎は、果たし状をしたためて届けさせまして、
茂三郎「伊八、これを届けてくれぬか。」
伊八「承知したしました、ではすぐにでも。」
茂三郎「待て、伊八。まだ頼みがある。」
伊八「は、と申しますと?」
茂三郎「実は・・・、やかんを一つ用意してくれぬか。」(パチパチパチ)
伊八「はっ?やかん、でございますか?やかんちゅうと、あの、やかんで?」
茂三郎「湯をわかすあれじゃ。」
伊八「あの、失礼ながら、何にお使いで?」
茂三郎「剣豪塚原卜伝は、鍋の蓋にて敵の刀を受けたという。わしはやかんでやってみる。」
伊八「何でまたやかんでやす?」
茂三郎「後々の語り種に使うのじゃ。客人が来た時に「おや、このやかんでは
穴が空いて茶がわかせませぬ。仇討ちの時に空いたものとみえます」などといって、さりげなく
自慢話に移る。」
伊八「はぁ、左様でございますか。ま、ま、どないでもよろしいわ、御用意申し上げます。」
さぁ、果たし状が渡されます。
次の日の朝、仇討ちの刻限が近付いてまいりましたが、
指定した場所には、どこで聞きつけたのか、黒山の人だかり。
売り子が出る、ダフ屋が出る、席の取り合いでもめる、厠へいってる隙に場所をとられる、
押し合い押し合いの見物人の山。
茂三郎「何じゃ、この人だかりは!これでは勝負にさわりが出ようぞ!」
伊八「いやいや、仇討ちともなればこうなるのが常。それに、吉田様、あなたのせいでも
ございますんで。」
茂三郎「何!?わしは誰にも漏らしておらぬぞ。」
伊八「誰にも漏らしていらっしゃらなくても、片手に持ってなはる「やかん」の
おかげで、人気も沸騰でございます。」

ドンドン

57 :湖亭半弗:01/10/26 02:50
この週末は所用でパソコンから離れるので、力入れて書いてみました。
どうでしょうか?感想カキコを楽しみにしてます。

58 :ごじゅういち:01/10/26 03:05
>>53
オレの場合、1時間弱ぐらいだったかな。
ちょうど>>50の人が書き込んでるころ考えてた。
だから、クスグリとか微妙に被ってるけど、
パクったわけじゃござんせん。

ていうか、このスレの存在、今日まで気付いてなかったんで(w
みなさんうまいっすね。
>>17>>18読んで、こりゃ本格的だと驚いた。
>>30>>31は好きだな〜、雰囲気が。

主催者氏、仕切るの見事。
2chとは思えません(いい意味で)。
ところで、読むときにこの落語家の雰囲気で
っていうのを一緒に書くのは野暮?
>>51は八方想定だったんだけど…。

またいいのができたら「ごじゅういち」で書かせてもらいます。

59 :湖亭半弗:01/10/26 03:19
>ごじゅういちさん
本格的といわれると照れます(藁
一人気合はいりまくってまして・・・。ごじゅういちさんの
作品、野球の記述が八方イメージですねぇ。よく分かります。
私は米朝テイストでやってます。かなり頭の中では米朝口調ですね。
>>53
私も一時間半くらいでしょうか。
何ていったらいいのか、時間は気づけばこの時間?って感じなんで。

60 :主催者:01/10/26 03:38
戻ってきたら、仇討ち噺が出来ていますね。
力作ですね。吉田義男丸と長島茂王丸は誰がモデルか一目で分かります。
タイトルは「やかん仇討ち」というのはどうでしょうか。

>>58
お褒めに預かりまして光栄です。もう少し私に余裕があれば
「本格落語三題噺HP」立ち上げようか、とも考えているのですが。
ベースにしている噺家さんがいらっしゃるなら是非書いて下さい。
解釈が深まりますし、何より親しみがもてますよ。
月亭八方想定ときいて読み返すと、随所に「あぁ、分かる分かる」
っていう個所がありますね。再読して面白いというのもさすがです。

実は、私も半弗さんとかぶって、明日から日曜までパソコン触れないんです。
(親戚の結婚式出席の為)ですから、第三回はどなたかが三つお題を
選んで下さい。いってみれば、ある程度お題が出たら早い者勝ちで、全員の課題を
選ぶ権利があるのです。常連さんにおまかせになりますが、
このスレッドよろしくお願いします。
なお、その際はある程度のお題(5つ以上)が出てから、その中から
選ぶようにして下さいね。

それではただいまより、第三回お題取りを開始します。
(これだけ言って出かけます)皆さんの気楽な参加、お待ちしています。

61 :重要無名文化財:01/10/26 23:36
えなりかずき

62 :重要無名文化財:01/10/26 23:39
ピザ

63 :重要無名文化財:01/10/26 23:47
大相撲九州場所

64 :重要無名文化財:01/10/27 00:28
聖戦

65 :重要無名文化財:01/10/27 01:04
「あんまん」「医者」「正真正銘」「ベトナム」
「あんまん」は別の三題噺のスレにあったかな??

66 :重要無名文化財:01/10/27 01:05
狂牛病

67 :T.K.:01/10/27 01:09
ちょいといそがしくて今回作れてません。
で、お題についてなんですが、「連想できる事が多いか少ないか」
ってのが重要だと思います。
2回目の「永久名誉監督」だと「長島茂雄」以外連想出来ない
じゃないですか。そうするとネタがかぶるんですよ。
逆に「長島茂雄」だと「永久名誉監督」「3番」「サード」
「記録に残る男」「ミスター」「プリティ長島」「巨人軍」と
いろいろ連想できる。
それだけ変化つくけど、その分作るのが簡単になる。
そのかわし「面白く作る」のは帰って難しいかもしれない。
あと、3つのネタは、離れてるほうが面白い。
たとえば「カレー」「スプーン」「牛」ったら
似たような話しか作れない。

68 :重要無名文化財:01/10/27 01:15
ファイナルアンサー

69 :かみ:01/10/27 01:20
「あんまん」「医者」「正真正銘」で。

「おい、珍念、珍念や!」
「へい、何でございましょう和尚様。」
「あのな、ちょいとご苦労だがな、表行ってあんまんを買ってきてくれるかな。」(パチパチ)
「あん?あんまんですか?」
「そう、あんまんじゃよ。」
「なんですか?あんまんって?」
「おまえ、あんまんも知らんのか。」
「ええ。知りません。」
「あまえ、あんまんも知らんとはよくないな。」
「また屁でございますか?」
「馬鹿者、それは転失気じゃ。その話はもうやめなさい。
お前のおかげで大恥をかいたではないか。
おまけにあの医者がやけにおしゃべりでな、あっという間に街の噂じゃ。往来を歩くたびに人にクスクス笑われる。(パチパチ)
ああ、そんなことはどうでもよい!あんまんじゃ、あんまん!」
「それじゃあ、あんまんがどういうものか、となりのお花屋さんに聞いてきます。」
「聞かんでよろしい!また床の間に飾ったとかいいかげんなことを・・・ってそんなことはどうでもいいのだ!!
あんまんというのはな、あんこが白い柔らかな皮に包まれていてな、ほくほく温かくてとてもおいしいお饅頭だ。」
「へー、そんなのあるんですか。あっ、そう言えばこの前お隣のお花屋さんから、とてもおいしいお饅頭があるって言われて
頂いちゃいました。」
「なんだ?それ?」
「へえ、なんでもピザが白い皮に包まれてまして、とてもホクホク温かく・・・」
「それはピザまんではないか!!」
「そうです、正真正銘のピザまんです。」(パチパチ)
「お、お前ピザまん食べたのか!?私ですら食べたことがないのに!!」
「へい、お花屋さんは、もうあんまんなんて古い古い、なんてことを言ってました。」
「ちょいとお花屋さんへ行ってくる。」
「あ!!和尚さん待ってください。花屋の旦那なら、腐ったご飯食べて今寝込んでるって、そうおかみさんが。」
「本当か?」
「へえ、なんでも腹が減ってたからって、腐って糸ひいてたご飯を食べちゃったらしいです。」
「それは災難だな。」
「納豆といっしょに食べてたんで分からなかったらしいですよ。でも納豆も腐ってたらしいです。
逆に納豆は腐ると糸が引かなくなりますが、腐ったご飯にひいてた糸が納豆のものだと思い込み・・・」
「めちゃくちゃだな・・・」
「でももしかしたら花屋の旦那、ピザまんも食べて腹を壊したのかもしれません。」
「なんだ、ピザまんも腐ってたのか?」
「へえ。ピザまんもチーズがとろーり溶けて、
    ┌┸┐
    │三..|
    │題..|    ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    │噺..|    ( ´∀`) ||< 糸がひいております。
    │  ..|   (≡V/_~つ  \____________
    │  ..|   (__Y__)                           \
    └┰┘ 亘⊂ニニニ⊃                      ドンドン
    ━┻━━━━━━━━━━━━                  /

70 :ショシンシャ:01/10/27 01:22
あのう〜 ケチつけるわけじゃないんだけど
三題噺って、お題に注文つけられるの?

71 :重要無名文化財:01/10/27 01:26
「あんまん」「医者」「正真正銘」って、一人が一度に出したお題で
やるのってなんとなくヤだなー。関係ない人がバラバラに出したお題を
どうまとめるか、が腕の見せ所なのに・・・・・

72 :重要無名文化財:01/10/27 01:26
>>70
じゃんじゃんつけて!!

73 :ショシンシャ:01/10/27 01:29
>>72
あ、ゴメン そういう意味じゃなくて、>>67みたいに噺作る方が
注文つけるのって何だか??ってことなんだけど・・・

74 :るいす:01/10/27 01:34
>>71
確かにそうだけど、この噺は「転失気」のその後が見れたようで
おもしろい^^

75 :重要無名文化財:01/10/27 01:41
>>73
いいわけするなー>>67
禿同意。作る側が注文つけてちゃ三題噺なんて出来ないよ・・・

76 :T.K.:01/10/27 03:01
いい訳と思われるのは予想どおりなんだけどさ、
第2回の100%に長島茂雄が出てて、6割が野球ネタで
吉田茂は名前出しただけに近いじゃない。
個性つけづらいよね。

簡単なというか変化つくネタと難しいネタとうまく交ぜていただいたほうが
作家そろぞれの個性でて面白くなると思うのよね。
せっかくいろんな作家が集まってきたんだからさ。

77 :重要無名文化財:01/10/27 03:13
う〜ん、やっぱ主催者氏がいないともめる?
T.K.氏の言いたいことはわからないでもない。
オレも野球ネタで吉田茂は名前出しただけだし(w
でもその心配は、読んだ感想で
「似た噺ばっかじゃん」みたいなのが何度か出てからでいいのでは?
それより今回はお題を誰が確定するかってところから曖昧なので

えなりかずき、ピザ、大相撲九州場所(九州場所だけでいいかも?)
聖戦、あんまん、医者、正真正銘、ベトナム、狂牛病
それにオレからも、のこぎり

この中から三つを流れ的にT.K.氏が選んでよ。

78 :77=ごじゅういち:01/10/27 03:14
でした。

79 :重要無名文化財:01/10/27 10:40
まぁ確かに、お題を出すほうはもうちょっと考えて出すべきだと思うな。
実際、寄席で三題噺の会があったとき、ネタに広がりが全くなさそうな
時事ネタ・人名はやんわりと却下されてたし。
作者の腕うんぬんの前に、絶対広がりのない題で作れってのは酷だよ。

80 :重要無名文化財:01/10/27 12:11
>>79
寄席だと、そういうお題が出た時は客席に冷たい空気が流れますよね。
時事ネタを出して「どうだ!」と得意そうにする客、イタすぎる。

81 :T.K.:01/10/27 16:29
んじゃ77 の題から最初と最後と真ん中にします。
だから・・・えなりかずき、のこぎり、あんまんと、医者ともに真ん中だから
先にでた、あんまん。
ばらばらになりそうだ。ワクワク。

82 :T.K.:01/10/27 16:36
ごめん、あんまんじゃなく医者。広がりやすいような気がする
ほうにする。

ってことで
えなりかずき、のこぎり、医者

83 :重要無名文化財:01/10/28 00:14
ageてお手並み拝見

84 :T.K.:01/10/28 02:10
「終身名誉監督」「やかん」「吉田茂」

プロデューサ「ミヨちゃん、君も助監督長いよね。そろそろ一本撮ってみる?」
ミヨ「いいんですか?」
プロデューサ「脚本はこれでどう?『アメーバーの恐怖』」
ミヨ「頑張ります」

美術監督「ミヨ監督、アメーバーの硬さどうします?硬いほうがいいですか?
  ドロドロのがいいですか?」
ミヨ「硬いのはイメージじゃないなぁ。かといってドロドロでもないし・・・
  固体と液体の中間みたいなのがいいんだけど」
美術監督「化学で言うゲル状ですね。で、色は」
ミヨ「緑ってのはありふれてるよね。このアメーバーは日本のドブから出て来る
  日本風って事で鰹出汁が材料のアメーバーってのにしましょう」
美術監督「猫が食いそうですね(笑)色と硬さまとめると・・・
  ヨシ、出汁ゲル状態でいいんですね」
ミヨ「ちょっと考えさせて・・・ヨシだしゲル状でいこう!」(苦笑ぱちぱち)
美術監督「じゃ、その線でミニチュア作って来ますから。監督はまだ居るんですか?」
ミヨ「もうちょいやってく。お疲れさま」

85 :T.K.:01/10/28 02:10
美術監督「お先失礼します」

ミヨ「もうこんな時間・・・でももうちょいとやってこうっと。眠気覚ましに
  コーヒーでも飲むか、やかんでお湯沸かそうっと」(パチパチ)

カラスカーで日が明けて
アナウンサー「次のニュースです。昨日深夜、火事が発生致しました。
  この火事で『アメーバーの恐怖』の監督予定だった山田ミヨさんが死亡しました。
  原因はやかんの空焚きの模様です」
プロデューサ「焼身ミヨ監督か・・・」(パチパチ)

86 :T.K.:01/10/28 02:11
「えなりかずき」、「のこぎり」、「医者」

患者「先生、わしの具合はどうでしょう」
医者「大丈夫ですよ。治療が無事済みましたしなにも問題ありません」
患者「後遺症は大丈夫なんでしょうな?」
医者「まったく問題ございません」
患者「骨は折れてないでしょうな?」
医者「足に打撲による内出血がありましたが、完治しております」
患者「しかし先生」
医者「山田さん、大丈夫ですって、医者の私を信じてください」(パチパチ)
患者「じゃがわしは」
医者「山田さん、あなた15歳なんですよ。若いんだから治りも早いし大丈夫です。
  もっと子どもらしくしたほうがいいですよ。えなりかずきじゃあるまいし(パラパラ)」
患者「はぁ」

看護婦「山田さんどうしたんでしたっけ?」
医者「あの子もこまったもんだ。木に登ってノコギリで自分の載ってる枝を切って
  顔から落ちたんだよ」
看護婦「で、歯を折ったんですね」
医者「ノコギリで歯コボレしたんだ」

87 :重要無名文化財:01/10/28 05:32
ぱちぱちぱち

88 :主催者:01/10/28 20:57
帰ってきました主催者でございます。
やはりもめましたか(苦笑 私がいたらなくて申し訳ないです。

お題とりの事がかなり話題になっていますので、主催者見解を述べます。
私としては、お題取りに時事ネタや人名が持ち出される事自体に
さほどの問題は感じません。突き放すようですが、作者の知恵を絞って
いただくしかありません。現に「終身名誉監督」に野球・長島氏を
持ち出さなかった、あるいは直接ネタに影響しないくすぐり(なくても話は成立する)
だけの使用された作品も出ております。(「御隠居教師」「あんま仇討ち」など)
つまりは、お題をこねくり回して無理矢理入れるところにも楽しみがあると思うので
是非頑張っていただきたいと思います。ネットである以上、どうしても即興に
ならない分、濃密な作品で勝負していただけたら、と。

とはいえ、広がりの無いお題を決定せねばならない状況も多々ありました。
正直言いますと、あまりにお題の集まりが悪い時は私もお題提出していました。
スレッド自体が今ほど知られていなかったので、自作自演という奴をしてしまいました。
もちろん、お題選考の際は自分のは選びません。よって、お題が5つあがったように
見えても、うち2つは私のもので選べない、なんてこともありました。
作家の方には苦しい三題になりましたが、第一回、二回はそんな状況下で選ばれました。
現在、立ち寄って下さる人数も増え、お題には事欠かない人数と見受けます。
数多くのお題も私がいないうちにあがって、喜んでおります。
ですから、次回お題取りからは余裕を持って、広がりある物を採用するよう
努力しますので、なにとぞよろしくお願いします。もちろん、作者を
高いびきさせるつもりもございませんので、時にわざと広がりのないお題を
採用して、腕試しさせていただくこともありますよ。

またお願いついでに、お題は一レスにつき一つでお願いしております。
お題が集まれば集まるほど嬉しいですが、さすがにいいお題が出ても、
全部同じ人のレスだと選びにくいのです。ご理解お願いします。

いい機会ですので提案しますが、次回私が長期参加できない際には、
揉め事にならない為にも、私が三題出しても構わないでしょうか?
コテハンの方にお願いするのも気が引けますし(その人は確実参加になる為)
私がしきる方がいいのでは、と思いますので。かなり長期になる場合は、
心ある方に次のお題集めをしていただくことにはなるのですが。たいていは
責任持っていますので宜しくお願いします。

第三回はT・Kさんが決めて頂いたみたいですので、
「えなりかずき」「のこぎり」「医者」で続けて下さい。
いくつかまた作品が出た時点で、次のお題取りをいたします。

作品の感想については、まだ帰ったばかりで読めておりませんので、
もう少し待って下さいね。また別レスで書かせて頂きます。すみません。

以上の事、主催者連絡といたします。

89 :重要無名文化財:01/10/29 00:38
プロ養成でもないのに、そんな高レベルなこと言うんだ・・・ふーん・・・
そりゃ低レベルなのもアレだけどさ・・・

90 :主催者:01/10/29 00:43
送れましたが感想です。
かみさんの「あんまん(続・転失気)(仮)」は、話の展開がほんわかしていて
安心して読めます。小僧さんの糸をひくご飯のくだりはどんどんややこしく
なっていってサゲ前のアクセントになっていますね。そして、サゲが
単に両方が糸をひくからというだけでなく、小僧さんの「腐ったものが糸をひく」
という発見から来ているのが、愛らしいサゲだと思いました。
T・Kさんの「アメーバーの恐怖(仮)」は、新作落語らしく設定が無茶で
凄くいいです。吉田茂もいい使い方がされてますし、何しろアメーバーの恐怖という
タイトルらしく、誰も救われないシュールなサゲで斬新です。
また、サゲでお題を使うというのも見た事のないものでした。
実際、あそこでサゲれるのでしょうか?不思議づくしの逸品です。
もう一つの「むちゃ患者(仮)」は、柳家喬太郎師の「午後の保健室」を彷彿と
させます。しかし、そのエッセンスをふまえて、患者に自分のいる木を切らせると
いう与太郎風味をブレンドした感じで、短編でも趣向がふまえてあるネタですね。

91 :主催者:01/10/29 01:07
>>89
高レベル・・・、といわれるとそうかもしれませんね(汗
色々注文をつけて申し訳ないです。
ただ、私が期待するのは、出されたお題に対して、作家の方が
一生懸命取り組んでいる姿とそれに共鳴して読んだり感想を書いて下さる
人の姿です。もちろんレベルは高いに超した事はありませんが、
作者も読者も満足のいくスレッドであって欲しい、それが望みです。
決め事はありますが、その中でどう試行錯誤して楽しむか、が
大事ではないか、と。
プロ養成所でもなければ、単なる垂れ流しスレでも嫌なのです。
偉そうな物言いで恐縮ですが、ご理解下さい。

また、「初心者だからそんなに上手くないし・・・。」と躊躇される方も
気楽に参加して下さい。「らくごのご」の鶴瓶タイプも大事ならば、
ざこばタイプも大事です。要はいくつかの決まりだけ守っていただければ結構です。

「三題噺やりたいけど、この規定は難しすぎ」と思われる方は、
お笑い板にジャンル自由・お題選び自由のスレッドもありますので、
そちらの方でもお楽しみになってください。
【三題噺】
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/owarai/1002888286/


両板で住み分けをしている為、こちらがしいて言えば、上級者用と
呼べるのかもしれませんが、ここを機会に落語・三題噺に親しんで
もらえれば幸いです。

92 :重要無名文化財:01/10/29 01:14
真面目な人なんだね。
ここ、ほんとに2ちゃんねる?

93 :かみ:01/10/29 18:58
>>主催者さん
ご感想ありがとうございます。
こんなご批評までいただけるとは思っておりませんでした。
それじゃあ指定と言うことで難しいですが
「えなりかずき」「医者」「のこぎり」で。

「ご隠居さんこんちわ」
「お?なんだ、誰かと思ったら八つぁんかい、まあ、おあがんなさいよ。」
「いやあ、まいりましたよ。」
「え?何?どうしたってんだい?血相変えて。」
「いやね、大工の吉つぁんが足場滑らして、高い所から落っこちゃったんですよ。」
「え?吉さんがかい?それで吉さんは大丈夫なのかい??」
「いや、大丈夫も何もねえですよ。それがね落ちたところがよくなかった。
下で親方がのこぎり引いてたらしいんですよ。その上に思いっきり落ちちゃった。」(パチパチ)
「そりゃひどいね。それじゃあ、親方も大怪我かい?」
「ええ、まあ親方はそんなひでえことにはなってねんですけど、吉つぁんは、
親方が持ってたのこぎりの上に落ちちゃいましてね。」
「それは大変だ。」
「ええ、でも運が良かったことに仕事してた目の前が医者でしてね。
みんなで医者連れて行こうって吉つぁん運ぼうとしたんですよ、
そしたら吉つぁんがダダこね始めて・・・」(パチパチ)
「ダダこねた??」
「ええ・・・。いやね、吉つぁんは大の医者嫌いなんですよ。それで医者は行かねえーってわめき始めましてね。」
「医者が嫌だなんて言ってる場合じゃないだろ。」
「そうなんですよ、腰のあたりが真赤に血で染まっちゃってますからね。それでも担ぎ上げようとすると、
さわんじゃねえーー!!医者は行かねえーー!!ってでけえ声出して暴れるんですよ。」
「ずいぶん元気だね。」
「ええ、下手に近づくと殴られてこっちがけが人になっちゃうんですから。」
「医者で何か嫌な思いでもしたことあるのかねえ。」
「いやそれなんですけどね、どうも昔あそこの医者の看護婦さんと吉つぁんは色恋の話がありましてね。」
「なんだいそれは?」
「いや、別にお付き合いをしていたとかじゃなくてですね、それが吉つぁんひでえフラれ方したらしいですよ。
まあ噂ですけどね。それ以来あそこの医者はろくなもんじゃねえなんて思い込んで近寄らねえんですよ。
おまけにふられた当初は頭来て医者に火つけようとしたくれえですからね、まあもちろん本気じゃねえですから
止められましたけど。まったく。」
「まあ、大好きな人にふられたらそんな気持ちになるのも分からないこともないけどな。
でも大怪我してるんだから今はそんなこといってる場合じゃないだろ。」
「いや、そうっすけどね吉つぁんも頑固ですからねえ。あの看護婦さんの顔二度と見たくねえんでしょう。
まあこの町には医者はそこしかないし、別の医者といってもそう近くにはねえですからね。
それで困っちゃってるんですよ。」
「それで今どうしてるんだ?」

94 :かみ:01/10/29 18:59
へえ、それでね親方の知り合いの息子でね、医者を目指して今勉強中なのが一人いましてね。仕方ねえんで急いでその息子さんを呼んで来たんですよ。かずきさんっていうんですけどね。」
「かずき?かずきってえなりさんのとこのせがれさんかい?」
「あら?ご隠居さんご存知なんですか?えなりかずきさんを。」(パチパチ)
「知っていますよ。えなりさんのお家はお父さんもお母さんもとても素晴らしいお方でな、それに習って
息子のかずき君もとても優秀なお子さんだ。そうか医者を目指してるのか。さすがだな。」
「まあ、お子さんと言ってももう年は40前くらいですけどね。」
「何?かずきくんはまだ17才だぞ。」
「ええ??17?あれはどう見てもおじさんでしたが。」
「失礼なことを言いなさんな。まあ、確かにふけ顔ではあるけどなまだ17歳だ。
でも最近、巣鴨の町でよく見かけるからますますふけて見えますな。ははは。」
「そうでしたか、いやあ、さっきちらって見た時はとても17才には・・・ああ、そうですか。」
「彼は趣味も多彩でな無線にゴルフにと・・・ちょっと親が甘えさせすぎ・・・ってそんなことは
別にいいのだが・・・あ!!そうじゃ、そう言えばきれいな女の子といつも仲良く往来を歩いておるな。
お似合いの二人だ。」
「へえ、恋人もいるんですか。いいですね、若いって。」
「ははは、そうじゃな、顔はふけてても若いってのはいいもんだな。確かかずきくんは町のお医者さんの
看護婦さんとお付き合いをしているそうですぞ。とてもかわいい女性でな。あんなかわいい子、吉さんが見たら
きっと一目惚れするに違いない・・・って、あれ??・・・」

95 :かみ:01/10/29 19:00
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。なんですか町の看護婦って??そんな看護婦うちの町には一人しかいませんよ!!
ちょ、ちょっとそれって吉つぁんのことふった女じゃねえですか!!」
「・・・そ、そうだな・・私も一度見たことがあるが、あれは確かにあそこのお医者の看護婦さんだ・・
そうか・・しかしそりゃあ吉さんもふられるよ。あんなきれいなお嬢さんに、岩石みたいな吉さんとじゃあ、
どうみてもつり合わない。はははーー愉快ですな。」
「愉快じゃねえですよ、ご隠居さん!!大変じゃねえですか。吉つぁんのこと面倒見てる男が
看護婦の彼氏だなんてこと知ったら暴れるどころの騒ぎじゃねえや・・・ああ、おそろしい!!
大変だ!ふられて火つけようとした男ですよ。若医者のかずきクンの命すら危うくなっちまう。
そうなる前になんとかしなきゃいけねえ!!どうしましょうご隠居さん!!」
「それじゃあ、そこに看護婦さんを連れてらっしゃい。」
「ええ??何言ってんですか!ご隠居さん!!まったく!!ついにボケちまったんじゃねんですか??
そんなことしたら火に油注ぐようなもんじゃねえですか!!何度も言いますけどね、
吉つぁんはふられて家に火つけようとした男ですよ!!」
「大丈夫、大丈夫。ふられてから一度も看護婦さんの事見てないんでしょう?
突然その大好きだった看護婦さんが現れて看病してくれれば
さすがの吉さんだってまた恋心ってやつが生れて、今度は


┌┸ ┐
│三..|
│題..|    ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│噺..|    ( ´∀`) ||< 自分の心に火をつけておとなしくなるでしょう。
│ ..|   (≡V/_~つ  \____________
│ ..|   (__Y__)                           \
└┰┘ 亘⊂ニニニ⊃                      ドンドン
━┻━━━━━━━━━━━━                  /

『大工の火事』でした。チャンチャン。









96 :柳ヤコ:01/10/29 20:07
『鰹さばき』

隠居「やぁ」
梅さん「らっしゃい!おや、今日はお孫さんも一緒ですか」
隠居「うむ、たまには寿司もいいかと思っての。」
梅さん「うれしいっスね、お子さんはご贔屓が長いッスから」
隠居「どういう意味じゃ」
梅さん「あ、これは失礼いたしやした。坊ちゃん、お寿司は何が好き?」
金坊「えっとね、甘いのがいい。お稲荷さんかなー。稲荷が好き」
梅さん「え?」
金坊「稲荷が好き」(客席戸惑ったようにパチパチ)
梅さん「お稲荷さんね、ハイすぐ作るよ」
隠居「すまんのう。ワシは鰹を握ってもらおうか」
梅さん「あ、鰹ッスか・・・鰹はあるにはあるんですけどね、一本仕入れてきて
    まださばいてないんスよ。ちょっと待ってて下さい。おい、新入り!
    えなり、お前だ!」(パチパチ)
えなり「へい!なんでしょう!」
梅さん「そこの鰹、さばいて見せろ」
えなり「えっ鰹ですか。僕、初めてなんですよ」
梅さん「わかってる。だがお前ももう30なんだからそれぐれぇできなきゃ
    いけねぇ」
えなり「僕まだ17です」
梅さん「いいから、やれ!・・・おいおい、どこ行くんだ?道具をとってきます?
    道具ったって、包丁はここにあるじゃねぇか・・・あ、あの馬鹿、
    のこぎりなんか持ってきやがった」(バチパチ)
えなり「ええっと、まず頭をはずさないと。こうかな?」

97 :柳ヤコ:01/10/29 20:07
えなり「ギーコ、ギーコ・・・あ痛ッ!」
梅さん「おい、どうした!!」
えなり「いてててて、耳たぶ切っちゃいました」
梅さん「お前どういう切り方したんだよ。ま、たいしたことはなさそうだが、
    とりあえず医者行くか?」(パチパチ)
隠居「いやいや、それには及ばんぞ。わしはむかし医者もやっとったから、わしが
   見てやろう。どれどれ・・・はっはっは、なぁにこんなものはすぐに直る」
えなり「そうですか、ありがとうございます。あ、鰹すぐに握りますね」
梅さん「馬鹿野郎、お前はいいからあっち行ってろ。耳から血を流しながら板場に
    立つやつがあるか!」
隠居「ほっほっほ、元気のいい若者じゃな、梅さんや」
梅さん「ええまぁ、顔は老けてますけどいい奴なんッスよ」
えなり「あのー、もう血も止まったんで、板場に戻ります」
梅さん「あ、もう帰ってきやがった、早いな」
隠居「まぁ傷が傷だけに、ノコノコ戻ってきたんじゃな」

ドンドン

98 :湖亭半弗:01/10/29 22:57
「えなりかずき」「医者」「のこぎり」ですな。

毎度の事ながらごく古いお噺で失礼をいたしますが、いつの時代でもやんちゃな
指導者がおるもんで、そういうのんに限ってパフォーマンスが上手いんですなぁ、あれ。
どこやでこんなイベントをやってみたとか、こういう演説をしたとか、こういうエピソードが
あって「ああ、凡人とはちょっと違うねやなぁ」と見てる側は思うんですな。
質問者「では、いつもハンカチを2枚お持ちなんですか?」
政治家「きれい好きですからな、私は」
質問者「では、お金も・・・といっても、2枚ということはないでしょうね?」
政治家「私の財布の中なんて空のようなもんですわ、これ。まぁ、千円札も
2枚あればえぇほうですな。」
質問者「あぁあ、舌も2枚おありで。」
とかく、この、逸話ちゅうのが残っていくわけですが。今日のお噺は江戸時代の
政治家、指導者、まあ殿様ですわなぁ。色々落語の方でも殿様を扱ぅた噺がありますが、
ろくな殿様は出てきません。中には実在した殿様のお噺、「紀州」やとかもそうですわな。
尾張と紀伊の殿様の将軍世継ぎ争いの噺ですが、ほんまか嘘か分からん様な噺ですわ、あれも。
今日聞いて頂く「三人家斉」は、11代将軍徳川家斉公の時分の逸話じみたお噺でございますが。
徳川将軍ちぃいいますと、全部で15人いとぉりますが、中でもこの家斉公が一番
将軍をやってた期間が長かったんで知られております。またこの人がやんちゃな人で
子供が55人もおったっちゅうんですさかい、たいしたお方やと思うんですが。まぁ、
この人が政治をしてた時代、まま大御所時代も含めてですが、ぜいたくな時代でした。
指導者が贅沢やさかいね、化政文化といわれてる時代がそれですわなぁ。
まだ将軍やってたときは、松平定信ちゅう名老中が諌めたりしてたんやそうですが、
この松平定信が白河藩から出てきて寛政の改革を始めた時には家斉公は御年15歳。
もうやんちゃもやんちゃで、まあ年頃ですさかいに、遊びたい盛りで
あったのを定信がよく諌めたといわれております。
家斉公と定信が初めて顔合わせする日、
家斉「おい、松平定信とはどのような者じゃ。」
お付き「はっ、白河松平での評判は大変なものにござります。」
家斉「ふん、かたくるしそうな奴ではあるまいな?」
お付き「左様でございますな、清廉潔白なお人であると。」
家斉「清潔で喜ばれるは医者だけで結構じゃ。(パチパチパチ)為政者たる者、
ある程度遊び心を持たねば余裕を持って政は行えぬわ。」
お付き「はっ、御意にごさいます。」
家斉「・・・、そうじゃ。こういう趣向をいたそう。」
お付き「と、申されますと。」
家斉「定信との対面の際に、わしと同じ身なりをした頭巾姿を三人並ばせるのじゃ。」
お付き「はぁはぁ、なるほど。定信様が顔をあげた時には三人上様がおられる訳で。」
家斉「どのようにして奴が、わしを見分けるか楽しもうという趣向じゃ。」
お付き「しかし、甚だ失礼な対面でございますな。」
家斉「黙れ!近習の者2名に支度整える様申し遣わせ!」
お付き「ははっ!」
ただちに命が下されます。近習の中から背格好の似ました二人が選ばれ、身支度を整えます。
近習1「このような振る舞いをして、定信様の逆鱗に触れはすまいなぁ?」
近習2「さよう左様、役目とはもうせ、胃がシクシクと痛みまする。」
さぁ、三人の家斉公が揃います。そうとは知らん定信は、お付きの案内で接見の間へと
通されまして、
定信「・・・、失礼ながら、家斉公はどのようなお方にござりましょう?」
お付き「ご内密にお願いいたしますが、もう手のつけられぬ若殿でございます。
遊びや女がいたって好きなお方で、時々芸人を呼ぶ事もございます。」
定信「何と!?この幕府の財政の逼迫時に。」
お付き「この間は噺家を、その前は歌舞伎役者を、この間などは「物言うのこぎり」を
持参した上方芸人まで・・・。」(パチパチパチ)
定信「「物言うのこぎり」!?なんという事、将軍にあるまじき所業、私が参りましたからには
そうは参りませぬ。・・・、ちなみに、何と物を言うたのでござる?」
お付き「上方の言葉で「お前は阿呆か」と「今日ちょっと寒いな」と。」
定信「そんなアホな。」
そうこうするうちに対面の刻限になってまいります。

99 :湖亭半弗:01/10/29 23:22
家斉の着座まで頭を下げていた定信、「表をあげぃ」の言葉に頭を上げると
驚いたの何の。三人いてますんやさかいね、家斉公が。思わず肝をつぶしたもんの、
顔には出さん様にして、黙っていると、
家斉1「どうした、定信。」
家斉2「苦しゅうない、も少し近ぉ。」
家斉3「も少し近ぉ。」
初対面やさかいに、ましてや皆頭巾をかぶって人相もよぅ分からん。
定信「(ははぁ、私を試しておられるな?よし、それでは)」
定信、しばらく考えていたかと思うと、辺りに響く大きな声で、
定信「その方らが家斉か!?頭巾をとりなされぃ!」(ちょっとパチパチ)
家斉1「何と!?」
家斉2「何じゃ?」
家斉3「これはしたり、何と申した?」
定信「その方らがいえなりかずきんをとりなされ、と申しました。」(パチパチパチ)
今度は三人の家斉公が驚いた。即座に、真ん中の家斉がスックと立って、
家斉「おのれ、臣下にありながらその物言い、何たる無礼!手討ちに
いたす故、そこになおれ!」
もう怒り心頭でございます。そこで定信、
定信「あなた様が「本物の」家斉様でございますか、松平定信にございます。」
しまった、こういう事か。思わず我に返った本物の家斉公は、近習二人をさがらせまして、
家斉「ぬぬぬ、定信よ、そちは誠、きれ者よのぉ?」
定信「ははっ、それがしが参りましたからには、そのような趣向、無駄と
お心得あそばして、やんちゃは控えていただきますよう、言上仕りまする。」
さぁ、内心家斉は面白くないわけで、何とか意趣返しがしたいと考えます。
家斉「江戸屋敷への宿替えはいかがいたした。藩主の時とは違ぅて
江戸住まいが多くなろう。そちは書を読むのが趣味であるとか、運ぶのも
一苦労であったろうの。」
定信「はっ、大事な書物もございますゆえ、自ら荷造りをいたしました。」
しめた!ここで一泡!と家斉公、身を乗り出して、
家斉「はっはっは、荷造りが上手とは武家らしうのぅて、愉快じゃの!」
定信「はっ、荷造りはそれがしが上手ぅござるが、「子づくり」では殿にかないませぬ。」

ドンドン

100 :名乗るほどのもんじゃあ:01/10/30 04:17
ううむ、それにしても、湖亭半弗さんは上手すぎますね。口調が聞こえてきます。
ご本人は米朝師匠の影響が強いようなことをおっしゃってますが、あたしゃ、
枝雀さんを思い出してしまう。
つぎを待っています。

101 :重要無名文化財:01/10/30 04:29
みなさん上手いねぇ。
>100
98-99の地噺はおそらくご本人も枝雀師匠を意識したと思われ。

102 :感想かいてやろ:01/10/30 04:45
「大工の家事」も噺の筋の展開がスムーズでいいぞ。
「鰹さばき」はえなりの板前キャラが与太っぽくていいぞ。
「三人家斉」は、えなりかずきを使いたいが為に、徳川家斉を引っ張ってきたのがいいぞ。
しかも、史実に忠実なのがいいぞ。

103 :主催者:01/10/30 22:27
作家の皆さん、ごくろうさまです。
またまた面白い作品が出そろいましたね。

かみさんの「大工の火事」は、長屋の一室で繰り広げられる怪我の騒動の
顛末でストーリーが進みますね。医者がえなりくんですか・・・、「代脈」に
出てきそうな感じでしょうか。またその若医者との恋の話でもつれあってるところも
人情喜劇な風があります。
柳ヤコさんの(P・Nは狙ってますね、人間国宝を)「鰹さばき」は
板前の与太郎えなり君で、やはり江戸っ子な役が似合うんでしょうね。
しかも、「稲荷が好き」はいいですねぇ。演者が無茶してる様子が目に浮かびます。
すし屋のてんやわんや振りは「鰻屋」を想像させます。
半弗さんの「三人家斉」は、これまた将軍家のお噺ですか。
擬古典ですねぇ、おそらく下調べなさって書かれたんでしょうが、
大した作品ですよ。>>102氏がおっしゃるように、家斉を引っ張ってくるところは
気合はいってますね。

さて、それでは、第四回お題取りにいきましょうか。
前にも書きましたが、一レスにつき単語一つでお願いします。
また、遅レスでも構いませんから、読者の皆さんから
作者の皆さんへ簡単な感想や要望(こういう内容で書いてくれたらなぁ、とか)
も募集しますのでよろしくお願いします。

104 :重要無名文化財 :01/10/30 23:13
ポスト

105 :重要無名文化財:01/10/30 23:17
ホットミルク

106 :重要無名文化財:01/10/30 23:22
さつまいも

107 :重要無名文化財:01/10/30 23:32
薄口醤油

108 :重要無名文化財:01/10/30 23:33
食べ物ばっかり並べるなよ・・・

109 :重要無名文化財:01/10/30 23:40
土鍋

110 :重要無名文化財:01/10/30 23:43
>>107
食欲の秋だからねぇ・・・。考える事は皆同じ。
「綱引き」なんてどうかな?

111 :重要無名文化財:01/10/30 23:44
衣替え

112 :重要無名文化財:01/10/30 23:49
骨董品店

113 :重要無名文化財:01/10/30 23:55
>>112 「骨董屋」といきたいところだね。

114 :重要無名文化財:01/10/31 00:01
>>113
あぁ、そっちのほうがいいね。さんきう。

115 :重要無名文化財:01/10/31 00:03
煙突

116 :重要無名文化財:01/10/31 00:12
ミドリの白靴下

117 :重要無名文化財:01/10/31 00:21
河津掛け

118 :重要無名文化財:01/10/31 01:04
自動改札

119 :主催者:01/10/31 01:46
戻ってまいりました。
お題取りがこうスムーズにいくと嬉しくなりますね。
それでは独断ですが、選ばせていただきます。
「土鍋」「煙突」「自動改札」
の三題です。
難しいでしょうか?今回はいいお題がたくさんあって迷いました(汗
「ミドリの白靴下」は関西でしか分からないのでは?私は爆笑でしたよ。
「骨董屋(骨董品店)」は訂正までしてあるのにお題に漏れてすみません。

それでは、たくさんの作品お待ちしております。

120 :湖亭半弗:01/10/31 03:06
>>100さんそして主催者さん他、誉めて下さって恐縮です。
「三人家斉」の地噺は、特に枝雀師匠を意識したわけではないんですが、
どうも米朝師匠の地噺の多い噺が頭に浮かんでこずに書いたもんで、
自分のアレンジでやったら、枝雀師匠ぽくなったようです。
そういえば、あんたの素の演出方法は枝雀に似てる、といわれたことも
ありました。その辺からきてるのでは・・・。

「土鍋」「煙突」「自動改札」ですか・・・。
新作的にやってみますか。

今は何でもコンピュータがやってくれる世の中になりまして、結構な事ですけんども、
何とのぉ風情がなくなっていくような寂しい気もしますわな。昔は米炊き一つにしても
へっついさんの前におらんならんかったんですが、今は米だけ磨いでボタン一つで炊けますねや
さかい、便利な世の中ですわ。飛行機なんか乗ってましても、自動操縦やそうで。
行く先を・・・ま、何や知らん方法で打ち込むんですやろな、あれも。ほんで、
ハワイやとかに飛び立つ。あんなんが運転してると思たら恐いでっせ、あれ。停電やとかになったら
どないするんやろ、と思いますわな。落雷やとか風の影響、その辺は予測がつくんでしょうが、
乗客1「何してるねん、早よせんかいな、パソコンから飛行機内部いかれさすいうたん
お前やろ。」
乗客2「いや、それが相手に知られてたかして、パイロットの方からわしのパソコン
潰しにかかってるわ。」
上には上がおるもんですが。何でも自動自動で人と人との触れ合いがなくなるちゅうと、
私ら落語家も機械がやるようになる、そんな世の中になるやもしれまへんなぁ。
観客「おぉい、機械!もっと面白い事しゃべれ!人間の噺家の方がまだええぇわい!そんなん
やったら金返してもらうぞ!」
機械「モットワライタインヤッタラ、モット「カネ」オクレ」
機械の方がよっぽどがめついんですなぁ、ボーッとしてたら機械にだまされるかも
しれんさかいね。しかし、まぁ、まだまだ誤作動やとかもあって、ちょっと前でもそうですわなぁ、
二千年問題やとかちゅうてえらい騒いでたんですが、とかく頼りにならないかんとこから
コンピュータを導入したりするわけで、
達「おぃ、いてるかぃ?」
源「おぅ、達さんやないかぃ。何じゃい、面白そうなツラして。」
達「えらい言われようやな、おい。いや、実はな、今度この町内に「自動警察」が
できるねやて。」
源「自動改札?そんなんちょっと前に駅に出来てたがな。」(パチパチパチ)
達「改札やないがな、警察。自動警察が出きるねや。」
源「自動警察て、何じゃい?」
達「今やったら交番に行たら、巡査さんや何や人がいてるやろ。」
源「はぁ、頼りになるがな。」
達「ところが、今度からはコンピュータが応対するねやな。」
源「ほぅ、ほんなら体中からピーピー音出した機械の警官が、ガチャガチャと
動き回って、御用御用・・・。」
達「そんな町嫌やわ、住みたないで、そんなとこ。違うがな、道を尋ねたりやな、
すぐにテレビ電話で警察の本部と話できたりするねや。」
源「それを、皆、何かぃ、機械がやるのんかぃ?」
達「そや。」
源「・・・あぁ、そういえば、大きな街ではそういう所があるて、テレビでやってたけど、
何かぃな、あれが近くに出来るんかぃな。」
達「それが、もうそろそろ出来てるちゅう話やが、一緒に行ってみようかと思て。」
源「そらおもろそうや。何ちゅうても相手は機械やさかいな、壊れるくらい遊んだろ。」
達「そんなんしたらいかんで。あくまで警察やさかい、壊したらそこが警察や、逃げられんで。」
源「あぁ、そうか。まぁ、覗くだけなら怒られんやろ。まさか交番ごと走ってくるちゅうことも
ないやろし。」
達「まるで化けもんやがな。まぁ、とにかくいっぺん行てみよ。」
(小拍子)

121 :湖亭半弗:01/10/31 03:32
達「さぁ、ここが自動警察や。どや、モダンやろ?」
源「モダンてな古い言い方してたらいかんで、えぇ。そら機械になめられるわぁ。
・・・ハイカラやなぁ!」
達「たいして変わらんがな。おっ、これが受け答えしてくれるねやな。」
源「えらいもんやなぁ、しかし何でこんなんが出来たんやろうな?」
達「この辺は交通量も増えたし、何しろ住宅地も出来て、警察も
人手がいらんようにちゅうて、作ったんやろ。人間が一人もおらん交番やから
自動警察ちゅうわけやな。えぇと、どないしたらえぇんかな?これ」
源「話し掛けたら答えるんやないかな?」
機械「おいでなされませ。」
源「あぁ、びっくりした!突然物言うたで、この機械。びっくりさせなはんな。」
機械「えろぅすんません。」
源「謝ってるで、えぇ。おい、びっくりさせるな、こら、こら、どうじゃい。」
達「おい、そないポンポン叩くな。」
機械「何しくさる、こんガキャ!」
源「わっ、何じゃ。・・・えらい言葉づかいやでぇ、えぇ。警官やとは思えん。」
機械「これは防犯用の話し方で。」
源「よぉ考えてあるがな。えぇ、ほんならな、道を尋ねようかな、達さん。」
達「そうやな・・・、ほんなら、銭湯に行く道教えてもらおかな。」
源「そんなん毎日行ってて知らんのんかぃ。」
達「いや、知ってるけんども、どのように説明するか、わしらもよぉ知ってるさかい、
テストになるやろ。」
源「あ、なるほどな。そういうこって、銭湯の行く道おせぇとくんなはれ。」
機械「・・・。」
源「何じゃい、突然指差して・・・、ん?指の方角、あら煙突やな。」(パチパチパチ)
機械「見えてます。」
源「横柄な教え方やなぁ、また。えぇ、指差して見えてますちぃよったで。」
達「甘えささんとこちゅうことか。まぁ、煙突みたいな背の高いもんが見えてるから、
そんなもんやろ。ほんならな、三丁目の田辺さんとこの家、おせぇとくんなはれ。」
源「あっあっ、中へ動き出したで。どないするねや・・・、何や音がして、えぇ、
あっ出てきた出てきた・・・・・・、おい、土鍋持ってるで、こいつ。(パチパチパチ)
何や「田辺」と「土鍋」間違うてるがな、これ。」
達「あぁ、わしの言い方が悪かったんかな。」
源「せやけど、達さん。これ、何遍も田辺さんの家聞いてたら、土鍋持ってきよるさかい、
これ荒物屋で一もうけ出来るんやないか。」
達「あほな事言うてるな、おい。あのな、田辺さんの家、田辺さん。えぇか、
田辺さんの家、おせえとくんあはれ、ちゅうて。これで大丈夫やろ。」
機械「田辺さんの家・・・、奥さん一人娘二人、収入月45万。」
達「こ、これ、家の内情皆しゃべってしまいよるがな、こいつ。あかんあかん、
これ、もうええちゅうねん。壊れてるんか、これ、こいつ、聞きようによってはわしらの家の内情も
しゃべってまうかもわからん・・・、おい、源やん、警察呼べ警察、壊れてるんや、これ。」
源「ここ警察やで。」
達「分からんやっちゃなぁ、警察署へ電話するなり応援呼ぶねや!」
(小拍子)
警察「どうですか、大丈夫ですか!?あぁ、これは誠にすみませんでした。
技術者も来ておりますのでどうぞ安心して下さい。」
源「あぁ、しんどかった・・・、一時はどうなるかと思うたわ。」
達「ほんまやなぁ。せやけど何やな、源やん。」
源「何や?」
達「やっぱし「自動警察」には「人間」が必要やわ。」

ドンドン

122 :湖亭半弗:01/10/31 03:37
もう一つのサゲとして、
煙突のくだりと田辺さん宅のくだりを逆にして、
源「おい、こいつ、煙突指差したかと思うたら、壊れたんかしらん、
シューシュー音して、えぇ、焦げ臭い匂いが、ゴホゴホ、あぁショート
しよった。」
達「ゲホゲホ、なるほど。ゴホン、こいつ、道順教えられんさかい、
煙突指差したまま、わしらをケムに巻きおったわぃ。」

というのを考えていましたが、洒落でないサゲにしたかったので
上記を参考にしました。

123 :重要無名文化財     :01/10/31 17:16
↑タイトルはやはり「自動警察」で決まりですな。

124 :重要無名文化財:01/11/01 00:13
他の噺も読みたいのでage

125 :かみ:01/11/01 00:44
主催者さん。ご感想ありがとうございます。
それでは「煙突」「自動改札」「土鍋」で。

「女は顔か、それとも性格か」、なんてえのは永遠に男たちは論じるようでございますな。
そんな話をしている二人がここにもいるようでして・・・

松さん「おい、八。」
八さん「なんだい、松。」
松  「煙草屋のとこの娘さん、結婚したの知ってるか?」
八  「へ〜、あのお菊さんがかい?へ〜、あんな娘でも貰い手が
   あるんだねぇ、土鍋みてえな顔して。」(パチパチ)
松「おいおい八、そりゃあちょっと言いすぎだぞ。そりゃあ確かにな、
  べっぴんさんとは言えないけどな、それでも性格はおしとやかで、
  気立てのいい女性だよ。」
八「ああ、そんなんだよな、ツラはまずいが性格はいいってやつだな。
  この前も乾物屋さんでいっしょになってな、きれいな声で丁寧に挨拶してきたよ。」
松「そうそう、女は顔じゃねえよ。俺だったらあんないい娘に仕事から帰ってきて優しく迎えられたらもう何も言うことねえよ。」
八「そんなもんかねえ。」
松「そんなもんだよ八。おめえはそういう女がいねえからわかんねえよ。」
八「おめえだっていねえだろうが!それより、相手の旦那ってのはどういう奴だい?」
松「ああ、何やらいつも高いところで仕事してるらしいぞ。」
八「高いとこ?大工か。」
松「いや、ちがう。」
八「山の木こりか?」
松「いやちがう。」
八「半鐘でも叩いてんのか?」
松「そうじゃねえよ。」
八「いったいなんなんだよ。」
松「煙突だ。」
八「煙突?」
松「そう、煙突。煙突掃除してる。」(パチパチ)
八「へえ〜、こりゃまた大変な仕事だね。」
松「そうだな。」

126 :かみ:01/11/01 00:45
八「ははぁ、なるほどねえ。野郎たけえとことに登って、見晴らしいいもんだから、
そこから下を見下ろして、いい女はいねえかな〜なんて探してやがったんだな。とんでもねえ助平野郎だ。」
松「何くだらねえこと言ってんだ、まったくおめえじゃねんだよ。あのな煙突掃除の仕事ってえのはな、真っ黒にすすだらけになって、おまけに一歩足踏み外したら下にまっさかさまなんだぞ。」
八「へえ、あぶねえんだね。」
松「そうよ。だから、おめえみてえに鼻の下伸ばしながらいい女いねえかなんて、そんなのんきなことやってられねんだよ。」
八「それもそうだな、もしそうだとしても、たけえとこからわざわざあんな顔のお菊さんを選ぶわけねえもんな。」
松「おめえも、一言多いんだよ。」

127 :かみ:01/11/01 00:46
八「それじゃあ、二人はどこで知り合ったのかねえ。」
松「何でもね、仕事終わって体中真っ黒になって往来歩いてたんだってよ。
それで、お菊さんの家に煙草買いに真っ黒のまま店に入ったんだよ、そうしたら野郎が真っ黒なもんだからってお菊さんが濡れた手ぬぐいかしてやったんだってよ。それが始まりらしいよ。」
八「へえ、いいもんだね。俺なんかあそこの煙草やじゃあ、いつもお菊の母さんのばばあに釣銭ごまかされたぞ、まったく。そんないいことされたことねえよ。」
松「働いて体中仕事で真っ黒になった男ってのはかっこいいもんだ。」
八「そんなもんかねえ。」
松「それだけじゃねえ、その亭主は趣味で発明に凝ってるらしいよ。」
八「発明?」
松「そう。最近じゃあ、なんでも小さく折りたためる傘だとか、人や物を写すことが出来る写真機とかな。もう趣味の域を越えてるな。」
八「なんだい、その写真機ってのは?」
松「いや、まだ問題は多くて売り物にはならねえらしいけどな、そういう奇妙なものをたくさんこしらえて、日夜研究してるらしいよ。」
八「へえ、それじゃあ、そのうち一瞬にして煙突登れる梯子だとか、煙突掃除しても黒くならねえ薬だとかつくりだすかもしれえな。」

128 :かみ:01/11/01 00:47
松「ははは、たしかになおもしれえな。あ、そうだ、あとすげえのがな自動改札機ってやつだよ。」(パチパチ)
八「何?じ、じどう?」
松「おう、そうよ、自動改札機だ。」
八「なんだいそれ?」
松「なんでもな、勝手に全部やってくれるらしいよ。」
八「なにを勝手にやるんだよ?」
松「いや、知らねえよ。とにかく何かを勝手にやるらしいよ。」
八「だからその何かってなんだよ。何を勝手ってにやんだよ。」
松「だから知らねよ。」
八「知らねえってことねえだろ?」
松「知らねえんだよ。何かが何かを勝手にやんだよ!」
八「だからその何かの何かってなんだよ!!」
松「知らねんだってんだよ!!」
八「知らねえってお前、勝手なこと言うなよ。」
松「くだらねえこというね、勝手はおまえだろ。もうやめだやめ!!」
八「おいおい、勝手にやめるなよ。」
松「うるさいなあ。わかったよ、じゃあ言うよ。」
八「おう、始めからそう言えばいいんだよ。なんだよ、何が勝手なんだよ。」

129 :かみ:01/11/01 00:48
松「きっぷだよ。」
八「何?」
松「だから、きっぷだよ。」
八「なんだよ、きっぷって?うまいのか?」
松「違うよ、ほら、お前さんも良く言うだろう、江戸っ子なんだから。」
八「何て?」
松「きっぷがいいねえ〜〜って・・・」
八「きっぷがいい?ああ言うよ、この前も熊吉の旦那に言ったばっかだな、あの人すごく
気前が良くてな。相変わらず旦那もきっぷがいいねえ〜〜ってな。」
松「そう、それだ。おしまい。」
八「おいおい、ちょっと待てよ!!何がおしまいだよ!!それがどうしたんだよ!!」
松「知らねえよそこから先は!!」
八「待てよ!気になるじゃねえかよ!!教えてくれよ!きっぷがよくてどうなったんだよ!」
松「だから、知らねえってんだよ、しつけえなあ。そんなに知りたきゃなあ、お菊さんとこ行ってこいってんだよ。」
八「まったくお前も冷たいねえ、ああそうかい、分かったよ、それじゃあ今から走ってお菊さんとこ行って聞いてくるよ。言っとくけどな分かったって、てめえにはいっさい教えねえからな!!」

130 :かみ:01/11/01 00:53
松「ああ、いいよ。早く行っておいで。」
八「ああ、行ってくるよ。じゃあな!!」
松「はい、いってらっしゃい。あ、そうだ、八。」
八「な、なんなんだよ!もう行くんだよ!!」
松「お前に言い忘れたことがある。」
八「何だよ!!早くしろよ!!」
松「もう、お菊も旦那もいねえかも知れねえ。」
八「何を??」
松「お菊さんの顔が土瓶だけにな、二人の仲はすでに
┌┸┐
│三.
│題..|    ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│噺..|   ( ´∀`) || ひびがはいった。
│ ..| (≡V/_~つ  \____________
│ ..|   (__Y__)                           \
└┰┘ 亘⊂ニニニ⊃                      ドンドン
━┻━━━━━━━━━━━━                  /

131 :かみ:01/11/01 00:57
>>125
タイトル忘れた。
『江戸美人』でした。

132 :柳ヤコ:01/11/01 01:14
『温泉寿司』

隠居 「やぁ」
梅さん「らっしゃい!」
えなり「らっしゃい!あ、先日はどうも」
隠居 「おぉ、怪我はもう治ったかの」
えなり「おかげさまで大丈夫です。今日は何を握りましょうか?」
隠居 「そうじゃな、寒くなってきたからの・・・なにか温まる
    ものがいいんじゃが」
えなり「じゃぁチャーハンでも握りましょうか」
梅さん「馬鹿かお前は!」
隠居 「わっはっは、まぁチャーハンは勘弁してもらいたいが、
    たまには若い人になにか変わったものを作って貰おうか」
えなり「えっ、いいんですか?僕がんばります!そうですねー、
    見た目もあったまるものがいいですね・・・よーし」
梅さん「大丈夫かなぁコイツ」
隠居 「まぁお手並み拝見といこうじゃないか」
梅さん「でも確かにコイツは子供の頃から色々作ってますからね、
    市場にもよく行ってましたよ」
隠居 「ほほう、たいしたもんだ」
えなり「でも昔は荷物を持って切符を切ってもらうのって大変
    だったんですよ。今の改札はカードを上にかざすだけで
    通れるから、楽になりました」
梅さん「何が『昔は』だ、ジジイみてぇなこと言ってるな」

133 :柳ヤコ:01/11/01 01:14
隠居 「わはは、子供が改札の歴史を語るというのも、妙なもん
    じゃのう」
えなり「えぇ、これがホントの『児童改札』・・・」(パチパチ)
梅さん「・・・ってサゲるんじゃない馬鹿!!」
えなり「お待たせしました!特製・温泉寿司です!」
隠居 「なんじゃ、これは・・・ちらし寿司のようじゃが、
    器が土鍋になっとる」(パチパチ)
えなり「熱いですから気をつけてください」
隠居 「熱いのか?寿司が熱いというのは初めてじゃな・・・
    のり巻きが1本、立ててあるのはそれは何じゃ?」
えなり「あ、それ煙突です」(パチパチ)
梅さん「温泉に煙突があるのかよ!それじゃ銭湯だろ!」
隠居 「煙突というより唐突じゃな。とりあえず食べてみるか。
    ・・・ん?・・・ムグ、モゴ・・・なんじゃこれは!
    お茶をくれ、お茶を!」
えなり「あ、すいません!やっぱり失敗でしたか」
隠居 「いいから早くお茶をくれ!」
えなり「湯呑み、そこに出てます」
隠居 「うむ、ゴクゴクッ・・・なんだこのお茶は、ぬるいぞ」
えなり「あ、温泉のあとで、湯冷めした」

ドンドン

134 :主催者:01/11/01 01:51
皆さんの作品はほんとに面白いですね。
いつもながら感心しながら読んでいますよ。

半弗さんの「自動警察(仮)」は、これまた新作で、別境地を見た気が
します。サゲも苦心したみたいですね。私は・・・、後者もいいなぁ、なんて
思ってます。自動警察がぶっこわれるのは予想できましたが、さんざんボケて
ぶっこわれるのがいいですね。
かみさんの「江戸美人」は、話が急展開していくのが面白いです。
必死に自動改札の時代錯誤を隠そうとする松・八の二人のやりとりが
テンポよくていいですね。噺家の演出が聞こえてきそうです。
柳ヤコさんの「温泉寿司」は、前の作品の続きでまたまたえなりくん登場ですね。
「お江戸でござる」で一席やってもらいたい作品です。創作すしまでやるとは
発想がぶっとんでて面白いです。職人えなり君の「やっぱり失敗でしたか」が
確信犯ぽくていい台詞ですね。

もう1・2作品出てから次のお題取りにいきたいので、
新人作家さんも気を臆せず果敢にチャレンジしてくださいね。

135 :桂ちのぱん:01/11/01 22:53
お笑い板でチノパン刑事というハンドルを使っているものですが、
しばらく来なかった間にどちらのスレも盛り上がってますねー。
みなさんうまい! 面白いです。
僕はこちらには初挑戦になりますが、どうぞよろしく。
「煙突」「自動改札」「土鍋」で。


大変世の中、便利になってまいりまして。この間電車に乗りましたら、
各私鉄共通の磁気カードというのが出来ておりまして、一枚のカードで
近鉄でも京阪でも好きなように乗れる。乗り継ぎのときにも切符買い足したり
することがいらんのですな。これは便利ええなと思て、電車降りたあと、
バスの支払機にも突っ込んでみましたが、さすがにこれは無理でしたが。

何でも機械化や、自動化やゆうて便利になっていきますが、あの自動改札機
ちゅうもんが出来たんは高度経済成長期でしたかな。最初はえらい驚いた
もんですが、今ではどこの駅にも当たり前においてある。各社共通のカードなども
出来ましたし、機械はなんでも進歩しますな。次はどないなるやろかなんて、
話をしておりましたら、友達が、
「スポットライトでもつくんちゃうか」
「そんなもんついてどないすんねん」
「不正乗車の客おったらガチャンとゲート閉じるやろ。そしたらまわりが暗うなって、
そいつにスポットライトあたんねや。こら恥ずかしいで。もう二度と不正はやらん
ようになる」
てなことを申しまして、まあそんな阿呆なことはないでっしゃろけど、これからも
何やかやと新しいものができてきますやろな。

136 :桂ちのぱん:01/11/01 22:53
これはそんな自動改札機などなかった時代のお噺でございますが、ある男が
汽車に乗っておりました。その時分は今とは違って車掌さんが車内を検札して
まわるのが普通やったんですが、この車掌というのがえげつのう用心深い男でして。

「切符見せてもらえまっか」
「ああ、わしさっき見せたで」
「切符見せてもらえまっか」
「せやから、わしさっき見せたて」
「さっきというのは、先ほどの駅に停まる前のことですな。切符見せてもらえまっか」
「なんやけったいな車掌さんやな。駅には停まったけど、わしその駅で乗ってきたんと
ちゃうやろ。ずっと乗っとるがな」
「そんなんわかりまへん。あんさんさっきの人の双子の弟かもしれへん」
「んな無茶な話あるかい」
「切符を見せんちゅうことはひょっとして無賃乗車でっか?」
「ちゃうわい。ほら、切符や。ちゃんと木津-網島て書いてあるやろ。ほんで一個穴
開いたるやろ。さっきお前が開けた穴や」
「ああさいでっか。確認いたしました。ほな失礼」

次の駅に停車した後にもまたやってくる。

「切符見せてもらえまっか」
「またおまえかい。もう二へん見せたあるがな」
「さっきというのは、先ほどの駅に停まる‥‥」
「わかったわかった。繰り返すな。ほら、これや、切符や」
「確認いたしました。ほな失礼」
「なんじゃい、あの車掌」

137 :桂ちのぱん:01/11/01 22:53
こんな具合で、駅に停車するたびにまわってきて、そのたんびに「切符見せてもらえまっか」
しまいにその乗客は、いちいち懐から切符取り出すの面倒やゆうて、この男眼鏡かけて
おりましたんですが、眼鏡のツルありますな、あれとこめかみの間に切符を挟みまして、
車掌がまわってくるたびに「ん」「ん」と、顔を向ける。切符を取り出す手間をはぶきまして、
これも一種の【自動改札】(パチパチパチ)

まあむかぁしの汽車っちゅうもんはのんびりしたもんで、ある駅で停まりまして、
乗り換えやらなんやらでしばらく時間があく。それを見越して、今でもようありますが、
うどん屋がホームに店を開いておりました。

「腹減ったな、うどんでも食おか。それにしても、なんやけったいな車掌がおる電車に
乗ってもうて、えらい災難やでほんま‥‥‥天ぷら、山かけ、月見と。豪勢に
天ぷらと行きたいもんやけど、懐さみしいしな、月見にしよか。うん、月見や」

と頼みかけたところへ、隣の客が食べていた鍋焼きうどんが目に入った。

「おー、あれ上手そうやな。値段は‥‥‥と、ちぃと高いが、あの車掌のせいで
むしゃくしゃしてるさかい、ひとつ張り込んだろか。あ、ねえちゃん、鍋焼きひとつ‥‥‥
‥‥えらい待たせよるな。ねえちゃん、わしの鍋焼きまだか」
「へぇ、もうちょっと待っておくんなはれ」
「‥‥‥わしの鍋焼きまだか」
「へぇ、もうちょっと待っておくんなはれ」
「‥‥‥しもたな、鍋焼きみたいに作んの時間かかるもん、頼まんかったらよかった
‥‥‥ねえちゃん、出来たか」
「へぇ、お待ちどうさま」

138 :桂ちのぱん:01/11/01 22:54
と、鍋焼きが出てきたところへ、ホームで車掌が

「網島行き〜間もなく発車します〜」
「わー、えらいこっちゃ。まだ箸もつけてへんがな。どないしょ、これ。
あのー、ねえちゃん、これ、汽車に持ってって食べてええか?」
「汽車に持っていく? そんなん困りますわ」
「しゃあないなあ、どないしょ、あー、もう汽車出るがな。そしたらねえちゃん、この
【土鍋】いくらや?」(パチパチパチ)
「いくらって‥‥」
「ええ鍋やさかい、土鍋ごと買うたるわ。これだけあったら足りるやろ、ほな、すまんな!」

金を置いて、割り箸くわえて土鍋持ってあわてて汽車に飛び乗りました。
席にすわってさあ食べよかと思て、フタをあけますと、蒸気がもわっと出る。
この男眼鏡かけてますさかい、眼鏡が白う曇りよる。そうなっては何も見えませんから、
眼鏡を外します。その拍子に、こめかみに挟んでいた切符が鍋の中に落ちてしもた。
男は近眼でしたんで、それに気づきません。

「おー、こらええダシ出てる。うんうん、うまい。麺も粉がしっかりしてるわ。腰がある。
この土鍋も、勢い余って買うてもうたけど、(縁を叩く)うんうん、ええ音しとる。
それだけの値打ちはあるわ。(切符を箸でつまんで)ん? なんや、この
薄っぺらいのは。こらカマボコか? 穴があいたるさかい、竹輪か。
それにしても薄い竹輪だね。これぁ薄い、竹輪の向こうにお日さんが見えらぁ‥‥‥、
て、わしなんで江戸っ子になってんねん。まあええわ、(切符を口へ)
なんか、ちょっと、これは‥‥‥もそもそして、あんまり上手いもんでもないが、
まあようわからへんけど、なにかの珍味やろ」

139 :桂ちのぱん:01/11/01 22:54
なんと切符を食ってしまいよった。そこへ例のごとく車掌がやってきます。

「切符見せてもらえまっか」
「ん」(こめかみを相手に向ける」
「切符見せてもらえまっか」
「だからここに‥‥‥ない! ないぞ、わしの切符。(あたりを見回す)ない、ないがな。
どないしたんや、さっきの駅に落としてしもたんやろか」
「乗り込むときはこめかみに差してはりましたで」
「なんやお前、見とったんかい。ちゅうことはや、どこかこの辺に‥‥‥ないな、
おかしいな。‥‥‥ああ、ちゃう‥‥‥さっきの竹輪や。あれが切符やったんや。
車掌さん、わし、切符食うてもた」
「切符なんか食べる人がどこにいてまっかいな、はよ出しとくなはれ」
「いや、ほんまやて、竹輪と間違うて食うてしもた」
「何わけのわからんこというてますねん。切符を見せんちゅうことはひょっとして
無賃乗車でっか?」
「ちゃうて、ほんまやて。明日の朝なったら出てくるかな? いや、紙は消化されよるか」
「何ゆうてますねん、ちょっとこっち来とくんなはれ」

押し問答をしておりますうちに、汽車は終点の網島へついてしまいました。
男は駅事務所へ引っ張られていきます。

「無賃乗車やて? 罰金とられんのやろか。なんでわしがこないな目にあわな
いかんのや。もとはといえば、この車掌が何度も何度も検札にくるのが
悪いんやないか‥‥よぉし、見てみい、そりゃっ!」

140 :桂ちのぱん:01/11/01 22:55
小脇に抱えていた土鍋、せっかく買うたもんですから、大事に持っておったんですが、
そのフタを取って車掌に投げつけた。「イテッ、何しまんねん」 車掌がひるんだ隙に、
男はすたこらさっさと逃げ出した。車掌も負けてまへん、投げられたフタを拾って、
男めがけて投げ返す。背中に当たったもんで、男は前にどてっと倒れこんだ、拍子に
眼鏡の片方が割れて、レンズが飛んでしまいました。掛けなおすと、片方は度があう、
片方はレンズがなくなって度があわん、視界がどんがらがっちゃなっとるんですが、
男も意地で、また走って逃げ出す、車掌も負けずに追いかける。

この網島という駅は、今はもうなくなってしもうたんですが、明治の頃に、
丁度今の京橋のあたりにあった駅です。駅を出ますと、当時は駅前に大阪砲兵工廠
がございました。砲弾やら鉄カブトやらをつくっていた工場ですな。男は焦点の
あわん目で盲滅法に走って、その中へ駆け込んだ。ところが軍の工場ですから、
当然衛兵がおります。それがどんがらになった男の目には、駅員に見えた。
「こんなとこにも駅員がおる!」ゆうて、引き返そうとしたら、衛兵の方ではそら、
自分を見て逃げたとなると、こら不審者ですわな。「待てぇ!」ゆうて追っかける。
男が工場の外へ逃げようとしますと、そっちからは車掌が追いかけてくる。
さらに取って返して、工場の奥へ奥へと逃げ回る、土鍋を小脇に抱えとったら邪魔や
ゆうんで、頭にかぶって走り回る。それを見ておりました工員が、

「おい、四郎よ、なんやけったいな奴が逃げまわっとんで」
「頭になんかかぶっとるな。ありゃ恰好からすると、ドイツの鉄カブトやな」
「ほう、ドイツのスパイかい」

141 :桂ちのぱん:01/11/01 22:55
男はもう必死で逃げておりましたが、道が行き止まり、屋根にのぼる。ところが
足元がおぼつかんさかい、よろけまして、あやうく工場の【煙突】に
つかまった。(パチパチパチ) 屋根の下では駅員と衛兵が「ここや、見つけたぞ!」
進退きわまった男はそのまま煙突をのぼっていきます。

「なんで、なんでわしこんな目にあうんや」

てっぺんまでのぼりましたが、煙突というのは煙が出る。すぐに男の顔は煤で
真っ黒になって、眼鏡の残った方のレンズも真っ黒け、こうなっては何も見えんので
眼鏡を取る。そうしたら真っ黒な顔に、片目のまわりだけ、白い肌が見えておって、
まるで闇夜に浮かぶ満月のよう。

「ああ、こんなことやったら、鍋焼きやのうて、

    ┌┸┐
    │三..|
    │題..|    ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    │噺..|    ( ´∀`) ||<  月見にしとけばよかった。
    │  ..|   (≡V/_~つ  \____________
    │  ..|  。(__Y__)                           \
    └┰┘ 亘⊂ニニニ⊃                      ドンドン
    ━┻━━━━━━━━━━━━                  /

142 :主催者:01/11/02 23:15
桂ちのぱんさんの大作が出てきましたね。
網島の説明や話のスピーディな展開、切符を食べてしまうなど、どれをとっても
秀逸な作品ですね。噺にセンスを感じます。サゲもきれいですね。
タイトルは「鍋焼き電車」もしくは「切符喰い」でいかがでしょう?

それでは、次回第五回お題取りと参りましょうか。
例のごとく、一レスにつき単語一つでお願いします。
また、遅レスでも構いませんから、読者の皆さんから
作者の皆さんへ簡単な感想や要望(こういう内容で書いてくれたらなぁ、とか)
も同時に募集していますのでよろしくお願いします。(←コピペに手を加えました、すみません)

143 :重要無名文化財:01/11/02 23:34
携帯電話

144 :重要無名文化財:01/11/03 00:45
運動会

145 :重要無名文化財:01/11/03 01:00
授業参観

146 :重要無名文化財:01/11/03 01:01
英語

147 :重要無名文化財:01/11/03 01:08
ストリップ

148 :重要無名文化財:01/11/03 01:18
殺し屋

149 :重要無名文化財:01/11/03 01:24
定年

150 :重要無名文化財:01/11/03 02:24
ながったらしくて嫌だよココ。
小噺みたいにしてよ。

151 :重要無名文化財 :01/11/03 02:24
骨董屋

152 :主催者:01/11/03 02:45
さて、かなりのお題が集まったようですね。

>>150
うーん・・・、難しいもんですねぇ。
私としては長い作品もその分深みがあって読み応えがありますし、
短い作品も短いなりに趣向がこらしてあって好きですしね。
私は両タイプあっていいと思います。「長くて読めない」という方は
いっそ自分でお書きになるのも一計です。もちろん、作家の方が
チャレンジしてくださると助かります。
ここのコンセプトは、読み応えある力作の三題噺ですので、
ある程度の長さの作品はご理解下さい。
何度も言うようですが、
【三題噺】
http://ebi.2ch.net/test/read.cgi/owarai/1002888286/

という、初心者用の自由なスレッドがお笑い板にありますので、
そちらでは、かなり短い(4行くらいの)作品もありましたから、
御覧になってはいかがでしょうか?

それでは、お題発表です。
「英語」「殺し屋」「骨董屋」です。
「屋」が二つもあって難しい、内容が片寄るという声もあるでしょうが、
同じ商売でも方向性は100%違うと思うので、
そこを駆使してやってみてください。強引な使い方も期待しています。
それでは、多くの作品お待ちしています。

153 :かみ:01/11/04 00:47
主催者さん。感想ありがとうございました
「英語」「殺し屋」「骨董屋」で。

「早いとこ仕事終えてずらかろうぜ、兄貴。」
「まあ、あわてるな。まだ日はのぼんねえよ。」
「だけどよ、人に見つかったらおしまいだぜ。」
「わかってるよ、うるせえなあ。少し黙ってろ。それにしてもこの骨董屋、なかなかいいもん揃ってるじゃねえか。どれから頂こう。」(パチパチ)
「なあ、もう手で運べるようなもんはねえよ。早く行こうぜ。」
「だからうるせえってんだよ!!だったらお前もう先帰れ!その代わり手にしてるものは
みんな置いてけよ。」
「そういうこというなよ、なあ兄貴〜。」
「だったら黙ってろってんだよ。」
「なあ兄貴、この骨董屋の親父の事知ってるだろ?」
「ああ?あくどい商売してるってことか?」
「そうだよ。何の価値もねえもん高く客に売りつけてよ。そりゃあ、ひでえもんだよ。」
「それを盗もうっていう俺たちもひでえけどな。どっちもどっちだな。」
「いや、まあそうだけどね。ここの親父そういうひでえ商売してやがるから最近じゃ
命まで狙われてるらしいよ。」

154 :かみ:01/11/04 00:48
「へえ〜。まあ、人を平気に騙してんだからな、騙された奴は許せねえだろうな。」
「なんでも客の中には殺し屋まで雇ってるのがいるんだってよ。」(パチパチ)
「へえ〜、そりゃ穏やかじゃねえな。じゃあここの親父はもうやられんのも時間の問題だな。お気の毒だな。」
「いや、まあそうなんだけどね・・だからさ、その殺し屋がもしかしたら今偶然来ちゃうかもしれねえじゃねえかよ、時間もこんな夜中だしさ。」
「それがどうしたんだよ。」
「いや、それでばったり顔でも会っちまったらよ、ツラみられたってんで俺たちの事
生かして帰さねぞ。だから早くずらかろうって言ってんじゃねえかよ・・」
「顔合わせたら『こんにちは』って言やあいいじゃねえか。」
「何のんきなこと言ってんだよ。兄貴、殺し屋の源って奴知らねえのかよ。」
「知らねえ。」
「え?兄貴、殺し屋の源のことも知らねえでよく盗人やってんねえ。」
「源?強いのか?おもしれえ、連れて来い。」
「のんきだねえ、兄貴も。強いも何もねえよ、でけえ体してな、頭の毛は全部抜けててつるっぱげ。そんで長い日本刀持ってよ、それを狙った野郎の首に一振りよ。それでお陀仏。」
「へえ、でけえ体して、おまけに毛のねえつるっぱげか。ますます会いたいねえ〜。」

155 :かみ:01/11/04 00:49
「だから奴が来る前にもう行っちまおうよ。」
「びくびくすんなよ。源だか何だか知らねえが上等だってんだよ。そんなことより早く荷物つめろってんだよ!!」
「わ、わかったよ。まあ、確かによりによってこんな時にでてこねえだろうからな。めったに姿みせねんだからな・・・まあ荷物詰めるとするか。・・・ん?あれ?なんだこれ?なんだこの袋は?なんだこの袋、兄貴?」
「なに?袋?なんだよそれ。」
「あれ、なんか書いてあるよこの袋。あれ?こりゃあ、日本語じゃねえなあ。」
「何?ありゃ、これは亜米利加って国の言葉だ。」
「亜米利加?何語だ?」
「たしか英語ってやつだな。ははぁ、なるほど骨董屋の親父、よその国からもいろんなもん集めてたんだな。」(パチパチ)
「なんて書いてあんだろう。」

156 :かみ:01/11/04 00:49
「どれどれ・・M・O・N・・E・・・Y・・って書いてあるぞ」
「え??お前読めんのか??」
「少しな。」
「へえ、すごいね兄貴。ただの盗人じゃねえな。」
「あたりめえよ。」
「そんで、なんて書いてあんだ?」
「だから、M・O・N・E・Yだよ。」
「なんて読むんだよ?」
「これか?MONEY・・・たぶん・・・モ・モン?・・分かった!!モンキーだよ。」
「も?もんき?」
「もんきじゃねえ、モンキーだ。」
「な?なんだよ、もんきーって??」
「お前モンキー知らねえのか?」
「鈍器なら知ってるよ。」
「くだらねえよ。鈍器じゃなくて、モンキーだ。猿だ、サル!!」
「猿??猿が入ってんのか??この袋の中に??」
「入ってるわけねえだろ。試しに、その袋振ってみろよ。」
「ああ・・・どれどれ・・ん??あれ?ジャラジャラ音がするよ。この音は・・あっ!!小判だ小判!!金だよ金!!金の音だよ!!金入ってんだよ、この中に!!」
「馬鹿言ってんじゃねえよ。だからお前は素人だってんだよ。袋には「モンキー」ってちゃんと書いてあんだよ。その音は確かに金見てえな音だけどな、違うよ。猿の骨だよ。」
「猿の骨??」
「ああ、そうだな。」

157 :かみ:01/11/04 00:50
「なんで、猿の骨なんかあんだよ。」
「おめえここは骨董屋だよ。この親父がどっかから手に入れてきたんだろ。それでこれはマンモスの骨とか言って客に騙して高く売りつけるのよ。」
「なるほど・・親父ならやりかねねえや。・・・ちょっと中見てみるか?」
「やめとけ、猿の骨だけとは限らねえぞ。猿の首や脳みそも入ってるかもしれねえ。そんもん見たくねえや。やめとけやめとけ!!」
「ああ、そうだな、それじゃあやめとこう。でも一応、荷物に詰めとこおっと。」

ドカドカ!!

「ん?、兄貴?今なんか音しなかったか?」
「ああ、したなあ・・・誰か来たか?」
「やべえよ、逃げよう!!」
「待て、落ち着け。店の親父だろう。」
「そうかなあ、殺し屋の・・・源かも・・」
「んなわけねえよ、親父に違いねえ。裏から逃げるぞ。」
「ああ、そうしよう。」

158 :かみ:01/11/04 00:50
「あれ、おい、急に止まるなよ兄貴。」
「あ・・・おい・・おめえ・・」
「どうした兄貴?」
「お、おめえの後ろ・・・」
「え?後ろ?」
「に、に、日本刀持った男が立ってるぞ・・・」
「え??馬鹿なこと言うなよ、兄貴。」
「あ・・ああ・あ・・髪の毛がきれいに抜けてるつるっぱげだ・・・」
「お、おい、、な、なに??・・・ってうわーーっ!!!源だ!!殺し屋の源だ!!」
「殺される〜〜!!」
「逃げよう兄貴!!でもさっき兄貴、源なんて上等だって。」
「うるせえ、いいから逃げるぞ!!」
「うわ〜〜〜!!源だ!!殺されるぞ!!逃げろ!!」
「もっと早く走れ!!」
「走ってるよ〜〜!!」
「はあ、はあ、奴は??」
「奴??うわ〜〜〜!!日本刀もって追いかけてくるよ〜〜兄貴〜〜!!」
「逃げろ〜〜!!ハァ、ハァ・・・でも奴はほんとに源か?」
「ああ、まちがえねえ、ハァ、ハァ・・頭も毛がねえつるっぱげだ!!」
「そ、そうだおい!!おめえさっきのも猿の骨持ってるか?」
「ああ、あるよ」
「それ奴に投げつけろ!!」
「これ??これ投げったってききめねえよ。」

159 :かみ:01/11/04 00:54
「いいから、投げろ、猿の骨でも脳みそでもなんでもいいから投げつけろ!!」
「わ、わかったよ、どれ・・・あった・・袋開けて・・よし・・ん?あれ?
あ!!兄貴!!これ猿の骨じゃねえよ!!なんだ小判じゃねえか!!小判だ小判!!
ど、どういうことだよ!!兄貴サルって書いてあるっていったじゃねえかよ!!。
うわ〜〜もうだめだ!!毛のねえ野郎が日本刀振り回してこっち来るよ〜!!もうすぐそこだよ兄貴〜〜!!たすけてくれ〜〜!!」
「待て!!何?サルじゃなくて小判???え?何で?・・・あっ!!間違えた!!
よく見たらサル(Monkey)じゃなくて金(Money)じゃねえか!!
いけねえ!!こっちこそ

┌┸┐
│三..|
│題..|     ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
│噺..|    ( ´∀`) ||< K(毛)が抜けてらぁ。
│ ..|  ( ≡V/_~つ  \____________
│ ..|   (__Y__)                           \
└┰┘   亘⊂ニニニ⊃     
                ドンドン
━┻━━━━━━━━━━━━                 

『猿金合戦』でした。チャンチャン。

160 :T.K.:01/11/04 01:44
前回、いそがしい内に終ってしまった。短いの行きます。
「英語」「殺し屋」「骨董屋」

おじ「与太郎、叔父さんの商売やらないか?」
与太「叔父さんの商売って道具やだろ?」
おじ「道具やは辞めて、新しい商売にしたんだよ」
与太「じゃ、何屋?」
おじ「骨董屋だな」(パチパチ)
与太「同じじゃないの?・・いろいろあるね、この熊のぬいぐるみはどこの?」
おじ「それは舶来物でエゲレスのだ。横に英語が書いてあるだろ」(パチパチ)
与太「この人形面白いね。人形の中に人形が入ってて、その人形の中に
  また人形が入ってる。これどこの?」
おじ「それも舶来物でな、中国より上の方にある、オロシヤの物だ」(パチパチ)
与太「どんなものがあるかとか、値段とか書いた本ってないの?」
おじ「元帳は無い。おじさんが言うから全部覚えなさい」
与太「道具やの時は書いてあったのになんで新しい商売は言葉で言うの?」
おじ「だって、口頭(こうとう)屋」

「道具や後日談」ってことで。

161 :湖亭半弗:01/11/04 02:19
かみ氏の作品はいつも出てくる人物がユーモラスで面白いですな。

さて、「英語」「殺し屋」「骨董屋」ですか・・・。
桂ちのぱん氏が上方なので、何とか負けない様に頑張りますか。

人間、何かしら手に職があるといいますと、食いっぱぐれがないもんですが。
どんな道楽してても、ちょっと時計が修理できるとかね、教師免許があるとか、
鼻からうどんが食える、こら儲けられるかは分かりまへんが、何か出来たらそれで
その日は暮らしていけるもんで。
男A「お前はほんまに寝てるのが好きな男やな。働かんかぃ。」
男B「そない言いな、これがこないだ勤め先決めるのに役立ったんやで。」
男A「嘘言え、お前。こんなん寝てるだけやないか。どんな仕事や?」
男B「枕の品質チェックや。」
こらこいつくらいしかとぉ出来んもんですが。せやけど、好きなもんが嵩じて
仕事になるほど結構なもんはおまへんわなぁ。今日はそんな若旦那のお噺で、
大旦那「定。定吉。いてなはるか、定吉。」
定吉「へぇぇい、旦さんお呼びで。」
大旦那「作次郎はどうしてます。」
定吉「へぇ、あの、若旦さんでしたらな、また久七っとん連れて肩もみの
仕事にいかはりました。」
大旦那「何?また出ていきよったか・・・、ほんに困った奴じゃ。」
定吉「せやけど、旦さん、女遊びやなんかよりマシやと思いまっけど。」
大旦那「これ、定。使用人出過ぎた口を聞くもんやないぞ。」
定吉「へっ、へぇ!こらすんまへん。」
大旦那「あいつの仕事、というても、あら素人のあんまじゃ。ちょっと上手いか
好きかしらんが、皆におだてられて片手間にやってるだけの事じゃ。まぁ確かに、
おまはんの言う通り悪い事やない、隣の伊勢屋の放蕩息子に比べれば、それはちぃとは
マシかもしれん。せやけどな、定。身代を背負うもんというのはな・・・。」
定吉「ふぁああ、また始めよった。」
大旦那「こら何を言いくさるのじゃ、何がまた始めよったじゃ。」
定吉「旦さん、そら丁稚かて、毎日毎日身代の話し、若旦さんの代わりにされたら
えぇ加減嫌になりまっせ。」
大旦那「口の減らん丁稚じゃ、こっち来なはれ、その口にはお灸がよう効くのじゃ!」
定吉「うわぁ、えらいことした!旦さん、あの、肩だけはやめとくんなはれ!」
大旦那「何で肩はいかんのじゃ。」
定吉「これ見とくんなはれ、これ。」
大旦那「ん?・・・、何じゃ真っ赤に腫れ上がって、どうしたのじゃ?」
定吉「あんたの息子の仕業でっせ。」
大旦那「これ、仮にも主人をつかまえて、あんたとはどうじゃ。」
定吉「こないだからずっとですわ、若旦那に揉まれてまんねんで、これ。
「定吉、肩こってるやろ、そうかそうか、そんなにこってるか、そら難儀な。」
ちゅうて勝手にこってる事になってまんねん、わたい。嫌がるわたいの肩をもんで、
「あぁ、やっぱりよぅこっとうやないか。」(パチパチパチ)ちゅうて無理矢理ですさかいに。そら、
たまにやってもろぅたら、幾分上手いお人やさかいによろしおますけどな。毎日やられたら
こないなりまっせ。店のもん、たいがい肩腫らしてまっせ。」
大旦那「何ということじゃ、しょうのない倅じゃ事・・・。」
定吉「よぉ教育しなはれ。」
大旦那「こ、主人に向かって何ちゅう口のききかたじゃ!」
お店の中はえらい騒動ですが、出てる若旦那はそんなん知らんさかいに、のんきなもんで、
久七「若旦那、今日はどちらへ。」
若旦那「そうやな、今日も風の吹く方へ。」
久七「塵や埃やがな、まるで。・・・、あれ、若旦那。あそこで手招きしてなはるの、あれ按摩の米市
さんやおまへんかいな。」

162 :湖亭半弗:01/11/04 02:58
若旦那「ほんに、米市のお師匠さん。」
久七「若旦那、三味線や浄瑠璃かなんかと間違ぉてるんやおまへんか。」
若旦那「何をいうのや、わしの尊敬するお人やぞ。師匠、しばらくで。」
米市「やぁ、作次郎さん。あんたも大分上達したそうで。」
若旦那「へぇ、こないだようやく三段あがらせてもらいまして。」
久七「いよいよ浄瑠璃みたいになってきた。三段、て何でやすか。」
若旦那「脇の下から三段目にツボがあるねや。」
久七「知らんがな、そんなん。」
米市「こないだは会に出たんやそうで。」
久七「また浄瑠璃や。若旦さん、会、て何です。」
若旦那「老人会や。」
久七「ややこしい符丁で言いなはんな。はぁはぁ、行きましたなぁ、あそこは
肩もみしてもらいたい人よぉけいてるさかい。」
米市「作次郎さん、実はちょっとお頼みしたい事が。」
若旦那「え?あの、何ぞ御用で?」
米市「あんた、英語しゃべれなはるか?」(パチパチパチ)
若旦那「はぁ、小さい時から英語だけは・・・、廻船問屋ですさかいに、うちが。」
米市「そこの異人さんとこ、代わりに行ってもらえませんやろか。」
若旦那「はぁ、そこの異人さん、構やしませんけど。」
米市「あぁよかった。わし、異人だけは苦手でしてな。その友人から
行ってやってくれちゅうので、前金ももろぉたさかい、困ってましたんや。」
若旦那「左様ですか、なぁに私でよければ行かせてもらいます。」
米市「ほんまに助かります。ほな、前金も渡しときましょ。」
若旦那「こらすんません・・・、師匠、これロシヤの札でっせ。」
米市「あ、そうですか。何や異人はみな一緒ですさかいに。」
若旦那「こぅロシヤのん渡されても困りまっせ、これ。私、ロシヤ語は
出来まへんで。」(パチパチパチ)
米市「まぁ、私よりましですやろ、とにかく頼みます。」
若旦那「あぁ、師匠!・・・、行ってしまいよった。どないしょ、これ。」
久七「どないしょて。行くしかおまへんやろがな。」
若旦那「えぇ、ままよ。人間皆一緒か。」
長屋の木戸口まで来ますというと、異人さん出迎えておりまして、
コットルネン「おぉ、あなたがぁ、按摩さんでやすか?」
若旦那「えらい元気な異人さんやがな、これ。按摩頼む人が出迎えてなはる。
・・・大きいなぁ!」
久七「若旦那、あんた初めてやおまへんやろ、向こうの人。わたいちょっと
こわなってきましたわ。」
若旦那「しょうのないことやな。ハロー、マイネームイズサクジロー。
ナイスチューミーチュウー。」
コットルネン「おぉ、あなた英語しゃべれるんやねー。私、コットルネン。ロシヤ人やけど、
英語もしゃべれるさかい、安心しとぉくんなはれー。」
若旦那「日本語の方が上手やがな。しかもインチキな名前や。まま、ほな、
ちょっと横になってもらえますかいな。そぅそぅ・・・、
大きいなぁ、横になっても。座るとこあれへんがな。」
コットルネン「すんませんなー、猫の額みたいな家でー。」
若旦那「よぉ知ってるわ、猫の額なんてわしらでも最近使わんのに。ほな、いきまっせ。
ぎゅぎゅぎゅっと。」
コットルネン「おぅおぅおぅ!痛い痛い!」
若旦那「ちょっと押しただけでっせ。」
久七「やっぱり、わたいらと体のつくりも違うんかもわかりまへんな。」
若旦那「そう、かも、わからん、なっと。ぎゅっ、ぎゅっ!」
コットルネン「おぅおぅおぅ!痛い痛い痛い!!」
若旦那「えらい痛がるなぁ。コットルネンさん、あんたまた大袈裟に「痛がる」んやなぁ。」
コットルネン「痛たたた、そういうあんたは「バイリンガル」やがな。」

ドンドン

163 :湖亭半弗:01/11/04 03:01
何と、T・K氏と「殺し屋」の使い方かぶってしまいましたね。
アップして気づきました。
「道具屋後日談」もすっきりした噺でいいなぁ。

164 :重要無名文化財:01/11/05 00:17
面白いのでage

165 :主催者:01/11/05 01:50
どうも主催者です。多数の作品ありがとうございます。
常連さんがしのぎを削ってらっしゃるようですが、
かみさんの「猿金合戦」は、「へっつい盗人」を思わせるコンビに
殺し屋がからんでサスペンスな雰囲気もありますし、なかなか面白い
作品だなあと思いました。猿の骨のこじつけに思わず吹き出してしまいました。
小判と猿の骨、MONEYとMONKEYなどの取り違えが主体の噺ですが、
読み甲斐がありました。
T・Kさんの「道具屋後日談」は、短いなりに色々楽しめますね。
「道具や」となっているのには意味があるのでしょうか?
やはり叔父さんと与太郎のかけあいが面白いですね。
半弗さんの「素人按摩(仮)」はまた不思議な趣向ですね。お店での
丁稚のやりとり、若旦那の遊び半分の按摩の仕事、実は英語が話せる育ちの良さ、
色んな部分で味がある作品です。

意外に読者の方が多い様で、楽しみにしてらっしゃる声もあり、驚いています。
作家以外の皆さんも、一行感想でも構いませんので書いて下さいね。
多くの人に、色んな形で参加していただけるスレを望んでいますので、
宜しくお願いします。

もう何作品か出れば次回お題取りにいきましょう。

166 :主催者:01/11/05 02:46
「素人按摩(仮)」と半弗さんの作品に仮タイトルをつけましたが、
よく考えると、この若旦那は素人というより、きちんと按摩をしているので、
「異人の按摩客(仮)」でいかがでしょう?

167 :T.K.:01/11/05 11:47
落語の本みると「道具屋」より「道具や」のが多かった記憶があるので。
「唐茄子や」とかもそうだし「『や』は平仮名なのかなぁ」と思っただけです。

168 :夢藻助:01/11/05 11:51
じゃあ、行きます。

何といってもこんな季節には
演歌を聞きながら
ちびちび日本酒なんかを飲むのもいいものです。
みなで語らいながら・・・酒よ。
よし行くぞー。

(あるいきつけの飲み屋で)

拓也:「また、今日も鍋食べるんですか?徳さん」
徳さん:「まあな、冬って季節は鍋なんだよ。鍋。
俺のおごりだからいいじゃねーか、
しかもお前ら食べ過ぎなんだよ。ちっとは、遠慮しろよ。」
円漠:「今日も船橋ですか・・・」

徳さん:「そうだ。あそこは大穴が出やすいんだよな。
我がジャイアンツがタイタンズに負けるようなものさ。(泣)」
拓也:「泣かないでくださいよ・・・。そんなことより、今日は何て馬が来たんですか?」
徳さん:「『ロシアオーザ』だよ。あいつにはずっと目をつけてたんだ。」
拓也:「あっ。去年まで強いって言われてた馬じゃないですか!
僕も知ってますよ、確かサンデーサイレンスの子、ロシアって・・・(パチパチ?)」

徳さん:「そう。サンデーの子、ロシア(パチパチ)だよ。人気落ちでねらい目だろ?」
円漠:「さすが、徳さん、目の付け所が違いますね。さすがギャンブラー。」
徳さん:「まあな。今日は、お前らも好きなだけ飲んでいいぞ。」

2人:「はい!やったぁ!」

(酔っぱらいの3人、徳さんの競馬談義は続く)

拓也:「いやあ、飲んだ。飲んだ。すっかり酔っ払ってしまいましたよ。」
円漠:「ほんと、ほんと、なんか日本酒もいけますよね。」
徳さん:「そうだな、この店には、いい演歌も流れてるしなあ。酒が進むよ。」
拓也:「いい唄っすよね。ちなみにこの唄って何て唄なんですか?」
徳さん:「おお。この歌はな、河島英語だ。(パチパチ)」
円漠:「徳さん、酔ってます?『英五』ですよ、あの人は。字、間違えてますよ。」

徳さん:「どっちでもいいじゃんかよ。
俺はあの人の唄を聞くと妙にしんみりしちまうんだよ。
なんか骨董屋にある仏像を何時間も見てるような気分になるんだよ。(パチパチ)
で、泣くんだよ、俺はな。」

拓也:「泣くんですか?仏像なんか見て。」
徳さん:「ああ。(泣きながら)でもお前らにはこの風情がわからんと思うがな。」
拓也:「そんなもんですかねえ・・・」

円漠:「僕はわかりますよ、徳さんの気持ち。」
徳さん:「お前が?嘘をつくな、嘘を。」
円漠:「嘘じゃないですよ。あの人の唄を聞いて骨董屋でしょ。」
徳さん:「そうだ。」

円漠:「♪忘れて〜しまいたい〜こっと〜や〜」

ドンドン

169 :重要無名文化財 :01/11/05 17:05
「英語」「殺し屋」「骨董屋」

「おい!起きろ!起きろってんだよ!」
「何だよなんだよ、うるせぃなぁ・・・。何だよ!!」
「おめぇこそ脅かすなよ、おぃ。俺は殺し屋だ。」(ぱちぱち)
「殺し屋だぁあ?明日にしとくれ。」
「いや、そうはいかねぇよぉ。俺だって商売なんだからさぁ。」
「じゃあ、何で寝てるうちに殺さねぇんだよ、全く。眠いから、
さっさとやっとくれ・・・。」
「おい。おめぇよー、起きろよぉ。」
「うるせぇな、何だよ。」
「何か寝てるの殺したら卑怯じゃねーかよぉ、起きろよ。」
「知らねーよぉ、そんなの。俺がいいっていってんだからよぉ、構わないからさ、
殺しておくれよ。別にこの世に未練ねぇしさぁ、財産もあるって訳でもねぇし。
寝てるうちに死ねたらこんな嬉しいこたぁねぇよ。さぁ、やっとくれ。」
「よせよぉ、おい。寝てる奴は殺さないポリシーなんだよ、俺ぁ。」
「何ぉ?ポリバケツみてぇな顔しやがって、下手に英語使うねぃ。」(ぱちぱち)
「顔で使ってるんじゃねぇやな。やんなるね、とにかく起きろよ。」
「うるせぇな・・・ったくよぉ、何だよ。」
「おめぇ、何で殺し屋に殺されなくちゃなんねぇか、知ってから死にたくねぇのか?」
「よせよ、こいつは。そんなの知ってから死んじゃあ、おめぇ、相手の恨みかなんかで
化けてでなくちゃなんねえし、面倒くせえや。」
「面倒くせえって言い草があるかよぉ。・・・実はな、おめぇ、横町の骨董屋の仕業だよ。」(ぱちぱち9
「おめぇ、親切な殺し屋だなぁ、いいのかい、頼んできた人の事ばらしちまってさ。」
「いいんだよ、殺し屋ったって俺だってこの仕事初めてだ。」
「おめぇ、今ポリシーっていったじゃねぇか。」
「あぁ、殺し屋始めたらそうしようと思ってたんだ。」
「何だかおめぇもマヌケなようだな。んで?骨董屋が何だって?」
「おめぇ、こないだ古い壷買ってかえったろう?」
「・・・そーいやそんな事もあったなぁ。」
「あれがよ、実はさ。千両の値打ちがあんだってさ。」
「ちょっと待て、おめぇ。千両!あぁ、驚いた。おめぇ、あれ十文で買ったんだよ。」
「後で調べて価値があるもんだと分かったんだとよ。」
「しょうがねぇ骨董屋だ、んちくしょう。で、返せともいえずに殺して取り返すって
寸法かよ、どうしょうもねぇ野郎だな、あいつは。」
「だからよ、千両の壷返してさ、死んでくれよ。」
「冗談じゃねぇよ、千両の壷持ってて死ねるかよ!第一いったい
何で殺そうってんだよ。」
「骨董屋の庭に植わってるトリカブトの根の毒もらってきたんだ。」
「あぁあ、さすがは骨董屋、殺し方は掘り出し物だ。」

ドンドン

170 :柳ヤコ:01/11/05 19:53
『寿限無の喧嘩』

熊 「うんちわ。隠居さんいますかぁ」
隠居「なんだぃ誰かと思ったら熊さんじゃぁないか。どうしたぃ」
熊 「あのー、昨日うちの子供に名前を付けてくれましたよね」
隠居「うん、付けたよ。なんだぃ熊さん、あたしゃあの中から
   一つだけ選べって言ったのに、みんな付けちまいやがって」
熊 「えぇ、それなんですけどね、今日になってウチのかかぁが、
   文句をつけるんですよ。あの『五劫のすりきれ』って所が
   あるでしょ」
隠居「うん、あったな」
熊 「かかぁが言うにはね、あれは三千年に一度、天人が天下って
   下界の岩を衣でつるりと撫でる、また三千年に一度つるりと
   撫でる、この岩がすりきれてなくなっちまうのが一劫だって、
   隠居さんとおんなじようなことォ言うんですよ」
隠居「ほほぅ、お前のかみさんもなかなかの教養人だな」
熊 「は?」
隠居「教養人だよ」
熊 「はぁ、そうすか・・・ふーん・・・よかったよかった」
隠居「なにがよかったよかっただ。わかってんのか?」
熊 「いえ、まるっきり」
隠居「わからないで感心するやつがあるか。まぁ早い話が、物知りだ
   ということだ」
熊 「なぁんだ。そんならそうと言って下さいよ。教養人だなんて、
   英語で言うからわからねぇ」(パチパチパチ)
隠居「英語じゃないよ。それでどうしたぃ」

171 :柳ヤコ:01/11/05 19:54
熊 「はぁ、これっておしまいには結局擦り切れちまうもんだから、
   縁起が悪いってんですよ。だからそこだけ変えて貰いたいんス」
隠居「しょうがないな。まぁついでだから何か考えてやるか・・・。
   要するに果てしの無いのがいいんだな?では『骨董の売り切れ』
   というのはどうだ」(パチパチパチ)
熊 「なんすかその『骨董の売り切れ』ってぇのは?」
隠居「骨董屋というのは、古いものを扱うのが商売だ。時代が進んで
   いくと、古いものはどんどん増える一方だからな、骨董屋の
   品物は売り切れることがない、果てしがないところがめでたいな」
熊 「ははぁなるほど、そりゃ理屈だ。どうもありがとうござんした」

さぁこの長い名前が性に合ったものと見えて、この子供が病気一つする
こともなくスクスクと成長いたします。ところがこれが大変な腕白坊主、
のべつ近所の子供と喧嘩をしては相手の頭をポカリとやる、殴られたほう
は泣きながら訴えてまいります。
金坊「うぇ〜ん、おばさんとこのね、寿限無寿限無骨董の売り切れ(拍手)
   海砂利水魚の水行末雲行末風来末食う寝る所に住む所、やぶらこうじ
   やぶこうじパイポパイポのシューリンガン、グーリンダイのポン
   ポコナーのポンポコピーの長久命の長助ちゃんがね、あたいの頭
   ぶってこんな大きなこぶこしらえたーーー」
かみさん「あらまぁ大変、ちょいとお前さん、来ておくれ」
熊 「なんだよ、いきなり俺を呼ぶのか」
かみさん「時間がないんだよ」(客席笑い)

172 :柳ヤコ:01/11/05 19:55
熊 「しょうがないな、金ちゃん、どうして喧嘩になったんだ」
金坊「あのね、みんなで殺し屋ごっこして遊んでたの」(パチパチパチ)
熊 「ぶっそうな遊びだな。それでどうした」
金坊「そしたら寿限無寿限無骨董の売り切れ、海砂利水魚の水行末雲行末
   風来末食う寝る所に住む所やぶらこうじやぶこうじパイポパイポの
   シューリンガン、グーリンダイのポンポコナーのポンポコピーの
   長久命の長助ちゃんがね、殺し屋は相手の名前を言ってから殺すんだ
   って言って、ボク一生懸命覚えたんだよ、そしたら今度は英語で
   言えって言うんだよ。(パチパチパチ)
   それでボクが『エンドレスラッキー、エンドレスラッキー、アン
   ティークソールドアウト』って言ってるところに、ボクに向かって
   『ヘイ、ミスターゴールド!』って言ってポカッて殴ったんだぃ」
熊 「そうかい、そりゃ済まなかったなぁ。元はと言えばおじさんのせいだ」
金坊「どうしておじさんのせいなの?」
熊 「名前に骨董屋を入れたばっかりに、まけるのが嫌いになったんだ」

ドンドン

173 :重要無名文化財:01/11/06 00:28
おもろいage

174 :主催者:01/11/06 02:02
わずか一日でまた作品があつまり嬉しい悲鳴ですね。

T・Kさん>そうでしたか・・・。時々その表記は見掛けますね。
なぜ「や」だけ仮名なんでしょうね?

感想ですが、
夢藻助(「むもすけ」さんでしょうか「ゆめ もすけ」さんでしょうか)
の「いつもの三人談義(仮)」は前回の三人が再登場での
談義ということですが、徳さんは分かるのですが後の二人のモデルは
不勉強で私には分かりません・・・。内容も様々な分野に飛び、
その落語家しか出来ないネタみたい感じが出ていますね。
匿名さんの「まぬけの殺し屋(仮)」は「夏泥」を思わせる二人の
のんきな噺で好きです。命のやりとりが肩透かしを食ってるところや、
骨董屋の依頼をしゃべってしまう殺し屋、出てくる人物が全員抜けている
のが面白いです。柳家風の江戸落語の雰囲気が味わえます。
さて、柳ヤコさんの「寿限無の喧嘩」は設定がまず面白いです。
「骨董の売り切れ」が強引すぎて笑えます。こじつけで「そりゃ理屈だ」
といってしまう熊さん。「売り切れ」が名前に入るのってさっきより
悪くなってるのに気づかないっていうのがまず可笑しいし、その後の
子供たちの殺し屋ごっこ、そしてその英語で言わねばならない変な決まり、
バカバカしすぎてやられた!という感じですね。

175 :主催者:01/11/06 02:33
さて、作品と感想が反比例しているように思えますので、
第五回を区切りにして、感想の日といたしましょうか。
全作品を挙げておくので一言でも感想を書いて下さい。
それが作家さんの励みになるでしょうし、皆さんも何らかの形で参加できる
機会になると思いますので。仮タイトルの作品も申し出がなかったので、
正式タイトルとします。

第一回
「携帯」「近江八景瀬田の唐橋」「プロジェクトX」

>>17-18 湖亭半弗さん「近江路」
>>20 匿名さん 「プロジェクトX出演計画」
>>23 T・Kさん 「デッキにて」
>>30-31 T・Kさん 「取り調べ」

第二回
「終身名誉監督」「吉田茂」「やかん」
>>48 匿名さん 「御隠居教師」
>>50 夢藻助さん 「G党の徳さん」
>>51 ごじゅういちさん「伝統の一選」
>>52 匿名さん 「2001年オフ、巨人軍」
>>55-56 湖亭半弗さん 「やかん仇討ち」
>>84-85 T・Kさん 「アメーバーの恐怖」

暫定第三回
「あんまん」「医者」「正真正銘」
>>69 かみさん 「あんまん(続・転失気)」

第三回
「医者」「のこぎり」「えなりかずき」

>>86 T・Kさん 「むちゃ患者」
>>93-95 かみさん 「大工の火事」
>>96-97 柳ヤコさん 「鰹さばき」
>>98-99 湖亭半弗さん 「三人家斉」

第四回
「土鍋」「煙突」「自動改札」
>>120-122 湖亭半弗さん 「自動警察」
>>125-130 かみさん 「江戸美人」
>>132-133 柳ヤコさん 「温泉寿司」
>>135-141 桂ちのぱんさん「鍋焼き電車(切符喰い)」

第五回
「英語」「殺し屋」「骨董屋」
>>153-159 かみさん 「猿金合戦」
>>160 T・Kさん 「道具や後日談」
>>161-162 湖亭半弗さん 「異人の按摩客」
>>168 夢藻助さん 「いつもの三人談義(仮)」←さすがに今命名したばかりですから
>>169 匿名さん 「まぬけの殺し屋(仮)」
>>170-172 柳ヤコさん 「寿限無の喧嘩」

現在、以上の作品があります。是非振り返ってみて感想の方をよろしく
お願いいたします。明日にはまた第六回お題取りをいたしますので、
それまでは感想の方でお楽しみ下さい。

176 :重要無名文化財     :01/11/06 16:15
新作ぽいのが多いと思ったが、意外に擬古典多くてビックリ。
かみさんの芸風いいなぁ。

177 :重要無名文化財  :01/11/06 18:32
上方勢が強いな。
「近江路」や「鍋焼き電車」がいいね。
あと「三人家斉」ね。時代考証がしっかりしてるよ。
江戸ではT・Kさん好みかな。新作の手がけ方や発想がいいよ。

それにしても、感想日だけあって人が少ないね・・・。
ちゃんと読んだら書いてやろうぜ。
今まで俺も書いてなかったからえらそうにはいえないが。
こういう日を設けてくれた主催者に感謝。

178 :ごじゅういち:01/11/06 18:42
創作意欲が萎えるぐらい、みなさんうまいっす。
ほとんど皆勤の人ばっかだし…。
オレはマイペースでいかせてもらいます。

179 :かみ:01/11/06 23:10
ご感想ありがとうございます!!
湖亭半弗さんも 柳ヤコさんも 桂ちのぱんさんも、T・Kさんも
もうみなさんすごいっす。
あっしもがんばります^^
「三人家斉」すごいなあ。感心しちゃいました。
あと、「寿限無の喧嘩」これも好き。

180 :重要無名文化財:01/11/06 23:14
主催者さんが整理してくれたおかげで
すごく見やすいね。ありがと。

かみさんの「あんまん」ほのぼのしてていいねぇ。
小僧が元ネタらしくいい味出してるよ。
あとは「やかん仇討ち」が好き。「宿屋仇」みたい。

181 :柳ヤコ:01/11/07 01:19
>>179 かみさん、ありがとー

182 :湖亭半弗:01/11/07 02:26
かみさん、ありがとうございます。
「猿金合戦」は名作だと思いますよ。サゲも英語がらみで粋ですし。

ごじゅういちさん、お久しぶりです。
萎縮しないでガンガン作品出してくださいな。

個人的にはG党の徳さんシリーズは密かに楽しみなんですけどね。

183 :主催者:01/11/07 22:33
遅くなりました、主催者です。
多くの感想、皆さんありがとうございます。

自分ごとで恐縮ですが、未だにテレホでやってすんですけど、
うちのプロバイダのアクセスポイントが変更になった際に
テレホの登録を間違えて、一ヶ月間全然違う番号登録してて
多額の通話料をとられてしまいました。今月もそれが影響しているらしくて
あまり長時間ネットできない環境になってます。あまり目が行き届かなくて
すみません。

それでは第六回お題取りといきましょうか。
いいお題を期待しています。

184 :重要無名文化財:01/11/07 23:30
逆指名。

185 :重要無名文化財:01/11/07 23:33
替え歌

186 :重要無名文化財:01/11/07 23:38
湯豆腐

187 :重要無名文化財:01/11/08 00:00
東京タワー

188 :重要無名文化財:01/11/08 00:05


189 :重要無名文化財:01/11/08 00:16
ほおづえ

190 :重要無名文化財:01/11/08 00:28
出っ歯

191 :重要無名文化財:01/11/08 00:42
熱燗

192 :重要無名文化財:01/11/08 00:47
火事

193 :主催者:01/11/08 01:16
それでは第六回のお題です。
「替え歌」「猫」「ほおづえ」です。

湯豆腐や熱燗は、明らかに冬に限ってしまいそうなので、
季節がらもあったんですが外しました。
「出っ歯」も面白そうですね。次回も出てほしいお題です、私の中では。

それでは秀作期待しています。

194 :重要無名文化財:01/11/09 22:56
みんながんばれage
楽しみにしてるよ!

195 :湖亭半弗:01/11/10 00:27
「替え歌」「猫」「ほおづえ」やと言う事で。
最近先陣切る事が多いんですが・・・。いいのでしょうか。
とにかくやるのみ。茶屋噺でもやります。

昭和33年3月31日ちぃますと、昔の人はよぉ知ってましたが、赤線がなくなった日。
今そんなん言うてみても誰も分からんなってしまいまして。偉そうにいうてる私も話しに
聞くくらいでどんなにええもんやったかは知りません。昔はお茶屋てなこというても、
宇治に何軒もおますてな、情けないような何や寂しいような気が何となしにいたします。
幇間もちも今や現役で三人、クラブや何やでしたら廃部になってしまう人数ですが、
どんどん風情がなくなっていきますなぁ。
お茶屋遊びというても、ピンからキリまでおますさかいね。何やずぅっと臭い便所に
入ってるような芸者がようけ出てきたり、そんなところに入ったら運のつきてなもんですが。
そうかと思うと、中には何百両という金を一晩で使うてしまう、そんな茶屋もありますさかい、
世の中広いもんですが、今日の「猫茶屋」というお噺は、(パチパチパチ)どちらかというと前者の部類に
入るんやないかと思う茶屋が舞台で、それこそアイデアだけで儲けてるような商売で、
小猫「ちょっと!ちょっと!おカカさん。まだ猫間の大尽きやれへんの?」
おカカ「それがまだみたいやの。もうじきに来ると思うねんけど。」
小猫「私らあの人のおかげで生きてるようなもんやし。来てくれなかなん。」
おカカ「とりあえずあんたは下がってなはれ、遣り手の私がここにいてるさかい。
・・・、ほんまに小猫の言う通りやな。猫間の大尽がほんに猫好きやさかいに、
うちの「猫屋」の看板あげてられるんやけど、あの人おらなんだら私らどないなるかしらん。
せやけど猫尽くしのおもてなしやなんて、うちの旦那が妙な事考えたからえぇようなもんの、
それもなければうちみたいな取り柄のないボロ茶屋、潰れるの待ってるだけやってしな、ほんまに。
・・・あら来はったみたいや。」
忠八「もぉし、お大尽、猫屋に着きましたで。」
立派な駕籠から出てまいりましたのが、豪商猫間鈴右衛門。かつお節で一儲けしたちゅう
猫尽くしのお大尽でございます。やっぱり、鴻池やとか淀屋くらいの豪商になると、急きも
あわてもせんもんで、
猫間「はぁはぁ、着いたか。そらご苦労はん。ほれ、ちゅうちゅう鼠の忠八にはネコいらずじゃ。」
と、小判を一枚。
忠八「うはぁ、ありがとさんで。」
猫間「ここは身代はみすぼらしいが、猫尽くしでもてなしてくれるええ茶屋じゃでな、
はっは、さぁ入るとしましょうかな。」
おカカ「これは、お大尽。ようこそおいでなされまして。」
猫間「はっは、また寄してもろぉたぞ。皆は達者かぃなぁ?」
おカカ「それはもぅ、お大尽が来はるのを、招き猫のように招いておったんでっせ。」
猫間「招き猫!嬉しいやないか、なぁ。招き猫とは言う事が嬉しい。ささ、あがらせて
もらお。あぁ、これはな、心づくじゃわい。」
おカカ「まぁ、小判やなんて。こんな大層なもん、私らには「猫に小判」でございますがな。」
猫間「猫に小判!嬉しいなぁ、よ、よし、もう一枚やっとこ、はっは、さぁ行こう。」
通されたのが三毛の間、床柱を背に座りまして、
猫間「さぁさ、きれいどころを呼んでおくれ。」
忠八「承知いたしました、ほれ芸者衆、お出ましお出まし!」
小猫「旦さん、おおきに。」
お玉「おおきに。」
杓子「おおきに。」
猫間「おぉおぉ、皆きたか。久し振りじゃなぁ。さぁさ、こちらへ来なされ。」
小猫「旦さん、最近来やらへんさかい、心配してましたんやで、私ら。」
と小猫が猫なで声で言うと、皆も贔屓の取り合いで、
お玉「私ら猫の目ですさかいに、お大尽が忙しう浮気してもすぐ見分けられまんねやで。」
杓子「私の名前やあらしまへんけど、うちの連中皆、猫も杓子も揃って待ってましたんやで。」
猫間「はっはっは、嬉しいやないか。猫なで声に猫の目、猫も杓子とは恐れ入った。
ほな、小猫。ついでおくれ。」
と先陣争いは小猫に軍配が上がります。




196 :湖亭半弗:01/11/10 00:49
さぁ、他の芸者衆も負けてはおれませんので、猫尽くしでかかります。
お玉「旦さん、熱燗ですさかいに、猫舌には気ぃつけておくれやす。」
猫間「猫舌!よぉ気ぃつく奴じゃな、お玉。今度はお玉に酌してもらうか。」
杓子「旦さん、そないに刺し身ばっかり食べてたらお腹いっぱいになてしまいますがな。」
猫間「そうかな?」
杓子「そうですがな、好物にこそ油断が禁物ですわいな。言いまっしゃろ、猫にかつお節ちゅうて。」
猫間「猫にかつお節か!なるほど、ありがたいな、猫を使うて気を廻してくれるやなんて、
今度は杓子を贔屓じゃ、こっちへ来なはれ。」
小猫「お大尽。この子、こないだ法事に行てていてなかった日がありましてん。」
猫間「何じゃ、杓子が法事へ?どこまで行ってたんや?」(ちょっとパチパチ)
杓子「はい、京都の保津川(ほづがわ)の山あいの村へ。」
猫間「何、保ぉ津へ法事へ?そら難儀なことじゃったな。」(パチパチパチ)
小猫「せやさかい、うちの店、小所帯でっしゃろ。もう猫の手も借りたい
忙しさで。」
猫間「ほっほ、猫の手もか!そら小猫はよぉ頑張ったんじゃな。小猫、酌を。」
お玉「旦さん、まだ気候も寒いですさかいに、長火鉢にあたっておくれやす。」
猫間「おぉ、ありがたいな。長火鉢はゆくぅてええな。」
お玉「猫板くらいに手をかざすと、よぉぬくぅなります。」
猫間「おぉ、長火鉢の猫板か!そらえぇことをいうた。」
杓子「旦さん!こないだ私、旦さんがお店から出てきはるかもしれんとおもて、
会いたいさかいに、旦さんのお店近くでしばらく待ってましたんやで。」
猫間「何とな?そうかいな?たまたまわしは出てこなんだか。寒かったじゃろ、せめて今日は
この火鉢にあたっておくれ。どこで待ってくれてたんや。」
杓子「はい、旦さんの店の向かいの猫柳の下で。」
猫間「はっはっは、そうきたか。幽霊じゃな、まるで、しかし猫柳でわざわざ
待ってくれる心意気が嬉しいがな。さぁさ、こっちへ。」
さぁ、どんどんお大尽をめぐる争いが大きうなってまいります。
あたっておくれ。

197 :湖亭半弗:01/11/10 01:26
↑この「あたっておくれ」はミスです。

小猫「旦さん、私、猫の皮で出来てる三味線ひきますわ。」
猫間「おぉ!猫の皮の三味線!そうかそうか、小猫はええ声じゃでな。何を頼もうかな。」
小猫「では、趣向を変えて、寄席囃子でもひきまひょかいなぁ。」
(下座囃子ハメモノ)
猫間「さすがは小猫じゃ。はて、これは何ちゅう出囃子じゃな。」
小猫「はい、『赤猫』ちゅうんです。」
猫間「赤猫!小猫はよぉ分かっとるなぁ、わしの好みが。」
お玉「ふん、あんなん、小猫が猫かぶってるだけですわいな。」
小猫「ちょっと姉さん、それ、どういう意味やの!」
お玉「そうやないかいな。お大尽に気に入られようと、一生懸命猫かぶって・・・。
そうやって、若さで旦さんネコババする気やしぃ!」
小猫「まぁ、そら。姉さんみたいに。猫じゃらし懐へ入れて、旦さんの気を
ひこうちゅう魂胆は、さすがにわたいにはないし!」
お玉「何やの、この猫かぶり!」
小猫「何やの!この猫背!」
杓子「これ、やめんかいな、あんたら、これ!」
忠八「わぁ、こら珍しい。旦さん、やっぱり色男!」
猫間「笑ろぉてる場合か。これ、二人とも、そう膳を持ち上げて、いくら膳の足が
猫足で丸うなってても怪我するわな、これ。」
杓子「すんまへん、この子ら、普段から『犬猿の仲』でんねん。」
さぁ、犬という大尽が一番嫌う言葉をうっかり言うてしもうたさかいに、
猫間の大尽の態度がゴロッと変わってしもうた。
猫間「・・・、おもろないな。何じゃお前等、犬猿の仲やて!それは
わしの機嫌を損ねたいさかいに、わざと喧嘩してるんかぃ、なめたらいかんで。」
杓子「あ、あ、あ、あの旦さん、申し訳ございません。これ、あんたら、何で
お客さんの前ででしゃbるのん!犬も歩けば棒に当たる、でしゃばってたら災いに
合うちゅうのん知らんのかいな。」
お玉「せやけど、姉さん!この子があんまり犬の遠吠えするさかいに。」
小猫「何やの!お玉姉さんが若さで私に負け犬やのに・・・。」
お玉「まぁ、あんたなんかどうせただのかませ犬やさかい、最後に贔屓の座は
私がもろぉてうんやけどな。」
小猫「何やの!」
忠八「まぁまぁ、姉さん方。」
小猫「あっち行ってて、忠さん!あんたも商売やからいうて、大尽の犬みたいに
ヘコヘコしてなはんな。あぁ、むしゃくしゃしますわ、私。ちょっと三味でもひいて、
ちょっと気を静めますわ。」
とまた三味をひきはじめます。
(ハメモノ)
猫間「・・・、小猫。そら何ちゅう歌じゃ・・・。」
小猫「こら、また寄席囃子の『東拳』ですわな。」
猫間「東犬!江戸の犬か!」
小猫「いえ、違います!こぶしの『拳』で・・・。」
猫間「ええぇい、歌替え、歌替え!(パチパチパチ)いや、もうえぇ、
最前から黙って聞いてりゃ、何じゃ犬よ犬よと、よくも何遍も言いくさったな!
こんなとこ二度と来んわぃ。忠八、帰るぞ!帰るぞ!」
忠八「へ、へぇ!」
杓子「ちょ、ちょっと、お大尽。待っとくれやすな、これ!ちょっとぉ、
おカカさん!旦さんが帰るちゅうてきかんの、これ、何とかして。」
おカカ「どないしたんやぇ、この騒ぎ。ほぉほぉ、犬尽くしで・・・。何ちゅう
不細工な事。芸妓がお客を怒らしてどないするんぇ、ほんまに・・・。お大尽、ここは
一つ、よぉ言い聞かせますので、お気を鎮めておくれやすな。」
猫間「な、なんぼお前がとりなしたところで、わ、わしゃ絶対帰らせてもらう!」
おカカ「ほほほ、何をおっしゃる。帰る帰るて、旦さん「いぬ(帰る)」が一番
お嫌いでっしゃろ。」

ドンドン

198 :湖亭半弗:01/11/10 01:42
潰れるの待ってるだけやってしな、ほんまに。

潰れるの待ってるだけやったしな、ほんまに


小猫「お大尽。この子、こないだ法事に行てていてなかった日がありましてん。」

小猫「お大尽。姉さん、こないだ法事に行てていてなかった日がありましてん。」

猫間「おぉ、ありがたいな。長火鉢はゆくぅてええな。」

間「おぉ、ありがたいな。長火鉢はやっぱりぬくぅてええな。」

お客さんの前ででしゃbるのん!

お客さんの前ででしゃばるのん!

私がもろぉてうんやけどな。」

私がもろぉてしまうんやけどな。」

今回は誤字がぱっと見でこれだけありました。すみませんでした。

199 :柳ヤコ:01/11/10 01:59
『ゆめパスポート』

スネ夫「あーあ、退屈だなぁ。留守番なんてつまんないなぁ」
ドラ 「やぁ、ヒマそうだね」
スネ夫「あ、猫型ロボットのドラえもん(パチパチパチ)、なにか家にいて
    楽しめる道具出してくれよぉ」
ドラ 「家の中で?じゃぁ、夢の中で好きな所に行ける、『ゆめパスポート』
    ってのはどうだい?」
スネ夫「へぇぇ、おもしろそうだね。貸して貸して!」
ドラ 「じゃぁ代金は前払いでお願いします」
スネ夫「お金とるのかよ!」
ドラ 「無料なのは、のび太くんだけだもん」
スネ夫「なんだよ。いくらなんだ」
ドラ 「1回1円です」
スネ夫「なんだ、安いなぁ。えーっと1円1円・・・あれ、細かいのがないや。
    千円札しかない。お釣り、ある?」
ドラ 「お釣り、ないんだ。じゃぁ千円にまけとこう」
スネ夫「そんなまけ方があるか!」
ドラ 「じゃぁ、やめる?」
スネ夫「くそー足元見やがって。えーい、千円持ってけ!」
ドラ 「まいどあり〜。はい、じゃぁこれが『ゆめパスポート』ね。机の上に
    これ置いて、その上にほお杖ついて」(パチパチパチ)
スネ夫「こう?これでいいの?」
ドラ 「そうそう。で、どこに行きたいのか言わなきゃ」
スネ夫「えーとね、ぼく最近落語にはまっちゃってさ、寄席に行ってみたいんだ。
    それで一流の噺家さんの落語を聴きたいんだ」
ドラ 「落語?へぇー、そりゃまた面白そうだね。では、行ってらっしゃ〜い」
スネ夫「・・・グー、グー・・・」

200 :柳ヤコ:01/11/10 01:59

「・・・あたしなんかの子供の時代はね、軍歌ばっかり。最初は勝ってたから
 歌も明るかったね、海の進軍、大東亜決戦の唄なんてのがありました。
 立つやたちまち撃滅の〜、勝どき上がる太平洋〜♪・・・それから子供だから
 替え歌なんかも流行ったもんです(パチパチパチ)。金鵄かがやく15銭、
 栄えある光20銭、朝日は高い30銭〜♪とかね・・・」

ドラ 「スネ夫くん、スネ夫くん」
スネ夫「・・・えっ、あっ、う〜ん・・・」
ドラ 「どうだった?寄席には行けたかい?」
スネ夫「うん、行けたんだけど、ボクが聴きたかったのは古典落語なんだよ。
    それなのに、眼鏡かけたじいさんが軍歌なんか唄ってた(会場笑い)。
    すごく面白かったけど(会場笑い、拍手)、あれは何だったの?」
ドラ 「あ、1円だったら一流だったんだけど、千円払ったから川柳が
    出てきたんだ」

ドンドン

201 :湖亭半弗:01/11/10 02:03
いやあ、ヤコさん、川柳師匠は反則でしょう(藁
そんなオチとは・・・。参りました。私の中では爆笑でした。

202 :柳ヤコ:01/11/10 10:48
ありがとうございます。たまたま川柳スレが上がってたので、それ見てパッと
作ってしまいました。やっぱり反則かなぁ(w

203 :sana亭omi:01/11/10 18:00
ここはおもしろいですね。
今日発見して、まだ初めから1/3位しか見ていませんが、
初心者ながら思い付きましたので、時期外れの古いのですが、
「吉田茂」「終身名誉監督」「やかん」で。

熊 「おーい、八っ」
八 「やあ、熊さんか、久しぶり。どうだい景気は?」
熊 「景気ぃ?小泉内閣の政策がなあ…」
八 「ああ、あの痛みをともなうってやつか?」
熊 「その痛みってのは、どこの医者に行けば直るんだ?」
八 「医者ぁ?『医者』はまだ早い。次でいいんだよ」
熊 「どうも政策が俺にはわかりにくいんだ。中曽根内閣の時はよくわかったんだけど」
八 「また古い話だな。
   だけど、あまりこういう場で政治の突っ込んだ話をするのは野暮だぜ」
熊 「こういう場って何だよ。俺とおまえの二人しかいねぇじゃねぇか。
   おまえの前だけど、中曽根ってのは今でこそ頭も薄くなっちゃったけど、
   昔はかっこ良かったんだよ」(パチ…)
八 「そうらしいな。海軍服を着て、威勢がよかったんだって」
熊 「うん、みんなから『緋鯉のおどりをムシャムシャ』と言われて」
八 「それじゃただのいやしい系の食いしん坊だよ。『緋縅の鎧を着た若武者』だろ。
   知らないことをしゃべんじゃないよ」
熊 「そんでもって、時の総理大臣吉田茂に向かって『バカヤロー』なんて言ったんだ」
   (パチパチパチ)
八 「バカヤローはおまえだって。
   わずかに知っているとこを拠り所に全体をしゃべろうとするな」
熊 「途中からは風見鶏なんて言われてね。
   おまえ、風見鶏ってどこ見てるか知ってるか」
八 「真っすぐ前見てんだろ」
熊 「それは素人の風見鶏。または、積極的に生きようとしていない風見鶏。」
八 「風見鶏は自然の成り行きまかせでいいんだよ」
熊 「プロの風見鶏は次ぎにどこから風が吹いてくるか、気配り目配り。
   だから、目だって、ちゃんとこうやって、こうやって…」
八 「流し目と言いたいのか」 (パチ…)
熊 「流し目(長嶋)と言えば、終身名誉監督に…。
   ちょっとこれはストレートすぎるか?」 (パチパチパチ)
八 「ストレートすぎるかって、おまえ何を意識してしゃべってんだ。」
熊 「まあ、野球の話だからよしとしてもらおう。
   おっとそうだ、こうしちゃいられねぇ。急がなくちゃ」
八 「どうした」
熊 「今から土手にいって、
   もうすぐ倒れる若旦那風の唐なす屋を助けなきゃいけないんだ。
   おまえも小半時ばかりしたら来いよ。唐なすを売りつけてやるから」
八 「よせやい。おまえ行くのはかまわないが、何か一つ忘れてねぇか」
熊 「何を」
八 「何をって、それを俺が言ったら反則だよ」
熊 「何言ってやんでぇ。中曽根は長嶋の持ち家に住んでるって知ってるか」
八 「そうらしいな」
熊 「だったら、長嶋は中曽根の大家だ。
   大家さんは昔から『やかん』って相場が決まってる」 (パチパチパチ)
ドンドン

204 :名乗るほどのもんじゃあ:01/11/10 20:05
>>195
まさにプロですね。読み応えあります。

205 :重要無名文化財:01/11/10 20:15
>>203
すみませんが、サゲがよくわかりません・・・
大家さんと「やかん」の関係って???

206 :sana亭omi:01/11/10 21:34
>205
あのー、サゲってほどのものじゃないんだけど、
三軒長屋の大家、あっあれは地主か。
サゲになってませんね。
他の部分はどうでしたか?
感想を教えて下さい。

207 :柳ヤコ:01/11/10 22:15
>sana亭omiさん
>205は私です(名前を入れ忘れてしまいました)

着想自体は悪くないので、あとはサゲから組み立ててみてはいかがでしょうか?
私はまずサゲを先に考えて、それからストーリー作りに取り掛かっています。
それと、これは個人的な意見なんですけど、「『医者』は次でいい」とか
「ストレートすぎるか」などの内輪ウケ狙いはほどほどにしたほうがいいと思います。
生の高座と同じで、これやると品が無くなってしまうような気がするんですよね。

208 :主催者:01/11/10 23:44
こんばんわ、主催者です。
作家さんと読者の皆さんとの交流も出来つつあるみたいで
嬉しいですね。

半弗さんの「猫茶屋」は、これまた「けんげしゃ茶屋」「米揚げ笊」なんかを
想起させるしあがりで、猫間の大尽はやはり猫間大納言から来ているのでしょうか。
猫尽くしに脱帽です。

柳ヤコさんの「ゆめパスポート」は新たな切り口ですね。がめついドラえもんに
のび太でなく落語好きなスネ夫、川柳師匠と何ともいえないテイストですね。
新作ならではの自由な発想三題噺を感じました。

OMIさんの「雑談風見鶏(仮)はリアリティある内容ですね。
即興性の高い実際の高座が浮かんできます。タイトルは作中の台詞と
風見鶏のようにくるくると話が熊さんの興味によってうつっていって、最後に
唐なす屋を助けに行ってしまう感じからつけましたがいかがでしょう?
初心者とのことですが、楽しませていただきましたよ。
サゲ・・・は不勉強でよく分かりません。「無学者(やかん)」からきているのでしょうか?

まだまだ募集していますので、皆さんの作品を楽しみにお待ちしています。

209 :主催者:01/11/10 23:52
付け加えまして、皆さんの感想・批評もお待ちしています。

演者の苦心ぶり(作中人物が「そんなんじゃお題使ったことにならないよ」
「今の使い方は苦しいね」などを言う)手法については、ヤコさんの言うとおり
やりすぎはせっかくのストーリーを台無しにしてしまう恐れもあります。
でも、入れないと・・・寂しい気もします。要はその作家の個性にも
つながる「地の部分」ですから、上手く使って下さいね。

210 :sana亭omi:01/11/11 06:32
>柳ヤコさん、>主催者さん
私の「雑談風見鶏」(!)についての感想と助言
ありがとうございました。
また他の「雑談もの」が出来たら投稿します。

211 :重要無名文化財 :01/11/11 06:55
sana亭omiさん、三題噺で「雑談物」っていうと、ストーリー性が
感じられないものを書いてます、っていってるみたいだから
なるべくストーリー展開のあるものを書いてみたら?
創作力は十分だと思うし、漫談落語のみに絞るのは惜しいよ。

212 :sana亭omi:01/11/11 15:54
>211助言ありがとうございます。

古いものですが、「英語」「殺し屋」「骨董屋」で、

八  「御隠居さんいるかい」
隠居 「あー、八っつぁんか。まあお入りって、もう上がり込んでるな」
八  「ちょっと御隠居にききたい事があったもんで」
隠居 「ああそうかい。丁度よかった。
    わしもおまえさんに話があったんだ。
    おまえさんが新らし物を好きだってことは知ってたが、
    なんでもこのごろ蘭語を始めたんだってな」
八  「欄語ぉ?冗談はよしてくださいや。
    世界の覇権をスペイン、ポルトガルから奪って久しいオランダですけど、
    最近は、いち早く産業革命に成功したイギリスに押されてますからね。
    これからは英語の時代ですよ。」 (パチパチ)
隠居 「おいおい、おまえほんとに八っつぁんかい。・・・何か不安になってきたな。
    まあ、しっかりおやり。
    ところで、おまえさんのききたいことって何だな」
八  「他でもない、今、湯ぅ屋に行ってきたんだけど、
    湯ぅ屋の壁に『ピンときたらいいお番』ってポスターが貼ってあったんで。
    角の飯尾さんちになんか関係があるんじゃねえかと思って」
隠居 「いいお番?・・・プッ素直に『ピンときたら110番』でいいじゃないか。
    まあ、おまえさんの英語なんてそんなもんだろうけど、安心したよ。
    わしは自分の人生が良いものだったと
    確認するためにもおまえと付合っているんだが、   
    八っつぁんはそうでなくっちゃいけねえ!」
八  「いやあ、てれるねどうも。
    語隠居のまえだけど、俺ぁ新しいモンばっかりが好きなんじゃねぇ。
    ごく古〜い物も大好きで、現にこうしてあなたとしゃべってる。
    ホントに古いねえ。あなた、いつからこの家にある?」
隠居 「ばかなことをいうな」
八  「いやー古い、御隠居はん、あんた、ほんま人間骨董やで」 (パチパチ)
隠居 「突然おかしげな関西弁使いなさんな。
    わしは年をとっても感性が若い。
    第一、知性が光っておる。」
八  「知性ねえ、御隠居、知性はおつむにあるんですかね。」
隠居 「そうだ。」
八  「それでおつむがキラキラ光ってるんですね」
隠居 「なにお」
八  「いや、おつむがキラーキラーと・・・」 (パチパチ)
隠居 「おまえさんと無駄話をしていたらのどが渇いた。
    八っつぁんも湯上りなら、
    わしの晩酌に付合っていかないか。」
八  「実はそれが目当てなんで」
隠居 「おまえさんの好きな缶ビールは切らしたが、
    瓶ビールならたくさんある。
    おや、立ち上がってどうした。
    瓶でもしっかり冷えてるぞ。おーい、どこへ行くんだ」
八  「へへ、ビンときたから110番へ」

213 :sana亭omi:01/11/11 17:33
また、古いのですが、「えなりかずき」「医者」「のこぎり」でいきます。

熊 「おーい、八っ」
八 「あっ熊兄い、いいとこであった」
熊 「・・・おまえから兄いと呼ばれるときはあまり会いたくないんだが、
   また、おっそろしく汚れたかっこうしてるな。どうした」
八 「首が回らん」
熊 「そんなもん、あそこへ行け」 (パチ・・・)
八 「あそこへ行ってもだめなんだよ。借金で首が回らんのだから」
熊 「なんで借金なんか拵えた」
八 「女房と離縁したんだ。そしたら精神イシャ料とかいうのを出せって」 (パチパチ)
熊 「おまえ、離縁するときゃみくだり半でいいんだぞ。
   最後に『酔って普段のお菓子』って書くんだ」
八 「俺も最後のとこ以外は、最近まではそう思っていたんだ。」
熊 「酔って食わんよお菓子だったか?」
八 「あちこちから借金して払ったんだけど、方々に不義理して」
熊 「ギリを欠いた奴がこんなとこでノコノコ歩いている場合じゃないだろ」 (パチパチ)
八 「まったくだ。空から富札が降ってきて、それが富くじの一番に当たって
   札の持ち主から1割のお礼がもらえれば借金を返せれると思って
   上を見ながら歩いていたら、転んで尻もちついてこのざまだ。」
熊 「たかが空想でもスケールの小さい奴だな。
   それで普段オシャレなおまえがそんななりをしているんだな」
八 「ああ、俺はえなりかずきだから」
熊 「なに」
八 「俺は、えー なりが好きだから、こういうのは辛い」 (パチパチ)
熊 「いい若いモンが泣き言いってないで、ほら少ないがこれで湯ぅ行って、
   釣り銭でコーヒー牛乳でも飲め」
八 「兄い」
熊 「やな奴だな。じゃあこれだけ足すから今日のとこは一杯飲んで寝ろ。
   ところで八、転んでどこが一番汚れた」
八 「尻もちついたんだ。一番汚れたのは『おいどでござる』」

214 :重要無名文化財:01/11/11 17:40
↑サゲ書いたら「ドンドン」書かないと終わったのが分からないよ

215 :sana亭omi:01/11/11 18:51
ああ、その程度の奴は
相手にしてないよ

216 :sana亭omi:01/11/11 19:00
やっぱりつまらんからもう止めた。
主催者さん、お騒がししてごめんね。

217 :柳ヤコ:01/11/12 01:00
>sana亭omiさん
「おいどでござる」なんてサゲ、うまいのにもったいないなぁ・・・

218 :主催者:01/11/12 01:44
OMIさん、ほんとにもったいないですよ。
楽しみにしていますので、また作品を期待しています。
一つだけ言わせて頂けるなら、(パチパチパチ)とドンドンを使う事は、
暗黙のルールになっていますので、
(特にレスをいくつもまたがった投稿を出す時に、別の作家がそこでサゲたと勘違いして、
次の人が作品を書き込んでグチャグチャになる場合を避けるため、
ドンドンで作品の終了を知らせて、「お次の方どうぞ」の役割も兼ねています)
ご理解を願います。

「ピンと来たら110番(仮)」も八っあんのキャラ崩れやサゲまでの持っていきかたが
上手です。隠居の困り振りが面白いですね。
「尻汚れ(仮)は慰謝料のくだりが馬鹿兄弟のようで面白いです。
サゲのしゃれも、えなりかずきの使い方も秀逸だと思います。
江戸っ子が不自然に上方弁使うのはコミカルですね。

まだ、「替え歌」「猫」「ほおづえ」のお題による作品が2つしかありません。
皆様の作品、心よりお待ちしています。

219 :重要無名文化財:01/11/12 01:54
>>214 の「サゲ書いたら「ドンドン」書かないと終わったのが分からないよ」
というのは、主催者さんのおっしゃる通り「混乱を避けるために」なんだけど、
sana亭omiさんは「サゲが理解できないよ」の意味にとったんじゃないかな?
だから>>215のようなレスを返したんだと思う。

220 :重要無名文化財:01/11/12 02:58
ここのスレッドの住人はいい人が多いな。
良スレだね。

221 :重要無名文化財:01/11/13 02:00
「替え歌」「猫」「ほおづえ」

旦那「こら、清三郎。どこほっついてやがんだ、早くこっちへこい。」
清三郎「何ですか、おとっつあん。小遣いならいりませんよ。」
旦那「そうじゃあねぇ、座れってんだ。今からおとっつあんの言う事をしっかりきくんだ。」
清三郎「あたしはね、これから用があんですよ。」
旦那「何だ、用ってえのは。」
清三郎「へへ、ちょいと吉原へね、お使いに。」
旦那「馬鹿を言うな。誰がそんなところに使いにやるもんか。今日こそは説教だぞ。」
清三郎「やっぱりそうか、もういいですよおとっつあん。では、あたし出かけますから。」
旦那「これ、待ちなさい!」

清三郎「やんなるね、ほんとに、うちのおとっつあんには。人の顔見たら小言だよ。
猫に餌やるみてぇに俺の顔見て飛びついてくるよ、しょうがないね。もうろくかなぁ、
そろそろ。・・・お、あれは薬屋の歌さんじゃないか。」(パチパチ)
歌吉「あ、これは若旦那。また吉原ですかぃ。」
清三郎「またとは何だ今週はまだ5回しか行ってないよ。」
歌吉「それだけ行けば十分ですよぉ。」
清三郎「湯にいくのかえ歌さん。」(パチパチ)
歌吉「えぇ、湯に行くんですがね、そういや若旦那。こないだ大旦那さんがいらっしゃいましてね。
清三郎「うちのおとっつあんが?何しに?」
歌吉「それがね、睡眠薬を買っていかれたんですよ。んでね、眠れないんですかってきくと、
倅を眠らせるっていうじゃあありませんか。どういう事です?ってきいたら、
まんじゅうの中に睡眠薬を仕込んで食べさせて、コロンと転んだように眠った隙に座敷牢に入れて
遊びに出れないようにするってんですよ。すごいですね、大旦那は、考える事が。それで、今日は
出してもらえたんですか?」
清三郎「本当かぃ?ははぁ、とんでもないこと企んでたんだね、おとっつあんは・・・。
いや、教えてくれてありがと、歌さん。」
歌吉「え?じゃあまだ食わされてないんですか?まいったな。あたしが若旦那に言った事
内緒にしといてくださいよ。煽り食っちゃしゃあねぇですから。」
清三郎「あいよ、分かったよ。」

清三郎「おとっつあん、ただいま。」
旦那「ただいまじゃあねぇ、今何時だと思ってる!」
清三郎「昨日よりは早く帰ってきましたよ。」
旦那「昨日が朝の九時で今日が八時五十分じゃあしょうがねぇじゃねえか、この極道が。」
清三郎「とにかくね、帰ってきたんですから、もう一度寝ますよ、あたしゃ。」
旦那「ちょっと待て、お前寝る前にこれ食って寝な。」
清三郎「ほぉらきた。」
旦那「何だ?」
清三郎「いえ、こっちの話。何です?」
旦那「お前の為にとっておいたまんじゅうだ。さぁ、食べな。」
清三郎「あぁ、そうですか。じゃあお茶だけいただいて・・・。」
旦那「何だ?おい、まんじゅうを食べないのか?何だ、そうやってほおづえをついて。
それじゃあ食べられないじゃないか。」(パチパチ)
清三郎「おとっつあん、何か入れてるでしょ、それに。」
旦那「む・・・い、いや何にも入ってねぇ。あんこだけだ。さぁ食え。」
清三郎「いやだね、あたしゃずっと頬杖ついてますよ。」
旦那「ほら、おとっつあんが残しといたんだ、食べないか、こら。
おい、何でそんなに頬杖をつくんだ?」
清三郎「へへ、中はコロンと転ぶように眠る睡眠薬でしょう。これがあたしの
『転ばぬ先の杖』でございます。」

ドンドン

222 :重要無名文化財  :01/11/13 19:21
うまい!

223 :重要無名文化財:01/11/14 05:11
「替え歌」「猫」「ほおづえ」

殿様「洒落名人、これへ。」
名護「ははっ、名護清正(なごせいしょう)にございます。」
敷辺「同じく、敷辺前村(しきべさきむら)にござる。」
殿様「これよりどちらが洒落名人か判断いたす。まず、名護よ。洒落てみよ。」
名護「ははっ、ではこれを。」
殿様「ふぅむ、これは・・・女子が頬に手を当てて思案している絵じゃな。」
名護「はい、ほおづえ(大津絵)でございます。」(ぱちぱち)
殿様「なるほど、ほおづえか。これはうまい。さて、つぎは敷辺じゃ。」
敷辺「では、替え歌をいたします。」(ぱちぱち)
殿様「何じゃそれは。」
敷辺「殿様が百人一首の上の句を読まれましたら、下の句を替えて趣深い
洒落をふまえて替えまする。」
殿様「ほぉ、おもしろそうじゃな。では・・・、ほととぎすなきつるかたをながむれば、
でどうじゃ?」
敷辺「ははっ、では、”ただ張りたての湿布ぞ残れる”とはどうでございます。」
殿様「これはうまいのぉ。鳴きつる方を”泣きつる肩”痛みのある肩、有り明けの月を”張りたての湿布”
か、これは見事じゃ。しかし、困ったの。大津絵も単純ながらよぉ出来ておるしなぁ。
どちらが名人かのぉ」
思案していると、殿様の飼っていた猫が迷い込んできます。(ぱちぱち)
殿様「これ、猫。こっちへこい。お前はどちらが名人じゃと思う?ん?猫には
答えられんか?」
と猫に冗談交じりで問うと、猫が一声、
猫「なーご(名護)。」

どんどん

224 :重要無名文化財:01/11/14 18:01
おもしろいからage

225 :主催者:01/11/14 23:57
コテハンの方の参加が急に減って心配しておりますが、
匿名の方の2作品があがっているようですね。

「転び饅頭(仮)」は「干物箱」のような親父と息子の攻防戦が
楽しいですね。サゲにキレがあります。今から寝に二階に上がる息子を
呼び止めて睡眠薬入り饅頭を食べさせようというのが、用意周到、念には念を
という感じがします。

「洒落名人(仮)」は逸話じみたつくりになっていますね。名人二人は
清少納言と紫式部からきているのでしょうね。湿布ぞ残れるの強引さには
ひかれます。最後の猫も愛敬のある猫ですね。

それでは、第七回に移りましょう。
常連さん、そして新人の方々、作品への意欲を期待しています・
では、お題取りに移ります。一レスにつき一つの単語でお願いします。

226 :重要無名文化財:01/11/15 00:13
五百円

227 :重要無名文化財:01/11/15 00:58
万病

228 :重要無名文化財:01/11/15 01:06
出っ歯

229 :重要無名文化財:01/11/15 01:36
夜這い

230 :主催者:01/11/15 02:20
もう少しお題を募りたいので、明日までお題発表を延期します。
多くのお題をお寄せ下さいね。
それではおやすみなさい。

231 :重要無名文化財:01/11/15 02:46
ステーキ

232 :重要無名文化財  :01/11/15 15:27
在来線

233 :重要無名文化財:01/11/15 15:35
錦鯉

234 :重要無名文化財  :01/11/15 16:29
妹思い

235 :重要無名文化財:01/11/16 00:50


236 :主催者:01/11/16 01:01
たくさんのお題ありがとうございます。
それでは、第七回のお題は、
「出っ歯」「ステーキ」「妹思い」
の三題です。
「出っ歯」をまた出して下さった方がいるとは驚きです。
「妹思い」は難しいでしょうか?前二つは加工しやすいと思うので
頑張って下さいね。

それではたくさんの作品、お待ちしています。

237 :重要無名文化財:01/11/16 23:24
けっこうむずかしいな

238 :重要無名文化財:01/11/17 01:31
がんばってください♪AGE

239 :湖亭半弗:01/11/17 01:43
すみません、またパソコンから離れるので日曜・月曜まで
作品が書けません。

内容は新作チックな噺を予定しています。

240 :T.K.:01/11/17 03:34
「出っ歯」「ステーキ」「妹思い」

 女性に好きなタイプはって聞くと必ず上位に「優しい人」ってのがございます。
優しい男ってのは誰にでも優しくするようですな。たとえその相手が実の妹でも・・・

妹「おにいちゃん。どうして私はこんなにブスなの?」
兄「妹、なにを言うんだよ。お前は可愛いよ」
妹「嘘嘘。デブだし、ソバカスだらけだし、口だってこんなに歯が出てるし」
兄「デブじゃないよ。ソバカスなんてそのうち消えるし。口だって八重歯だと思えば可愛いよ」
妹「そうかなぁ」
兄「それより今日は妹の誕生日じゃないか。プレゼント買ってやるよ」
妹「ほんと?あたしが選んでもいいの?」
兄「三越?松坂屋?高島屋・・・どこでもいいよ」
妹「デパートね」(ちょいパチパチ)
兄「そう、出っ歯ートだ」(パチパチ)

241 :T.K.:01/11/17 03:37
妹「・・・」
兄「帰りにおいしいもの食べよう」
妹「ほんと?あたしステーキが食べたい」(パチパチ)
兄「じゃ行こうか」

妹「おにーちゃん、あたし食べすぎて歩けない」
兄「しょうがないな。お兄ちゃんがおぶってあげるよ」
妹「ありがと、じゃ乗るね」
兄「うっ!」
妹「どうしたの?」
兄「妹」
妹「?」
兄「重い」(パチパチ)

ドンドン
---------------------------
もーちょい広がるのにしよーよぉぉ。

242 :重要無名文化財:01/11/17 07:49
もうちょい広がるのって、そりゃあ贅沢だよ。
「出っ歯」:「身体的欠点」「嫌味」「歯医者」「出刃包丁」「成り金」
「ステーキ」:「狂牛病」「給料日」「レストラン」「豪華な食事」「太った人」
「妹思い」:「兄弟愛」「寅さん」「母子家庭」「サザエさん(こりゃ無理矢理)」
ざっと考えてこれだけ広がったよ。
作品は面白いよ、色々工夫して頑張れ>T・K

243 :主催者:01/11/18 23:28
主催者です。
私が忙しいいので、みなさんの士気に影響したんでしょうか?

半弗さん、復帰後の作品期待してますよ。

T・Kさんの「我が妹の誕生日(仮)」は、短編ながら苦心振りが
随所にみられます。出っ歯をそのままあえて使わず、デパートにかけるなど、
T・Kさんらしさが出ています。サゲはお題で落とすやり方で、過去の作品
には少ない手法ですね。
お題の広がりは・・・私としてはあるつもりだたのですが・・・。
期待に添えず申し訳ないですね。でも、作家の顔色見る主催者というのも・・・。
難しいところです。頑張って下さい。

244 :柳ヤコ:01/11/19 19:30
『ヨンデレラ』

父「おい金坊、いつまで起きてんだ。早く寝ろ」
金「だってまだ眠くないもん」
父「眠くなくったって、子供は夜になったら寝るもんだ。じゃぁ、
  お父っつぁんが面白いお話をしてやるから、それを聞きながら
  寝ちまいな。むかしむかしな、外国のある所にヨンデレラと
  いう女の子がいました」
金「シンデレラじゃないのか」
父「シンデレラとは違う話だ。このヨンデレラは大変に顔がまずいうえに
  体が貧弱だったんだ。ヨンデレラにはお姉さんがいて、このお姉さんの
  名前はサンデレラ」
金「外国の話だろ?なんでサンとかヨンなんだよ」
父「細かいことは気にするな。サンデレラのほうは美人でグラマーだったん
  だが、このお姉さんがまた妹思いの優しいお姉さんでな」(パチパチ)
金「ふーん。シンデレラの話とはずいぶん違うね」
父「そうなんだ。お姉さんは妹をなんとか美しくしたいと思って、まず
  整形手術を受けさせた。一重まぶたを二重にして、低い鼻を高くして、
  エラが張ってるのを削って、それから出っ歯を引っ込めた」(パチパチ)
金「それじゃほとんど別人じゃん」
父「まァそうだな。それから体が貧弱なので、毎日ステーキを食べさせた。
  (パチパチ)そのかいあって、3年たったのちには江戸でも指折りの
  立派な美人になったな」
金「なんで江戸なんだよ!だいたい話の展開が『千早振る』じゃないかよ!」
父「うるさい!黙って聞いてろ!さぁそうなると男どもが黙っちゃぁいないな」
金「そうだろうね」
父「ある日のこと、お城からパーティーの招待状が届いた。ヨンデレラは
  カボチャの馬車に乗って」

245 :柳ヤコ:01/11/19 19:31
金「ちょっと待ってよ。カボチャの馬車って、魔法使いが作ったの?」
父「いや、お姉さんの手作り」
金「どうやって作るんだよ!」
父「妹思いなんだよ!」
金「そういう問題じゃないだろ!まぁいいや、それで」
父「王子様はヨンデレラを見てひと目で気に入ってしまった。整形を見抜けない
  男というのは情けないものだ。トホホホホ」
金「なんでそこで父ちゃんが泣くんだよ」
父「うちの母さんも整形だったんだ」
金「母ちゃんが?うそだぃ、うちの母ちゃん出っ歯じゃねぇか」(パチパチ)
父「引っ込んでた歯を出したんだ」
金「意味のないことすんなよ!」
父「王子様は、ヨンデレラにガラスの靴をプレゼントしたな」
金「やっぱりガラスの靴なんだ」
父「ところが楽しい時間というのはあっという間に過ぎるもの、12時の鐘が
  ボーン、ボーンと鳴った。『まぁ大変、もう帰らなきゃ』とヨンデレラは
  駆け出した」
金「魔法が解けるわけでもないのに、なんで駆け出すんだよ」
父「門限が厳しいんだ」
金「門限かよ!それで?」
父「ところが履いていたのがガラスの靴だ。あれは走りにくいもんでな、
  二重橋のところで転んでしまった」
金「・・・お城って江戸城だったのかよ!」
父「ガラスの靴は粉々に割れてしまい、ヨンデレラの足は傷だらけ。その傷から
  バイ菌が入って、とうとうヨンデレラは亡くなってしまった。お姉さんの
  サンデレラも、妹の看病疲れで後を追ってしまった」
金「なんなんだよそれは!」
父「これがホントの『化膿姉妹』だ」

ドンドン

246 :重要無名文化財:01/11/19 23:49
いいねぇage

247 :重要無名文化財:01/11/19 23:54
爆笑!

248 :名乗るほどのもんじゃあ:01/11/20 03:57
>>244-245
は、腹痛い・・・涙出た。
もっと書いてください。

249 :柳ヤコ:01/11/20 22:25
皆さんありがとうございます。反応があると嬉しいですね。
好評につき、続編を作ってみました。(調子に乗りすぎかな?)

『続・ヨンデレラ』

父「ところで金坊、この話には続きがあってな」
金「あ、続きがあるの?」
父「サンデレラとヨンデレラが亡くなってしまって、かわいそうなのは
  あとに残されたお姉さんたちだ」
金「まだお姉さんがいたのか!」
父「考えてもみろ、サンデレラとヨンデレラだぞ。その上がいても不思議
  ではないだろ」
金「そうか。ということは、イチデレラとニデレラっていうのか」
父「いや、ワンデレラとツーデレラだ」
金「なんでそこで英語になるんだよ!」
父「いいじゃねえか、もともと外国の話だ」
金「江戸城だったじゃねぇかよ!」
父「貴重な稼ぎ手を二人も失ってしまったワンデレラとツーデレラは」
金「ちょっと待って。何をして稼いでたの?」
父「うん、カボチャの馬車の製造販売」
金「売れるのかよそんなの!」
父「手作りだぞ」
金「関係ねぇよ!だいたい、誰が買うんだよ!」
父「そこまでは知らん!ワンデレラとツーデレラは、カボチャの馬車を
  作ろうとしたが、二人にはそこまでの腕がなかった」
金「普通そんな腕ねぇよ!」

250 :柳ヤコ:01/11/20 22:25
父「しかし材料のカボチャは山のようにある。そこでツーデレラは考えた。
  その当時は珍しかった牛肉料理の店を出して、ステーキの付け合わせに
  このカボチャを使おう」(パチパチパチ)
金「なるほど、それなら売れそうだね」
父「だが世間はそう甘いものではない。なにしろ牛肉じたいが珍しかったから
  まるで売れない。そこで妹思いのワンデレラも考えた」(パチパチ)
金「どうしたの」
父「このワンデレラは、姉妹の中でも一番の美人だったんだ。その美貌を
  生かして、TV番組に出演して家計の足しにしたな」
金「その時代にTV番組なんてあるのかよ!」
父「天気予報ぐらいはあったんじゃないか?」
金「放送局があるのかよ!」
父「なかったら作ればいいだろう!」
金「ムチャクチャだよ!」
父「その当時いちばん人気があったタレントは、初代の明石家さんまだ」
金「えっ、さんまって昔もいたの?」
父「うん、初代のさんまも歯が出てた。(パチパチパチ)目黒の出身でな、
  『さんまは目黒に限る』と言われて大人気」
金「絶対違うよ!」
父「ワンデレラはさんまとの共演をきっかけに大ブレイク、弟子もどんどん
  増え続け」
金「弟子なんかとってたのかよ!」
父「ばかやろう、その弟子の弟子のそのまた弟子が今でも活躍してるんだぞ」
金「本当かよ!誰だよ!」
父「ワンギャルだ」

ドンドン

251 :湖亭半弗:01/11/20 23:09
お待たせしました。
柳さんのヨンデレラは面白いですねぇ。励みになります。
「出っ歯」「ステーキ」「妹思い」

政治が面白くなってまいりましたんやそうですが、あれはずいぶん昔から相当面白かったんや
そうで。バカヤローちゅうてみたりね、牛歩やとか、見てるだけでおもろいちゅうのも
随分とありました。中継をたまに見たら昼寝の時間。こっちもつられて寝たりもしたんですが、
今は違いますわなぁ。視聴率もあがってたとかで、それはそれでええことなんでっしゃろが。
クリーンな政治家がおりますな。ま、ま、これは表向きちゅうやつもいてるんやと
思うんですが、一切金をうけとらん、便宜も図らん。ほんで選挙資金が尽きて落選、てなもんで。
悪い奴が得するちゅうんは、判官びいきちゅうんですか、何やしらんおもろないもんですが。
あんまりクリーンすぎても具合が悪いんですなぁ。クリーンクリーンと声だかにゆうてたかと
思うと、あんまりクリーンすぎて肝心な時に白票投じたりして、クリーンの意味まちごてるねや
ないかと思いますが。今日は一つ、選挙のお噺を聞いて頂きますが、
源太「うちの先生、どこいたんかしらん、ほんまに。投票日も近いちゅうのに
どこへいてしもたんやろな。」
栗田「ただいま。」
源太「どこへいてましたんや、代議士!困りますがな、うろうろと出かけられたら、
この正念場に。」
栗田「いやいや、ちょっとな。有権者の方々とお茶をな。」
源太「そないのんきな選挙戦してどないしますねんな、ほんまに。秘書の私の身にも
なっとくんなはらんかいな。」
栗田「なぁに、勝てるじゃろ。」
源太「勝てるじゃろて、その自信はいったいどこへいたら買うてこれるんでっしゃろなぁ。」
栗田「今お茶飲んでた人らが皆入れてくれるていうてたがな。」
源太「あら支持者ですがな!浮動票なんか入れたら、もうまだまだ分からんてなもんでやっせ。」
栗田「いや、そのまだ誰も決めてないちゅうてたんを、わし派に組み込んだがな。」
源太「そういう話をしとくんなはれ、そういう話を。どこの地区です、勢力図に書きますさかいに。」
栗田「タバコ屋のまっさん。」
源太「タバコ屋のまっさん、ちゅうたら、あの出っ歯の?(パチパチパチ)はぁはぁ、
ちゅうと・・・南松郷のあの地区全体でやすな。」
栗田「いや、せやからまっさんや。」
源太「まっさん、出っ歯の松本さんでっしゃろ。せやから、南松郷・・・。」
栗田「まっさん一人や。」
源太「まっさん一人!?・・・あんたちょっと、選挙なめてたらいかんで。そんな一人で
どないして有利になりまんねん!」
栗田「有権者の一票は大きいんやぞ。」
源太「そらそうですけんども・・・分からんお人やなぁ、何千票という得票差を
どないしてひっくりかえしまんねん、まっさん一人で。」
栗田「娘がいてるがな。」
源太「5つの娘に選挙権はおまへんねん!仮に娘に言い、嫁にいい、ジジババ親戚にいたるまで
伝えたところで、よくて数十人でっしゃろ。そんなんやのうて、もっとありまっしゃろがな、ほら。
街頭演説でもそうですがな、やり方一つで変わりまっせぇ、そらもぅ。いつもみたいに
ボソボソというてたらあきまへんで。」
栗田「そうや、その方々と原稿作ってきたんや。」
源太「そんなもんは、あんた、スタッフの作った原稿がおますさかいに、もう少し話し方をね・・・。」
栗田「わしの気持ちが入った文章を、気持ちを込めて聞いてもらうちゅうのはいかんことか?」
源太「・・・そない、言われたら、まぁ、しょうがおへんわなぁ。ちょっと拝見しても
よろしいですか、どれ。・・・、何ですのん、こら?あんたちょっと。」
栗田「代議士をあんたあんたと呼ぶな。」
源太「呼びたもなりますわな、これ。何ですのん、この原稿。はじめから言うていきましょか。
あんたは参議院に立候補しとりまんねん、「衆議院」になってますやないかいな。」
栗田「参議院はどうも、タレント候補みたいで嫌やから。」
源太「そんな理由でごねなはんな、ほんまに。党の本部も、あんたが参議院でない限り
推薦なんかくれまへんよって。それから・・・あったこれや、ステーキが食いたいうんぬん
のこのくだり(パチパチパチ)これは何でんねん?」

252 :湖亭半弗:01/11/20 23:37
栗田「狂牛病の騒動の時に、皆が寄って食うてたやろ。あれが羨ましいてな。
議員だけであんなええ肉食うのんも何やし、そんで、当選したあかつきには
振る舞いステーキをやな、やるねやがな。皆は喜ぶ、わしも喜ぶ、肉屋は喜ぶ。」
源太「そういう行為を「買収」ちぃまんねん!ほんまにしゃあないお人や。
書き直しなはれ、これ。確かにパフォーマンスで食うてた肉はどう考えても、
狂牛病から一番程遠い肉取り寄せて食うてた感じがしましたけど。そんなんよろしいねん。
もうめちゃくちゃですさかいに、私がついてて直しますんで。」
(小拍子)
運動員「えらいこっちゃぁ!」
源太「どないしました!?・・・何?ああやっぱり出たか・・・。代議士、代議士!
やっぱり出ました。」
栗田「そうか、そら良かった。」
源太「・・あんた何やと思てなはんねん?」
栗田「さぁ、便秘かパチンコか。」
源太「わざわざそんなん言いに運動員が走ってきますかいな!怪文でんがな、選挙に
ようありますやろがな。」
栗田「あぁあ、「竹やぶ焼けた」とか、「いもおとおもい(妹思い)」とかの。」(パチパチパチ)
源太「そんなもんがまかれたくらいで騒ぎますかいな、怪文書。あることないこと
こっちの噂話を流しますんやがな。」
栗田「あることないこと?えらいこっちゃ、わしが男前やとか書かれてしまう。」
源太「そんなあんたのええこと流して、何が得になるですかいな。ちゃいますがな、誹謗中傷を書いた
文書がFAXやとか郵便受けに届きますねん。」
栗田「えぇ!?向こうの陣営の仕業か!卑怯な真似や!」
源太「今んなって怒ってるがな。早急に訴えましょう。あんまし効果はありませんが。」
栗田「えぇい、ライター持ってこい、ライター!」
源太「そらありますけど、どないしますねん?」
栗田「貸せ!こっち。こういうな。げんの悪いもんは、こうして、焼いてしまうんじゃ。」
源太「あ、あぁ!何をしますねん、せっかくの証拠が!」
栗田「どうせ尻尾がつかめん証拠やろ。わしゃ、こういう卑怯なやりかた嫌いなんじゃ。
この選挙、絶対勝ったるさかい。灰になったな・・・、水持ってこい。」
と、水を一杯用意させますと、その中に灰をいれまして、この男。
それを一気に飲み干します。ちょうど、昔の集団一揆なんかのときに、御神水ちゅうて、
連判状を燃やしたものをその水に混ぜて飲んで団結をはかったちぃますが、似たような
ことをしよったんですな。
源太「そ、そんなん飲んだら体を壊しますがな・・・。」
栗田「クリーンな政治をやるのがわしの務めや。皆、こんなんに負けた
あかんぞ!」
(小拍子)
源太「・・・しかし、不思議なもんでやすなぁ。出っ歯のまっさんが
自分一人で南松郷の票をまとめてくれるとは思いませなんだ。」
栗田「頼もしい男やな、あいつは。」
源太「それに、あの代議士のパフォーマンス。」
栗田「あぁあ、灰の水飲んだ奴か・・・。」
源太「あれがえらい効果になって、勢いづいたんでっせ。何やかやで
当選ですがな。あの飲み干し方の豪快な事、私、代議士を惚れ直しました。」
栗田「そうやなぁ、まっさん一人の活躍といい、灰の水のパフォーマンスといい、
今回の選挙、一気当選(一騎当千)やわい。」

ドンドン

253 :柳ヤコ:01/11/21 07:33
半弗さんのは相変わらず本格的ですねぇ。しかし「妹思い」が回文とは、
気がつかなかった!

254 :重要無名文化財:01/11/21 19:13
みなさんうまいですねー。

255 :重要無名文化財:01/11/22 00:15
これはageなきゃ!

256 :重要無名文化財:01/11/22 00:27
回文!眼から鱗でした。さすが上手いですねー。
一度紙にでもお題を平仮名で書くと練ったり加工しやすいのかも知れませんね。

257 :重要無名文化財:01/11/22 00:29
コテハンさんのサゲは、話しの流れからてっきり「灰水の陣」でサゲると
思ったらもう一ひねりあって、さすが!と思った。

258 :重要無名文化財:01/11/22 00:33
作家同士で一度リレー落語をみたいなぁ。
誰かが「お後と交代でございます」とかいってつなげるの。
みなさんお上手そうだし、やってくれないかなぁ?

259 :重要無名文化財:01/11/22 01:29
なかなか顔出しできなくてすみません、主催者です。
また幾つかの作品がアップされたようです。

柳ヤコさんの「ヨンデレラ」「続ヨンデレラ」は圧巻でした(笑
流れは「桃太郎」と同系列なのに、語り手の父親が「堀の内」みたいな
連続ボケでたたみこんできます。漫才でも見ているようなそんなテンポで
爽快感があります。

半弗さんの「灰水の陣(仮)」は、いつもの古典調とは違った面白味があります。
タイトルは >>257さんの書き込みがピッタリでしたのでお借りしました。
選挙の噺でしたが、「レッツゴー永田町」の影響かちゃんと「先生」でなく
「代議士」と呼んでますね、秘書の方。とぼけた代議士がやる気を出すあたり
が見物ですね。

今回はもう少し作品を集めたいと思います。
>>258さんの言うようなリレー落語なんか、期待してもいいのでしょうか?
新人作家さんの登場もお待ちしています。

260 :重要無名文化財:01/11/22 02:53
ひじょーーーに細かいけど、代議士って衆議院議員の事だよ。
参議院議員は議員だったかな?

261 :重要無名文化財:01/11/22 03:36
だいぎし【代議士】
直接選挙で選出され,国民を代表して国政を議する人。一般には衆議院議員をさしていう。

との事なので、ぎりぎりセーフなのでは・・・。
また、噺に出てくる栗田議員が衆議院への憧れ(というより参議院に対するイメージの毛嫌い)
から、意図的に秘書に「代議士」と恒常的に呼ばせていたのなら、もっとセーフ。

262 :重要無名文化財  :01/11/22 15:54
「出っ歯」「ステーキ」「妹思い」


マタギ「さぁ、息子。そろそろおめぇにも鉄砲の撃ち方おしえねぇといげねから、
    さっさと玉、こめろ。」
息子「あいよぉ、父ちゃん。うぅんと、父ちゃん、このでっぱってるのに穴があいてるぞ。」(パチパチパチ)
マタギ「それが銃口ってんだ。」
息子「ふぅん、道理で重くて厚いと思った。」
マタギ「そりゃ、重厚だぁ。鉄砲の口だから銃口ってんだ。」
息子「そぉかぁ、ここから玉が出るのが?」
マタギ「んだ、ものすげぇはやさでな、飛び出すのよ。」
息子「すてぇきだなぁ。」(パチパチパチ)
マタギ「素敵なことあんめぇ、当たり前のこんだ。さぁ、そこに芋が棒の上に
    おいてあんべぇ。あの芋撃ってみるんだ。」
息子「いくらで売るんだ?」
マタギ「馬鹿いうでねぇ、売って来いってんじゃねんだ、鉄砲で撃てつううんだ。」
息子「そぉかぁ、よぉし、あの芋だなぁ。バーン!」
マタギ「どぉれ、なかなか当たんねぇだろう。」
息子「あんな大きな芋なのにあたんねぇなぁ、父ちゃん。」
マタギ「今度はその横の芋、撃とう。も一回やれ。」
息子「あんだって、父ちゃん?」
マタギ「しっかり聞かねばいげねぇ。その横のいも、うとお。もいっかいやれってんだ。」(パチパチパチ)
息子「わかっだ、父ちゃん。バーン!わあ当たった!当たった!」
マタギ「よくやったな、息子。そうやって練習してたら来年にはイノシシ狩に連れて
    いってやるべぇ。芋なら売るほどあるだ。これで練習しな。」
息子「でも、もう芋じゃつまんね。動いてるのが撃ちて。おっ、あら尼さまじゃ。
   ちょっと狙ってみるべ。」
マタギ「これ、何を馬鹿なこといいくさる。間違えば人殺しになるだぞ。これ、
    やめねが!息子!こら。」
息子「どうせ当たんねぇから、大丈夫だって、これ。バーン!」
マタギ「あぁああああ、とうとう撃っちまって・・・あら、尼さま元気なもんだ。」
尼「危ねぇことはやめてくんろ。私みてぇに足腰が強いならよけれるが、ほかの村人じゃ
  おめぇ様がた、今ごろ縛り首だべ。」
息子「あぁ、びっくりした・・・鉄砲はやっぱり物騒だな、父ちゃん。」
マタギ「そうだ、気をつけて使わねばいげねぇでよ。まぁ、相手が元気な尼様で良かった。」
息子「どうして?」
マタギ「ものが火縄銃、尼足(雨脚)強けりゃ役にはたたねぇ。」

「鉄砲指南」でございました。

263 :重要無名文化財  :01/11/22 16:00
おくれましたが、きまりですので

ドンドン

264 :柳ヤコ:01/11/23 00:24
これいいですねぇ。お題の使い方が、3つとも無理矢理なのがかえっておかしくて
いいです。こうすると田舎のマタギという、かけ離れた題材で噺にできちゃうんですねぇ。
感心しました。

265 :主催者:01/11/23 22:59
これまたいい作品が出たようですね。
匿名さんの「鉄砲指南」は、またほのぼのしたマタギの稽古から一転、
殺伐としたシーン、そして不思議な雰囲気で幕という流れが完璧ですね。
これはどこの地方の方言なのでしょう?なんだか「となりのトトロ」の
カンタのばあちゃんぽく思えました。ヤコさんが言うように、こういう
飛躍的な噺はこのお題を選んだ甲斐があります。

さて、それでは第八回お題取りと参りましょう。
例のごとく、一レスにつき一単語でお願いします。初心者の方も
気軽に参加して下さいね。
それでははりきっていきましょう。

266 :重要無名文化財:01/11/23 23:39
尻もち

267 :重要無名文化財:01/11/23 23:42
二千円札

268 :重要無名文化財:01/11/23 23:53
卓球

269 :重要無名文化財:01/11/23 23:54
羽毛布団

270 :重要無名文化財:01/11/23 23:56
雑誌

271 :重要無名文化財:01/11/24 01:56
日帰り

272 :重要無名文化財:01/11/24 13:19
蛍光灯

273 :重要無名文化財:01/11/24 13:29
アロエ

274 :重要無名文化財:01/11/24 19:17
常勤講師

275 :主催者:01/11/25 00:31
さて、お題がたくさん集まったようですので、
さっそくお題を選びます。
第八回のお題は、
「卓球」「日帰り」「蛍光灯」
です。
常勤講師・尻もちなども考えましたが、今回はこれで。
「卓球」と書いて「ピンポン」と読むのも一興でしょうね。
すみません、「蛍光灯」は「孝行糖」の雰囲気で選んでしまいました。
難しいでしょうか?

数々の作品、お待ちしています。新人さん初心者さん大歓迎です。

276 :夢藻助(ゆめもすけっす):01/11/26 18:08
まあ、次へのつなぎに読んでみてください・・・。


いやあ、冬ってのは受験シーズン真っ盛り。

拓也という男は、徳さんがよくいく競馬場で知り合った、浪人生。
当然、勉強なんてしてないから
毎週毎週顔をあわせていたとこでいつのまにか飲み友達に。
ちなみに、2人が競馬談義なんてしだしたら何日立つ事やら。


拓也:「いやあ、徳さん。普通の鍋もいいですけど、
やっぱり『すき焼き』もいいですよね。うまいっすよ、この肉。」
徳さん:「そうだな。たまには家で酒飲みながら食べるすき焼きもいいもんだよな。」
拓也:「それにしても、あの円漠さんが近江牛を送ってくれるとは思いませんでしたよ。」
徳さん:「なんかな、あいつの実家が酪農家でよ。牛を飼ってるらしいんだ。
それで今の狂牛病のあおりを受けて、肉が余ってるんだとさ。
で、日頃お世話になりましたって、送ってくれたんだよ。」

拓也:「へぇ〜。なんか不思議ですよね、円漠さんが・・・。
それにしてもうまいですよ、この肉は。
で、今日は、円漠さんは来ないんですか?」

徳さん:「もうそろそろ来るんじゃないか?
今日は、仕事がないっていってたけど。
いちお、残しといてやれよ。」

拓也:「なんだ、来るんですか・・・。
それならどうして徳さんちに直接持ってこないんでしょうね。
わざわざクール宅急便で届けなくてもいいのに・・・。(パチパチパチ)
しかも東京の円漠さんちから。」

徳さん:「あははは、あいつらしいだろ。実はな、うちの、」

「ピ〜ンポ〜ン(呼出音)」

徳さん:「あ、来やがったな。」

「ガチャ」

円漠:「こんちわ。おっ、もう始めちゃってますね、すき焼き」
徳さん:「おう。遅かったじゃねーか。早く座れよ。」
拓也:「円漠さん。この肉、すっごいうまいっすよ。」
円漠:「あ、そう?拓也にそう言われたら、持ってきた甲斐があるってものだ。
これで、今年こそ、受験はバッチリだな。」

拓也:「受験の事は言わんでください。」
徳さん:「まあ、いいじゃねーか。それより早く肉を食おうじゃねーか。
そろそろ競馬も始まるしな。おい拓也、チャンネル変えてくれ、4チャンに。」
拓也:「はいはい。」
徳さん:「おっ。そろそろメインレースだな。今日は、荒れるぞ。」

277 :夢藻助(続きです):01/11/26 18:17
(テレビ、ファンファーレ流れる)

円漠:「ほんと、徳さんは競馬好きですよね。
しかも先週、京都競馬場に日帰りで行って来たらしいじゃないですか。
聞きましたよ、目川さんに。」(パチパチパチ)
拓也:「また行ったんですか、知らない間に。」
円漠:「まったくです。よく行きますよね、わざわざ。」

徳さん:「円漠。お前はわかってねーな。競馬ってものはな、
まず競馬場をよく知ってねーといけねーんだ。
そこの競馬場に行って、騎手とか馬とかの『傾向と対策』ってのを掴んでくるんだよ。」(パチパチ?)

(レースは、そんなこんなで最後の直線)

拓也:「徳さん、直線っすよ」
徳さん:「拓也!話し掛けるんじゃねぇ!」
「よし、よし、そのまま!」

「行け〜!」

「行ったれ!」

「差されるな〜!」

「お、おい!」

(テレビ、「ゴール!1着は・・・」)

徳さん:「あ〜、差されたぁ。やっぱりペリエだぁ・・・。
それにしても、絹辺の奴め、このボケッ」
拓也:「あ〜あ。馬券、破らないでくださいよ。」
徳さん:「やってられん。」
拓也:「寝ないでくださいよ。」
徳さん:「話し掛けるな。」
円漠:「や、やりましたよ。徳さん。僕、勝ちました。」
徳さん:「な、何だと?(怒)」

(テレビ、勝利ジョッキーインタビュー)

青死魔:「ペリエさん、ゴングラチュレーション」
ペリエ:「ア、アリガト、ゴザイメース」
青死魔:「それにしても、うまい騎乗でした」
ペリエ:「ア、アリガト、ゴゼイマース」
青死魔:「ファンに向けて一言」
ペリエ:「ドーモ、アリガト」

円漠:「やっぱり、フランスの騎手から買わないと・・・レベルが違いますよ。」
徳さん:「黙れ、初心者め。くっそ。」
拓也:「それにしてもペリエって、日本語うまいですよね。フランス人にしては。」
徳さん:「だよな。しかも絶妙な舌使いで喋ってやがる。そこがまたむかつくんだ。」

円漠:「舌使いがうまいのは、当たり前ですよ。『フレンチ騎手』ですもの。」

どんどん

278 :夢藻助:01/11/26 18:29
あえて、逆で落としてみたんですが・・・

円漠:「喋りが軽いのは、当たり前ですよ。『フレンチ騎手』ですもの。」

の方が、良かったと隣人に言われ、反省。。。

179 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

>>170-172 柳ヤコさん 「寿限無の喧嘩」

現在、以上の作品があります。是非振り返ってみて感想の方をよろしく
お願いいたします。明日にはまた第六回お題取りをいたしますので、
それまでは感想の方でお楽しみ下さい。 br> 潟Rの排泄シーンが見られるぞ♪ test/read.cgi/kouhaku/1105693079/1" target="_blank">>>1>>1>>1>>1>>1>>1>>1>>1
>>1★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)